牛乳は何よりもアレルギー反応をおこさせやすい食品である。 

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森下敬一 健康談話 より

━■健康談話■━

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月刊誌「森下自然医学」掲載
「温故知新」から引用

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前回の記事はこちらから⇒アレルギー反応のカラクリ、そして原理を知る 森下敬一

アレルギー体質をつくり、アレルギー疾患を引きおこす真因は誤った食生活である。

それなら、アレルギー体質を生むような有害な食物は避け、アレルギー体質の改善に有益な食物を摂る…ということを根氣よく続けていけば、いつかは必ず根治できる道理だ。

しかし、同じ治すにしても、ムダなお金は使わずに、より早く治してしまいたい。

幸い、これまで多くの治験例もあり、食事療法に関する研究もいろいろとされているから、それを最大限に活用すればよろしい。

そこで、アレルギー性疾患の治療のポイントをあげると、次の三点である。

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 1. 牛乳への迷信を捨てる。
 2. 急速浄血をおこなう。
 3. 玄米・菜食に切りかえる。

牛乳は何よりもアレルギー反応をおこさせやすい食品である。

牛乳の蛋白質は粒子が小さいので、腸の壁を容易にすり抜けて血液中に入ってしまう。体蛋白は異種蛋白と接触すると、アレルギー反応をおこすのだ。

牛乳の害については、『健康と美容の食生活』を読んで頂きたい。

ともあれ、牛乳をやめれば、アレルギー体質は確実に解消の方向に向う。もし、どうしてもミルク状の飲み物がほしいという人は、豆乳を飲めばよい。

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豆乳は同じような形状をもっていながら、牛乳とは全く逆の生理作用をもつものであるから。

豆乳とはダイズをすりつぶして、カスをとり去った乳状の液体である。

原料がダイズだから当然ダイズのもつ有効成分が含まれる。とくに各種アミノ酸、不飽和脂肪酸、ビタミンEなどが多く含まれる。

だから豆乳は組織の若がえり強化に役立ち、血管機能を正常化して、代謝の正常化、スタミナ増強効果もあらわす。

豆乳は、手づくりするのが何といっても一番安心。

もし製品を買う場合は、不自然な糖分が加えられたり、ビタミン強化されたりというような不自然な加工のしてないものを選ぶこと。

自然の原則にかなって良質のものを選ぶことが大切。信用のおけるメーカーのものを選んだり、信頼のできるアドバイザーの指示を受けるといいだろう。

ただし、どうしても豆乳を摂らなければいけない、というわけではない。

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ダイズの有効成分は、別の方法でいくらでも摂れる。たとえば、豆を煮て食べたり、みそや納豆を食べたりすればいい。

また、牛乳に代わる何かを摂らなければならないというようにこだわる必要もない。もともと必要でないものを摂っていたのだから、まずそれをやめることが先決なのだ。

<大急ぎで浄血>

アレルギー反応がおきやすい体の状態をつくっているのは直接的には血液の汚れである。

血液が汚れているから細胞の働きが弱ったり異常化したりするのである。

したがって、病氣の悪化を喰い止め、生理機能のマイナスへ向かう流れを、プラスに向かう流れに大転換をはかるためには、大急ぎで浄血をおこなわなければならない。

その際に不可欠なのが、胚芽、葉緑素、酵素の三大健康食品なのである。

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胚芽は血液性状を正常化させる。葉緑素はアレルギー毒と直接結びついて中和解毒をはかる。

酵素は腸内細菌の性状を健全にすることによって、血液の浄化に速効をあらわすのである。

この三大健康食品は日本人の体質的欠陥を補うために不可欠なものなので、健康な人も常用するのが望ましいものだけに、アレルギー性疾患の人は、必須不可欠のものである。

このほかに、花粉、ローヤルゼリーなどの中から、自分の体質に合ったものを選んで摂るようにすれば、いっそう効果的である。

<食事パターンを正す>

だが何と言っても一番重要なことは、食事パターンを正すことである。食事パターンは体質の基調をつくるものだからだ。

現代日本人の食事パターンである白米・肉食をやめて、玄米・菜食に切りかえるのである。玄米を主食にして野菜、海藻、小魚貝類を副食にするのだ。

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これでこそ、体質の改善は可能となる。

一般には、体質は変えられないと考えられているけれど、それは完全な誤り。体質はいくらでも変えられるのである。

体質を改善するということは、自然治癒力を増強する、ということでもある。

アレルギー体質の子どもなどには、体力を強化するために、乾布摩擦や戸外での運動、薄着などをさせて積極的に鍛練することが奨励されている。

大変によいことだが、食生活を正しく、体質の改善をはかりながらおこなわなければ効果は得られない。

それより、抵抗性の弱い体に、ストレスばかり増大する結果となり、かえって逆効果にもなる。

また、おとなの場合はすぐに、タバコがいけないとか、酒が悪いとかいわれがちだが、病氣中は当然控えめにするにしても、原則として、食事パターンが正しければ、ほどほどにたしなむのはいっこうにさしつかえないものである。

<有効な自然療法を実行>

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アレルギー性疾患を早く治してしまうためには、食事面のほかに精神的ストレスを上手に解消すること、適度に運動をすること、化学薬剤は極力さけること、などといった注意すべき点もいろいろある。

だがいずれも結局は血液を汚し、自然治癒力を低下させる条件は極力排して、浄血を促す条件は積極的にとり入れることが大事、ということである。

そうなれば、当然、体の自然性の回復を助ける自然療法は大いに試してみるのがよいわけだ。

たとえば、喘息では、

 ●黒豆を煎じて飲む
 ●ぎんなんを食べる
 ●キキョウの根を煎服する
 ●松葉を煎服する

同じく皮膚障害では、

 ●ドクダミを濃いめに煎じて飲むとともに、それを風呂に入れて入浴など。

食事療法の進め方としては、雑穀を入れた玄米の主食をよく噛んで食べる。

副食は自分の症状にあった薬効食品を積極的に摂るとよい。原則としては、とくに野草類、根菜類、ねぎ類、海藻類を努めて摂るようにしたい。

そして、お茶代わりに薬草茶を飲む。一般的にはクコ、ヨモギ、ドクダミ、オオバコなどが適当だろう。

この四種類を合せ煎じれば、相乗作用も期待できるから理想的だ。

これに体質改善の著しい健康食品(三大健康食品・その他)を朝起きたときや、食前に摂ることがより有効な方法となる。


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森下敬一 (もりした けいいち) 医学博士

お茶の水クリニック 院長 千島・森下学説『腸管造血』提唱者

東京医科大学卒業後、生理学教室に入り、血液生理学を専攻。千葉大学医学部より学位授与。

新しい血液性理学を土台にした自然医学を提唱し、国際的評価を得ている。

独自の浄血理論と、玄米菜食療法で、慢性病やガンなどに苦しむ数多くの人々を根治させた実績をもつ自然医学の第一人者。

著書に「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す 50歳からの食養生 」「ガンは食事で治す」など約80冊がある。

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