肌バリアを強くすればアトピーは治る!
脱ステロイド&脱保湿。10,000人のアトピー患者を自然治癒に導いたスーパードクターの結論。
ご存じの通り、ステロイドには免疫抑制作用による強力な抗炎症作用がありますが、正常な細胞も含めて体内のすべての細胞に働きかけるため、治療による副作用、が生じやすいという負の面もあります。
ステロイドは、長期間にわたって使い続けるほどアトピーが治りにくくなり、もとの肌に回復するまで時間がかかります。
そして本来はきわめて軽度のアトピーだった場合でも、ガイドラインの第一選択肢がステロイド治療である以上、ほかの選択の余地はないことが多いのが現状です。
すると、最初は軽度であっても、長期間にわたってステロイドを使い続けた結果、もともとのアトピーの苦しみよりも、ステロイドによる副作用のつらさのほうが勝ってしまっている患者さんも、よく見かけます。
ガイドラインにも記されているようにステロイド治療はその場の症状を抑えるだけの対症療法に過ぎないことをご理解ください。
脱ステロイドに踏み切ると、激しいリバウンドが待っています。 時には心が折れそうになることもあるでしょう。
それでも、リバウンドを乗り越えた先には、不安だらけのステロイド治療と決別し、
「完治に至る見込みが薄い副作用のリスクの高い薬を塗り続けなければならない」という思いから解放されることが、脱ステロイドの大きなメリットの1つです。
ステロイド治療を中止すると激しいリバウンド症状が現れる
長期間にわたってステロイドを使い続けた人が、突然中止(脱ステロイド)に踏み切ると、次のようなリバウンド症状が現れます。
・中断後1週間前後で赤いやけどのような腫れ上がった皮膚になる(ステロイドにより収縮していた血管が大きく聞いて炎症が起き、高濃度の酸化窒素が焼けるような感覚を引き起こす=レッドスキンシンドローム) 。
・全身の至るところが腫れ、皮膚から組織液が浸出する。
・正常な精神状態を保てなくなるほど激しいかゆみが続く。
・体中にチクチクとした痛みを感じる(血管が治癒する過程の刺激) 。
・皮膚炎がステロイドを使っていない部位にまで広がる(皮膚はlつの臓器であり、一部が変調をきたすと皮膚全体に影響が及ぶ)。
・自律神経が乱れて体温調節機能が変調をきたし、冷え性になる。
・疲労、不眠、食欲不振、焦燥感、不安が強くなる。
・皮膚が極度に乾燥し、落屑が大量にはげ落ちるフレーク現象。
このように、ステロイドの長期連用後の中止には激悪化という代償がともないます。
想定外の激しい症状に襲われて途中で心が折れ、結局もとのステロイド治療に戻り、ますます難治化するケースも少なくありません。
しかし、ステロイドに依存する生活から逃れるには、避けて通れない道なのです。
ただし、脱ステロイドの目的は、ステロイド依存性皮膚症を治すことですから、リバウンドを乗り切っても、本来その人が抱えていたアトピーの症状はしばらく残ります。
脱ステロイド治療の経験のない医師には理解しがたいかもしステロイドから解放されて救われた重症患者が現実に数多くいるれませんが、ことに、もっと目を向けるべきです。
清潔志向の現代日本でアトピー患者が増え続ける不思議
昔は、風呂のない家庭が多かったため、毎日入浴できる環境ではありませんでした。
現在のように、毎日入浴できるようになったのは、高度成長期を経て社会インフラが整い始めた昭和初年代以降です。
それはちょうど、アトピーの患者さんが増えてきた時期と重なっています。
時代をさかのぼると、平安時代における上流階級の公家では、ーカ月に平均4、5回。行水を含めれば2、3日に1度くらいの入浴でした。
入浴回数が月に1度のチベットは、アトピー患児がゼロ。
一方、「朝晩2回は当たり前」という現代日本では、アトピーで苦しむ子供たちが年々増え続けています。
単純に入浴回数、だけで比較はできませんが、これほどの違いが出るのですから、やはり行きすぎた清潔志向は見直す必要がありそうです。
アトピーの最新治療法を紹介。日本の全人口の約5%(推定710万人)を占めるアトピー患者。
アトピーの不快な症状をアッという間に消す「ステロイド」という強いクスリを処方するのが標準的な治療とされている。
しかし、このクスリの副作用が原因で、もともとのアトピーよりも症状が悪化し、会社や学校へ通えなくなってしまう重症の「薬害患者」が急増している。
本書は、ステロイドが「危険なクスリ」であるにもかかわらず、多くの皮膚科医が当たり前のように使っている本当の理由や、ステロイドも保湿剤も使わず、普通に生活できるまで回復する最新治療法を紹介する。
9割の医者が知らない 正しいアトピーの治し方 | ||||
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