人間は、治るようにできている (長生きしたければ、薬を飲むな)  福田 稔 (著)

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人間は、治るようにできている (長生きしたければ、薬を飲むな)

第二章 なぜ薬漬けの医療が蔓延しているのか? より

抗生物質の乱用で発生した院内感染が止まらない!

私たち人間には無数の微生物が寄生し、ともに生かし、生かされるという絶妙な関係を築き上げてきた。

その微生物を全部殺してしまう力を持っているのが抗生物質。今後、胃のピロリ菌除去療法が、おかしな奇病を生み出してくる可能性も大いに考えられる。

抗生物質にも、結核による死亡率を激減させたという功績は残る。

しかし、その後の乱用が医療の現場を混乱させて、現在に至っている。

ふり返れば、外科が術後の感染症予防という名目で抗生物質を多用し始めたのが、今から四0年ほど前になる。

当時の私は三十代半ば。まだバリバリの外科医で、西洋医学が唯一の医療だと信じていたから、もちろん抗生物質の使用に疑問をはさむ余地もなかった。

外科医が行うあたりまえの処置として、術後は抗生物質をバンバン投与し、その見返りとして製薬会社から山ほどの「貢ぎ物」を受け、ゴルフをするのも酒を飲むのもすべて接待という時代。

そうやって抗生物質は医療界に広く、深く入り込んでいったわけである。しかし、実際に抗生物質の投与が始まって感染症を起こす患者さんがへったかというと、それほど単純な話ではなかった。

むしろ、人体には無害だった微生物が有害化して感染症を引き起こすという、従来は見られなかったおかしな現象が出てきて、外科病棟は混乱した。

そして、その「日和見感染症」と総称される病気を、抗生物質を増量して治療するうちに、今度は薬の効かない耐性菌が出始めた。

それから新薬の開発と新たな耐性菌の出現とのいたちごっこが始まる。そのごまかしもきかなくなって、院内感染が社会問題化したのが一九九0年前後。

しかし、その後も術後の抗生物質の使用は続き、製薬会社は今、さらに強い抗生物質を作ろうとしているという。

こうした抗生物質の歩みは、イコール現代の西洋医学の歩みの象徴。そもそも術後は神経が傷つき、免疫力も落ちているから感染症を起こしやすいのだから、院内感染を防ぐ大原則は、無駄な手術をやめることだろう。

私は外科医を辞めてからの一五年以上の間に、体の治ろうとする力を最大限に高めれば、ガンにもそう簡単に負けないことを知った。

抗生物質の限界は、ガンの手術絶対主義を改める時期を示すものだと考える。

潰瘍性大腸炎は明らかに抗生物質が作った難病だ!

抗生物質の誕生により、それまで死亡原因のトップにあった結核は不治の病でなくなった。

しかし、結核は撲滅できたはずなのに、この世に病人は減らないどころか、ふえている。それも十代、二十代という若さで慢性病を発症する人がふえているのだから、単に人間の寿命が延びたからなどという理屈ではすまされない。

そんな摩詞不思議な現象を引き起こした主要原因の―つも、おそらくは抗生物質の乱用にある。

抗生物質による結核の撲滅成功に味をしめた医学は、やがてただのカゼにまで抗生物質を処方する時代に入っていった。

私は当時、製薬会社から「カゼに効く場合もある」という説明を受けたことを覚えているが、裏を返せば、それはほとんど効かないことを意味している。

そもそも、抗生物質は細菌を殺す抗菌薬で、カゼはその九割以上がウイルス感染だから、ほとんど効くはずがないのである。

しかし、医者はそれをわかっていながら、肺炎や気管支炎など、細菌による二次感染を防ぐためといって、カゼに抗生物質を使い始めた。

外科医が、術後の感染症予防という建て前で抗生物質を使い始めたのと、全く同じ流れである。

ましてや、カゼは三日も安静にしていれば自然治癒する病気だし、インフルエンザでも一週間ほどで完治する。細菌感染による合併症を併発するケースなどほんの一握りでしかないのだから、共存している微生物を犠牲にしてまで抗生物質を使うことには、全くもって意味がない。

実際、抗生物質が発見される以前の人間は、カゼもインフルエンザも、ケガや術後の感染症も、すべて免疫を中心とした自分の力で治してきたのである。

さらにつけ加えるなら、多くの人を死に至らしめた結核でさえ、治るは治っていた。

それなのに、現代の医学はその根源的な事実を覆い隠し、ただのカゼにも抗生物質を乱用し、健康被害の裾野を広げていったわけである。

実際、たとえ三日や五日でも、抗生物質を服用すれば、多かれ少なかれ、微生物はダメージを受けることになる。

現代の医療界における珍現象の一つは、この二0~三0年間でアトピー性皮膚炎に代表されるアレルギー疾患や自己免疫疾患が急増し始めたことといえる。

その背景には、子供時代からカゼをひくたびに服用をくリ返してきた、抗生物質の影響が間違いなく存在すると、私は考えている。

例えば、腸の自己免疫疾患といわれる潰瘍性大腸炎やクローン病。潰瘍性大腸炎とクローン病はともに激しい下痢を主症状とするが、下痢は抗生物質の服用で最も起こりやすい副作用でもあり、腸内細菌のバランスの乱れがその原因とされている。

また、潰瘍性大腸炎とクローン病は顆粒球による組織破壊の病気で、ストレスが発症の引き金を引いている。

しかし、そもそもなぜ顆粒球が腸で過剰反応し、腸の組織を攻撃するに至ったのか?

それは、腸内細菌のバランスが崩れていたからにほかならない。腸内細菌のバランスには食事も関係するが、それだけでは説明できない部分もある。

患者さんはカゼをひくたびに病院通いをしていなかったか、そこで抗生物質を処方されて飲んでいなかったか、特に発病前に飲まなかったか、よく考えてみるとよいだろう。

また、腸内細菌のバランスが、腸の健康に深く関与していることは知られているが、細菌を含む微生物は体のほぼ全域に分布し、自律神経と白血球を基本とした防御システムとともに、私たちの体を守ってくれている。

自己免疫疾患とアレルギーの病態はともに免疫反応の乱れにあり、アトピーや気管支ぜんそく、リウマチなどの膠原病も、抗生物質による微生物のダメージを経て、発症している可能性が極めて高いと考えられる。


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