「食べること、やめました」―1日青汁1杯だけで元気に13年 森 美智代 (著)

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「食べること、やめました」―1日青汁1杯だけで元気に13年

「食断ちで脊髄小脳変性症も克服!」あなたは信じますか?

奇跡の女性鍼灸師がいることを。「人は食べなくても生きていけるのか?」その答えが今、初めて明かされる。

必要とする人に、この情報を届けたい

一日に青汁一杯という食生活になってしばらくすると、だんだんそのことが知られ、テレビや雑誌の取材が来るようになりました。

インタビューを受けたり、鍼灸院や自宅で撮影をしたり、スタジオで録画撮りをしたり……。


健康養生法のコツがわかる本

甲田光雄先生といっしょにテレビ出演したことも何度かあります。

私自身は、ここまでお話ししてきた通り、長い期間をかけて自然に青汁一杯の食生活になったので、あまり特別という感覚はありません。

しかし、もちろん現代栄養学に照らすと「不思議だなあ」と思います。養護教諭になるためにやってきた医学や栄養学の勉強内容からみても、まった<説明がつかないことは、自分でもわかっていますから。

だからこそ、こういう実例があることを、みなさんに知っていただきたいという思いが
あります。

私の例に限らず、甲田先生の長年の研究成果として、少食でさまざまな症状や病気が治ること、体調がよくなったり、エネルギーが湧いてきたり、いろいろな能力が開かれたりすることは、多くの例で実証されています。

その情報を、必要とする人のところに届けたいのです。

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この章では、そういった専門的・科学的な視点から、私やほかの少食実行者の体を調べた結果、わかったことや検査データなどをご紹介しましょう(本文に出てくる先生方の肩書きは当時のものです)。

「人間離れした牛のような腸」

「腸内細菌の研究を始めて30年。こんなサンプルを見たのは初めてです」

これは、私の腸内細菌について調べてくださった理化学研究所・微生物系統保存施設室長の辨野義己先生の言葉です。

私の腸内細菌は、人間としてはかなり特殊らしいのです。「人間としては」とはどういう意味かというと、草食動物に近い細菌構成になっているというのです。

辨野先生によると、「森さんの腸の中は日本人離れ、いや人間離れしている。まるで牛のおなかのよう」だそうです。

私たちの腸には、100兆個ともいわれる莫大な数の腸内細菌がすんでいます。

その種類は、解明されているだけでも500種以上といわれ、それぞれの細菌は、いつも腸の中で「勢力争い」をしています。

ちなみに、便の半分はこの細菌たちの死骸といわれていますから、便を調べれば、その人の腸内細菌の種類やバランスがわかります。

この腸内細菌のバランスは、もともとの個人差に加え、食事や環境によっても違ってきます。

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そうはいっても、人間の腸にいる細菌の種類やバランスは、おおよそ一定の範囲内にあり、普通は、その範囲を超えて極端に細菌構成が違うことはないようです。

ところが、私の腸には、通常は人間にはほとんどいない細菌がたくさんいたり、ある種の働きをする菌類が普通の人の何倍もいたりして、種類とバランスが特殊だったのです。

その代表として辮野先生があげたのが、「クロストリジウム」という菌です。

これは、植物の繊維を分解して、たんぱく質の材料であるアミノ酸を作り出す菌だそうです。

一般に人間の腸には、0.1%くらいしかいないはずのこの菌が、私の腸には100倍近い九・八%もいました。

植物の繊維を分解できる菌には、ほかにも「ユーバクテリウム」などいくつかの種類があります。

それらを合わせると、普通の人の腸には三0%くらいいるそうですが、私の場合は約60%でした。

これは、どういうことを意味するのでしょうか。

葉菜や海藻などに多い繊維、いわゆる食物繊維(ダイエタリーファイバー)とは、一般に人間のもつ消化酵素では消化できない成分の総称です。

寒天やコンニャク、ワカメ、葉菜類などが、ダイエット向きの食品だといわれるのも、食物繊維が豊富だからです。

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食物繊維が腸で消化されず、その分エネルギーにならないので、食べ過ぎて肥満に悩む人にとっては「ヘルシーフード」になるわけです。

逆に、野菜だけ食べていてもじゅうぶんな栄養がとれませんから、そういう極端な偏食や過度なダイエットは「体に悪いよ」という話になります。

しかし、牛は草だけを食べているのに、あれだけの大きな体を作り、メスならたんばく質や脂肪の豊富な牛乳までたっぷり作ります。

それは、草の繊維を分解して、体や牛乳の材料になるたんぱく質や脂肪を作り出しているからなのです。

そのために働いているのが、牛の消化管(牛の場合は腸だけでなく、いわゆる反蜀をするための胃にも細菌がすんでいるそうです)にすむ細菌たちです。

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そして、私の腸にも、そういった細菌が「人間離れして牛並み」に多く含まれているというわけです。

ですから、私にとっては、草(葉菜)やそれから作る青汁は、普通の人がいう“ダイエットに役立つヘルシーフードではなく、しっかり栄養源になるらしいのです。

なんだかありがたいような、ちょっとありがたくないようなお話ですが……。

「食べること、やめました」―1日青汁1杯だけで元気に13年
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by ヨメレバ

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