笑いの免疫学―笑いの「治療革命」最前線 船瀬 俊介 (著)

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笑いの免疫学―笑いの「治療革命」最前線

世界が驚愕!「笑いの免疫力」の全記録を一挙公開。

次々と明らかになる驚異の“自然治癒力”。「笑い」は人類に備わった究極の防御システム。腹の底からの「笑い」こそが、あなたの生命に奇跡を引き起こす―。

免疫力(生命力)をパワーアップ

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「笑い」効果の大部分を占めるもの—-それが「免疫効果」だ。いわば笑いの免疫力

免疫力は生命力でもある。つまり、「笑い」は「生きる力」をパワーアップするのだ。

「笑う」とNK細胞(ナチュラル・キラー細胞)が増える。その真理は、いまや広く知られている。NK細胞は「ガン細胞を攻撃する」という大切なはたらきがある。

ガンと戦う兵士たちだ。さらに体内に侵入したウィルスや病原菌なども攻撃し撃退する。

「・・・(NK細胞は)標的細胞と結合し、これを融解する。リンパ系細胞で末梢血、末梢リンパ組織に分布し、異種細胞を攻撃する。

生体内ではウィルス感染防御、抗腫療作用(抗ガン作用)、とくに(ガンの)転移抑制にはたらき、骨髄細胞や抗体産生細胞の分化にも調節的にはたらく・・・」(『医学大辞典』南山堂)

あなたが笑えば、体内のNK細胞数はみるまに増えていき、活性化し、増強される。よって「笑い」はガンや感染症と戦う戦闘力を一気に高める。「笑い」には劇的な効果があるのだ。

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「紀元前の中国の医学書にも、『笑い』が健康によいことが書かれており、古代ギリシ

アでも喜劇を観ることが、病気の治療法とみなされていた」

「笑い」と「脳血流増加」は医学実験でも実証されている。「脳血流計」で脳の活動を測定してみると、笑うとすぐに脳の血流量が増加している。

あきらかに「笑った後」のほうが血流量が増えていることがわかる。

落語観賞の前後で測定した、他の実験でも、脳血流は、落語を聴いて笑った後では六四%で「増加」。二三%で「減少」、一四%が「不変・その他」であった。

笑うと脳血流が増える・・・その仕組みはつぎのとおり。

まず、よく①笑うことで頬の②表情筋(笑筋)がひんぱんに動く。すると、その奥にある③太静脈が盛んに伸び縮みする。

そのため脳から心臓に戻る④血液量が増加。それにより交替で⑤新鮮な血液が脳にドン、ドン送られる。

さらに⑥腹式呼吸で横隔膜を激しく使い血行促進、その結果、脳への⑦栄養供給が増え、⑧脳細胞が活性化し、脳が働きやすくなる・・・というわけだ。

記憶力10分の「笑い」で劇的に向上

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笑うだけで頭はよくなる。記憶力もアップする。学校の成績も上がる。子どもはおおいに笑わせよう。それは、実験でも証明されている。

参加したのは二家族(計五人)。その合宿中に、七ケタ数字を三秒間見て覚える「記憶力テス
トを実施してみたのだ。まず五人の最初の平均正解率は六七%。さて、ここで若手芸人が登場。

おかしなコントやかけ合いを披露。五人は10分間大笑い。その後に、同じ「記憶力テストをすると正解率は八五%にはねあがった。

なんと10分笑っただけで記憶力は約二割もアップしたのだ。

「集中しやすくなった気がする」とは参加者の感想(『あるある大事典Ⅱ』前出)。

笑うことで脳血流が増加し、脳が活性化したことが記憶力アップの具体的数値で立証されたのだ。

この事実に、全国の学校の先生がたは、注目して欲しい。先生はムッツリしたしかめっ面で登壇し、生徒は押し黙った授業を聞く。

これでは、生徒の記憶力や理解力を、わざわざ殺しているようなものだ。

明るいジョークの一つでも飛ばして、笑いを誘いながら授業をした方が、はるかに効果が上ることは、この実験でも明らかだ。

家庭でも、和やかに笑い声が上るくらいの学習の方が、効果的なのだ。

血液サラサラ中性脂肪も血糖値もダウンしたぞ

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同番組は、「笑い」の合宿による実験で、二家族の血糖値、中性脂肪の変化も測定している。

血糖値は、筑波大学の実験などで笑うと食後の上昇が抑制されることが確認されている。

この実験でも二夫妻とも合宿前にくらべて、血糖値は明らかに低下している。「笑い」は記憶力向上だけではなく、糖尿病の予防にも効くのだ。

日本人の糖尿病は、なんと戦後50年で約30倍に激増しているとか。仰天する数値だ。

最大理由は飽食つまりは食べ過ぎだ。

糖尿病で恐ろしいのは合併症である。腎不全による人工透析、失明、認知症・・・などなど。

ストレスも糖尿病の発症要因。イライラすることで血糖値は上昇する。「笑い」はそれを抑制してくれるのだ。

医者からもらった副作用だらけの血糖値抑制剤に頼るより、漫才、落語などで明るく血糖値をはね飛ばしたほうが、よっぽど賢い。

つくり笑顔でもNK活性アップ!

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専門医は、「とりあえず笑顔になるだけ」でも「笑い」の効果がある、という。
伊丹医師は、つぎのような実験を行っている。

六人のボランティア被験者に、一人ずつ個室に入ってもらう。そこで、「表情だけの笑顔」を二時間、続けてもらう。

いわゆるつくり笑いだ。なんとなく不気味な気持ちもするが、

結果はどうだったであろう?

「室内にはテレビもラジオもなく、何も面白いことがないのに表情だけを笑顔で続けるのです」。

「時々、斜め前の鏡でご自分の笑顔を確かめてもらいながらの2時間でした」(『笑いの健康学』一前出)。

実験の様子、表情はビデオでも記録された。

その結果。おどろきの効果が確認された。

NK活性が低めだった③~⑥の四人にNK活性の急上昇がみられたのだ。たとえば⑥の方は性指標10が30へと、三倍増した。

さらに、もともとNK活性が高い②は、ぎゃくに正常域に向かった。もっとも高かった①も正常方向に向かっている。

伊丹医師は「面白いことがなくても、とりあえず表情だけでも笑顔を続ける」ことを勧める。

最近の精神免疫学の研究で

「笑顔を作るだけでもガンや病気を退治でき、より健康になる効果があることが明らかなった」という。

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