今あるがんを消すジュースとスープ…有効率60%以上の済陽式食事療法 (英和MOOK)
1日3杯のジュース・スムージーが、がんを消す。生野菜の酵素が抗がん効果をアップ。
2015日本食品成分表対応。
がんを増やす食生活を見直し、済陽式8大原則でがんを消す。
「青汁」の飲用でがん抑制と免疫カアップ
血液のがんでは、免疫機能を果たす血液細胞が正常に機能しなくなるため、免疫力の低下が避けられません。
しかし、放射線療法でも、化学療法でも、一定の免疫力を維持できなければ、治療効果よりもカラダヘのダメージが大きくなってしまうことがあります。
そこでおすすめしているのが、「青汁」の飲用です。山口県立大学大学院森口覚教授と青汁メーカーのキューサイによる共同研究によれば、緑黄色野菜のケールを原料とする青汁の飲用によって、「ナチュラルキラー細胞(NK細胞)」が活性化することが分かりました。
ナチュラルキラー細胞はリンパ球の一種で、おもに腫瘍やウイルスに対して抵抗する細胞です。
つまり、青汁を飲むことで、がん細膳の増殖を抑制する効果や免疫力の低下を防ぐ可能性が期待できるというわけです。
さらに、青汁はミネラルの宝庫です。
血液のがんではとくに貧血になりやすいので、鉄分の積極的な摂取が欠かせません。
青汁のおもな原料となるケールや大麦若葉、あしたばには、鉄分が豊富に含まれています。
済陽式抗がん食事療法では、野菜や果物を使った搾りたてジュースをおすすめしていますが、その習慣を守りつつ、血液のがんの方には市販の青汁の飲用も効果的です。
ビタミンやミネラルの損失が少ない、瞬間冷凍したものを真空で乾燥させたもの(フリーズドライ製法)を選びましょう。
抗がん成分たっぷりの搾りたてジュース
がんと食事の関係が明らかになるにつれて、がん食事療法の重要性が注目されています。
そして、そういった食事療法の多くに、大量の野菜・果物を使ったジュースの飲用が推奨され、これまでに改善結果を残しています。
例えば、マックス・ゲルソン医師が考案し、世界的にも有名なゲルソン療法は、一日に2~3Lの野菜の搾りたてジュースを飲みます。
また、甲田光雄医師が考案した甲田療法では、青汁や根菜のすりおろし汁を加熱せずに摂取することを推奨。
自然食研究家の栗山毅一氏によって提唱された栗山食事療法では、生水と生野菜、果物をとるように指導されます。
このように、がん体質の予防ならびに改善を目指すためには、抗がん作用の高い野菜や果物を大量にとるへしかも効率よく栄養を摂取するためにジュースにして飲用することが効果的なのです。
そして、済陽式抗がん食事療法においても、野菜・果物の搾りたてジュースを治療目的であれば一日1.5~2L飲むことを基本にしています。
搾りたてジュースにこだわるわけは、野菜や果物の抗がん効果が高いからです。
搾りたてのジュースには、休内の酸化を防いで抗がんに寄与する抗酸化物質がたくさん含まれています。
しかし、抗酸化物質は酸素に触れたり、熱を加えられると失われやすい性質があります。
免疫力を高めるビタミン類には水溶性のものも多く、ジュースなら効率的に摂取できます。体内で代謝をスムーズにする酵素も、生でしか摂取することができません。
こうした抗がん有効成分を凝縮し、効率よて摂取できるのが、搾りたてのジュースというわけです。
加熱に強い野菜はスープにアレンジ
搾りたてジュースの摂取は欠かすことができませんが、蒸したり、煮たり、スープにしたりなど、加熱して野菜を献立に加える工夫も大切です。
というのも、加熱することで抗酸化作用が活性化するものもあるからです。
具体的には菊、小松菜、春菊、にらなどがあります。
また、栄養素には加熱に弱いものと、加熱に強いものがあります。加熱に強い野菜は、にんじん、ピーマン、ほうれん草、小松菜、ブロッコリー、かぼちゃなど。
こうした野菜に含まれるBーカロテンやビタミンEは、油で調理すると吸収力がアップします。
生で食べると刺激が強い、ねぎ、たまねぎ、にんにく、にらなども、加熱することで食べやすく、カラダヘの負担が少なくなります。
こうした野菜は加熱調理でおいしくいただきましょう。
とくに手軽にかつ、水溶性の栄養をまるごといただくために、スープや味噌汁の具に活用するのも手です。
無農薬・低農薬で栽培された食材を使えば、野菜のだしもしつかり出るので、塩分控えめでもおいしくいただけます。
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