池田 整治連載コラム
池田文庫・心のビタミンの原点から…
今から20年前、北海道へ単身赴任した機会に、4人の子供たちへ父の「思い」を遺しておこうと、メルマガ「心のビタミン」を始めました。
北の大地の大自然にも感動し、週末ごとに写真紀行を綴りました。やがて、世の中のメディア洗脳に気づき、自衛官を退官した機会に、「真実の語り部」としての発信が多くなりました。
また、この池田文庫から20冊の本が生まれました。
前段のエッセイの代表作が「心の旅路」であり、後段の真実暴露の代名詞が「マインドコントロール」です。
本来、この地球文明が宇宙と同じすべてとひとつの愛の世界なら、マインドコントロール等は必要ありません。
心のビタミンだけを書き綴っていることでしょう。
しかし、この文明は、そのエゴでまさに終焉を迎えようとしております。書けばその「警鐘」となり、もうネットでは掲載されなくなる恐れもあります。
今回は、原点回帰で20年前のエッセイを掲載します。自然回帰、本来の自然との共生を心の片隅に感じていただければ幸いです。
雨竜沼湿原登山…心の旅路(抜粋)
2001年7月14日土曜日午後、念願の雨竜沼湿原に行ってきた。
雨竜湿原には何故か心の深いところから《是非行かねば…》という思いが湧いていた。
実は、十日ほど前、愛媛の田舎の中学校の恩師が膵臓癌で他界した。中学校長退職後、田舎の青年の意識改革の指導者として頑張っている最中のことだ。
私を最も信頼してくれていることもあり、帰省時には必ず伺ってよく歓談したものだった。
膵臓癌に罹っているという事がわかり「究極の癌治療」という名著を要約し、息子さんに送っていた。
その息子さんから月曜日に「究極の癌治療に紹介していた物が届いた日に他界しました…。
午後葬儀です」という電話が職場に来た…。
火曜日の早朝5時頃、左脇腹の後ろが急に攣ったような痛みで目が覚めた。
それからというもの呼吸をすれば痛い。職場で冗談に上司から「それは膵臓癌だ。余命後1年だな!?」…。
土曜日、雨竜沼湿原の登山口に着いた時は、このような心身の状態であった。
次の連休は、久し振りに4人の子供に会いに埼玉に帰ることにしている^^。
エゾカンゾウの開花時期等も考慮すればこの日しかない。
13時55分、管理棟で登山者名簿に記帳。さすがに午後から登山する人はいない。
朝から登山していた人達とすれ違いながらの登山となった。
一人での山登りは久し振りだが、それだけに一歩一歩噛みしめながらの自分との対話になる。
更に人の流れに逆らうのですれ違いながら様々な感慨が又浮かぶ。さながら心の旅路である。
普通、山歩きでは、すれ違った人同士、「こんにちは!」「ご苦労様!頑張ってね!!」と挨拶するのが常識である。
20年前の大峰山脈では、修験僧の千日回峰の道場でもあり、登山者も清々しい挨拶を交わしたものだ。
ところが、20年を経た雨竜沼湿原では何かが変わっている。こちらが「こんにちは!」と声をかけても次の3つのパターンに分かれた。
1同じように同時に元気に挨拶する人:3割
2恥ずかしそうに思い出したように挨拶を返す人:6割
3全く無視してすれ違う人:1割
先ず、皆さんが登っていく私になりきって、上の3つのタイプそれぞれに声をかける場面を想像して欲しい。その反応に応じ、どんな感情があなたに芽生えるか?
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次に、今度は声をかけられるそれぞれの人になりきって、私から声をかけられた時、どんな思いでそのような対応になったか自分自身の事のように思って欲しい。
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最後に、あなたは妖精になって、私の後方上方3mぐらいの高さから飛びながら付いてきて客観的にその3つの場面を観察して欲しい。
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この3つの違った立場から、あなたの心に何が浮かんだろうか?
あなたが次回山に登るときは、どのタイプになりたいだろうか??
家族、団体で下りてくる人も多い。先頭がお父さんの場合、お父さんが明るく挨拶すれば後ろの子供もそれ以上に元気な声で挨拶する。
逆にお父さんが何も挨拶しない人の場合、子供はバツの悪そうな小さな声で応じる。
まさに、親父は背中で教育するんだなと思う。家庭、社会教育が濃縮されている。
道は急勾配だ。左の脇腹の痛みが増してくる。
徐々に足の筋肉も痛くなってくる。最近の運動不足が悔やまれる。
でも、その苦痛をおして一歩一歩噛みしめて登りながら様々な人と出会うのは、まさに人生そのものだなあと考えるようになる。止まれば進歩はない。
脇腹の痛みが増すにつれ、『やはり帰ったら受診しようかな…』と思う。
すぐに別の内面の声『仮に膵臓癌だったとしても、病名がわかったところで1年後には死ぬ。癌でなければやがて自然治癒する』。
『そうだな、、。じゃ、この1年の寿命と思って日々生きてみたらどうだろう?』
時計を見る。14時35分。出発して40分。案内には、約1時間で湿原入り口に着くと書いてあった。
今の私には、スピードを上げる体力はない。そうか、こうして皆年老いて行くんだ…!。
決して快適に歳を取るわけではない。登り坂を様々な傷の痛みを感じながら最終ゴールへ確実に歩んでいるんだ。
じゃ、自分の人生がこの登山口から湿原入口までとするなら…到達点が死とわかっているなら、これから出会う人とどう出会い、どう挨拶するのか?
これまでがどうであれ、出会う人に関係なく、自分の心の中で、やった!よくこんな苦しい道を生きてきた!と自分にご苦労さんと言いながら最高のレベルでゴールに到達、死にたい。
そう思いながら、足の筋肉の痛みが増すにつれ、その分脇腹の痛みを感じなくなった頃、登山道脇の熊笹の中に可憐なアヤメが一輪「ご苦労様、いらっしゃい!」と声をかけるように咲いていた。思わず写真に撮った。湿原入り口に到着したのだ。
湿原には、暑寒別岳の万年雪が時を経て湧き出て大小様々な「池とう」という泉を作り、その岸辺にちょうどエゾカンゾウとヒオギアヤメの黄色と紫の花が咲き乱れていて心を癒してくれる。
湿原には、時計回りに木道の約3.5kmの歩道もあり、入口の真反対側から更に約500m登ると湿原全体を見渡せる展望台もある。
木道を回りながらカメラで池とうや花を撮る。屈むと忘れていた脇腹に痛みが走る。
展望台でゆっくり休憩する。湿原入口で腰を下ろし、最後の写真を撮っていると、暑寒岳まで縦走していた若者3名が無言で足早に抜き去っていく。
最後の一人に「こんちは!」と山の挨拶をしても応えがない。
そうか、中年男性に声をかけても彼らの利益にはならないんだ。
もし、私がミス札幌だったら彼らはどう対応するのだろう??
そう思いながら沢を下り始めると、沢全体から「ざー!」という音。登るときは感じなかったが、無数の小さな沢からの湧き水が徐々に集まり奔流となる命の音がする。
登り口の例のアヤメに「今日はありがとう。元気でね。さようなら」と手を振る。
少し下った沢で先ほどの3人が靴を脱いで気持ちよさそうにその命の水で足を冷やしている。
最後に私が声をかけた若者が下りてくる私と対面するような姿勢で岩に座っている。
私が目を見ながら近づくとバツの悪そうな顔になる。
通り過ぎるとき、「ご苦労さん」と声をかけると口の中で「うう!」。
そうか!彼らは、人としてのノーハウを教わってないのだ!!。
「人間」は、門のある人の家の中で、父親と母親の人間的な愛の空間内で、人間的な感化教育を受けて過ごすから、そのノーハウを身に付け人間となる。
小さい時オオカミに育てられると死ぬまでオオカミだ。
人としていかに他人に接し、挨拶し、対応するか。それは、親が生きるノーハウとして教えない限り身に付かない。
その基本の事をこの青年達は親から教わっていないのだ…。
親を後ろ姿で見て、自分の欲望を達成することは学べたが、人としていかに生きるかは見覚えできなかったのだ。
車で帰る途中、滝川「ふれ愛の里」で露天風呂に浸る。全身を伸ばすと気持ちいい。
そして、「よくこれまでいろいろ体験をさせてくれてありがとう。どこまでもってくれるかわからないけど、これからもっともっと大事に手入れするからね。でも、もし、これ以上無理という時は、遠慮なく役目を終わってもいいよ。いつでもありがとう」と肉体に語りかける。
脇の痛みは残っても倦怠感はない。
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池田 整治
1955年3月22 日、愛媛県愛南町生まれ。作家。元全日本実業団空手道連盟理事長。東藝術倶楽部顧問。空手8段。
1973年、陸上自衛隊少年工科学校前期課程修了。防衛大学校入学。2008年、陸上自衛隊小平学校人事教育部長。2010年退官。最終階級は陸将補。
オウム真理教が山梨県上九一色村に作ったサティアンへの強制捜査に自衛官として唯一人同行支援した体験などから、「真実とは何か?」を独自に研究。
自衛官在任中時代に『マインドコントロール 日本人を騙し続ける支配者の真実』(ビジネス社)を出版、ロングセラーとなる。
北海道での単身赴任時代、万が一の場合、4人の子どもたちへ父の想いを残し伝えるためメルマガ『心のビタミン』を開始。
退官後、〝真実の語り部〟として情報発信を始める。現在もブログ、書籍、講演会などを通じて精力的に活動を続けている。
著書に『未だ占領下にある日本の是非を問う 日米地位協定を自衛隊元幹部が告発する』(コスモック出版)『1000年先の地球のために―「滅びの道」から「永久の道」へ』(ナチュラルスピリット)『マインドコントロール2 今そこにある情報汚染』『離間工作の罠 ~日本を分断する支配者の手口~』(以上、ビジネス社)、
『今、知らなければいけない 重大な真実を語るメジャーな人々 東京・日比谷公会堂での講演からVol.1』(ヒカルランド)など共著も含めて20点以上。
メルマガ、講演などはこちらから→ 公式HP: http://ikedaseiji.info/
美し国 副代表