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“美味しい物を腹一杯食べる”は“豊かな暮し”か?【わが文章と人生の師匠に捧ぐ】

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船瀬俊介連載コラム

――“美味しい物を腹一杯食べる”は“豊かな暮し”か?

わが文章と人生の師匠に捧ぐ

『見よ! 一銭五厘の旗』(暮しの手帖社)。

戦後史に残るこの名著の著者は花森安治氏。彼の評伝を書きました。

タイトルは『「暮しの手帖」をつくった男』(イーストプレス)。(写A)

若いひとには、ピンとこないでしょう。現在(執筆当時)、放映中のNHK朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』。

その主人公、常子を生涯のパートナーとして支えたのが花森安治氏です。常子とは役名で、モデルとなった女性の名は大橋鎮子。

そして、花森安治は「花山伊佐次」という名前でドラマに登場します(演じるのは唐沢寿明氏)。

常子こと大橋さんは、小さい頃に父親を亡くし、二人の妹と母の面倒を父親替わりにみなければ……という一途な思いで育ちます。

それが〝とと姉ちゃん〞の由来です(とと=父のこと)。

戦後の焼け跡。「君に親孝行させてあげるよ」と登場した編集者が花森安治氏。

そうして伝説の『暮しの手帖』が誕生します。この雑誌には、わたし自身も深い思い入れがあります。

わたしは九州福岡の田園で生まれ育ちました。母は学校教師をしており、『暮しの手帖』を定期購読していました。

少しませた子どもだったわたしは、ヒマつぶしに『手帖』をよみふけるうちに、いつしかハマってしまったのです。

同誌は、珍しく広告をいっさい取らないという独立心を貫いていました。そして、商品テストなどで果敢に企業批判を展開。

幼いわたしは、花森安治編集長の力強い名文と正義感にいつしか深く影響され、育っていったのです。

「船瀬さんは、どうして消費者運動の道に進まれたのですか?」という質問をよく受けます。

ルーツは、幼い頃に出会った『暮しの手帖』にあったのです。その意味で花森安治は、わたしの文の師であり、魂の師といっても、過言ではありません。(写B)

花森も日本人も二度だまされた

しかし本書では、その〝人生の師〞すら批判せざるを得ませんでした。

「おいしいものを腹いっぱい食べる」

花森氏にとって、それが戦後の〝豊かな暮し〞だったのです。じつは42年前、彼にインタビューの機会を得ました。

お会いした花森氏はお腹のふくれた肥満体でした。それから4年後、心筋梗塞で急逝……。奇しくも今のわたし(執筆当時)と同じ六十六才。

わたしは、辛い思いで本書エピローグにこう綴りました。「花森安治も、日本人も、二度だまされた」と。

最初は「軍国主義」にだまされ、戦後は「闇の支配者」にだまされたのです。後者をズバリいえばロスチャイルド、ロックフェラーなどの巨大財閥。

〝かれら〞は今も地球を支配しています。世界のメディアも、教育も、そして国家すらも。近代以来、栄養学も医学もねつ造し、人類を〝洗脳〞してきたのです。

そのため、肉食、牛乳、甘いもの……飽食、美食が〝豊かな暮し〞と花森氏は錯覚した。日本人も同じ。

苦い結末で締めくくった本書ですが、彼の炎のような純粋な正義感に対するわたしの憧憬と畏敬は、変わることはありません。


『暮しの手帖』をつくった男

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船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家

著作 『買ってはいけない!』シリーズ200万部ベストセラー 九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に参加。

『消費者レポート』 などの編集等を担当する。また日米学生会議の日本代表として訪米、米消費者連盟(CU)と交流。

独立後は、医、食、住、環境、消費者問題を中心に執筆、講演活動を展開。

船瀬俊介公式ホームページ= http://funase.net/

船瀬俊介公式facebook=  https://www.facebook.com/funaseshun

船瀬俊介が塾長をつとめる勉強会「船瀬塾」=  https://www.facebook.com/funase.juku

著書に「やってみました!1日1食」「抗がん剤で殺される」「三日食べなきゃ7割治る」「 ワクチンの罠」他、140冊以上。

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