内海聡の「大ウソ医学」にだまされない極意 内海 聡 (著)

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内海聡の「大ウソ医学」にだまされない極意 (内海聡の医学不要論DVD付録100分)

著者の内科医・内海 聡は、かつて『精神科医は今日も、やりたい放題』『医学不要論』(ともに三五館)で医学の実態を暴露し、世に大衝撃を与えました。

彼はその後、医学問題だけでなく、食や放射能、政治など、多岐に渡って精力的に情報を発信。

現在(2016年10月)、Facebookの人気ユーザーランキングで7位にランクされる、日本で最も注目されている医師です。

本書は、そんな内海 聡が、医学や社会の大ウソを厳選してまとめた初のムック。

薬やワクチン、検査、基準値、輸血、食品、放射能などに、どのような危険なウソが隠されているのか、絵やグラフを豊富に使い、誰にでもわかるように解説しました。

特別付録のDVDには、2016年8月に開催した「内海 聡の患者の方のための集中研修」の講義内容をたっぷり100分ほど収録。

内海 聡の非凡な独自の視点が、堪能できるはずです。

薬のウソ

整形外科でよく使われる睡眠薬や安定剤も実は怖い向精神薬

向精神薬を使用しているのは、精神科医だけではありません。整形外科医や内科医も処方しています。

整形外科などでよく処方されるのが、「ベンゾジアゼピン系」の向精神薬です。このベンゾジアゼピン系の中に睡眠薬や安定剤(抗不安薬)が含まれます。

ちなみに、一般の人は睡眠導入剤と睡眠薬は違うとか、睡眠導入剤は軽いものと思っているようですが、これは誤りです。

そのような分類は、医学的にはありません。

医学的にいう睡眠薬は、短時間型や中時間型、長時間型といった分類がなされます。ただし、短時間型なら安心ということはありません。

むしろ、短時間型のほうが、依存性が強いように見受けられます。ベンゾジアゼピン系の薬は、安易に処方される一方で、昔から依存性や禁断症状が問題視されてきました。

イギリスでは、1ヵ月分までしか処方できないなどの決まりがあるほどです。

国際連合の一機関である国際麻薬統制委員会(麻薬及び向精神薬の規制施行の監視などを行う機関)では、ベンゾジアゼピン系は、麻薬類似物質と認識されています。

私は、ベンゾジアゼピン系の向精神薬は1ヵ月どころか、1回でも飲んではいけないと思っています。

ところが、このように世界中で問題視されている向精神薬が、どうして日本の医療機関では安易に処方されているのでしょうか?

いちばんの理由としては、整形外科医や内科医が、向精神薬のことを何も知らないからです。

彼らは、向精神薬の恐ろしい副作用について勉強していないので、その依存性や禁断症状をわかっていません。

彼らの多くは、製薬会社の巧妙なマーケティングによって、受け売りで処方を訣めているだけなのです。

安定剤を使っていると筋肉は前より硬直してくる

整形外科がベンゾジアゼピン系の安定剤をよく使うのは筋弛緩作用(筋肉の緊張を緩める作用)があるからです。

だから、肩や首のコリ、頭痛などを訴える人に処方されます。

こうやって書くと悪くないじゃないか!と思ってしまいそうですよね。しかし、事はそう簡単ではありません。くり返しますが、ベンゾジアゼピン系は麻薬類似物質です。

だからこそ、依存性や禁断症状だけでなく、筋弛緩作用も持っているのです。いわゆる、ヘロインやコカイン、シャブにも、同様の筋弛緩作用があります。

安定剤を継続して使っていると、どうなるのでしょう。

かたくなった筋肉が緩みますから、最初は飲むと効いたと思うかもしれません。しかし、飲み続けるうちに筋肉は薬に頼るようになり、どんどん硬直するようになるのです。

また、1ヵ月以内でも重度の依存状態に陥りますから、自らの意思でやめようとしても、禁断症状が強く出て、やめられなくなってしまいます。

このようなことを、整形外科医や内科医は全く知らないまま処方しているのです。

もう一つ向精神薬が安易に処方される大きな理由があります。それは整形外科医たちが「自分の無能を患者の心理的要因のせいにしている」という点にあります。

西洋医学の長所・短所を考えれば、整形外科医は基本的に骨が折れたときには活躍しますが、筋肉のコリや痛みやしびれなどには全く無力です。

骨のレントゲン写真を診ること以外に、大したことをやりません。

皆さんも痛みがあるから整形外科に行ったはいいが、レントゲンで骨に異常はないので、湿布を出されたり、「ストレスのせいでしょう」といわれたりした経験はありませんか?

残念ながら、原因がストレスというのは、ほとんどがウソです。もともとは医者がわからないことを、ごまかすためにいい始めたようなものなのです。

そうすると、このコリや痛みも精神的理由として処理されますから、安定剤を処方されることになります。

それは、麻薬類似物質ですから、確かに、最初だけは気持ちよくなったり、効いた気がしたりするかもしれません。

しかし、それを飲んでしまえば、危険な道を、もう後戻りはできなくなります。

このようなことは、内科医も行っています。例えば、検査をしても原因がわからないと、しかたなく「自律神経失調症」などというインチキの逃げ病名を使っています。

そして、整形外科医と同様に、危険な安定剤を処方するのです。

皆さんは、医者が処方するからといって何も疑わずに、こんなに危険な向精神薬を口にしてはいけません。

運動療法でも食事療法でもいいので、治す方法を自分でも考えるべきです。

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