医学不要論 全く不要な9割の医療と、イガクムラの詐術 内海聡(著)

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医学不要論 (廣済堂新書)

ベストセラーを生み続ける内海聡の名著『医学不要論』が新書化。現代のニセ病気の大半は、それを治すという発想そのものが問題だ。

風邪の症状から胃腸の不良、体の痛み、頭痛、めまいなどから、さまざまな精神症状など、さらにいえば生活習慣病からアレルギーなどに至るまで、ほとんどは治してはいけない。

1 医学の本当の目的は何か

「医学不要論」を論じるに当たり、本当の医学の目的とは何か?

ーーまずはここから始めねばならない。

なぜならこの問題に答えを出すことができぬほど、全人類は完全に洗脳されているからである。

代表的な「答え」は三つあるのだが、それについて、果たして本当なのか考えてみよう。

◎「治す」ではなく「その場をしのぐ」

ーつめは「病気を治すため」。

いったい、「病気を治す」とは何なのか?

これについて、多くの人が、「今の状況が改善し、安定した状態となること」「とりあえず今の苦しさがなくなること」などをイメージしているというのは驚き以外の何物でもない。

これを支えるのが現代(西洋)医学を語る上で欠かせない「対症療法」(アロパシー医学)の根幹である。

つまり、本質的に治すのではなく、「その場をしのぐ」ことこそが現代医学の基本姿勢なのだ。

だが、それは「維持」や「寛解」と呼ぶ類のものであって、決して「治癒」ではない。

「治す」「治る」ということは、本質的にいえば病院に通院しなくなってもいい状態のことであり、患者自身がそのことを気にしなくてもよい状態にまでなった場合のことだ。

そうした意味では、現代医学は決して病気を治せないのである。

では慢性病はどうしようもないではないか?という質問が出そうだが、それについては「4 病気の正体」を参照されたい。

慢性病で病院にかかっている方の多くが、それは治らないので、つき合っていく病気であると、完全に洗脳されている。

だが、つき合うくらいなら病院になど行かないほうがいい。

なぜなら、最も危険かつ、多い病気である“医原病”(医療行為が原因で生ずる種々の悪化状態のこと)にかからないで済むからだ。

よってこの本においては、「病気を治す」という言葉の定義は「病院に行かなくなること。病院に行かなくても済む状態になること。病気自体が維持というレべルを通り越して改善すること」とする。

◎現代医学の本質は「人間を悪くすること」になった

次に「人を死から助けること」という答えに着目しよう。

これは間違いなく医学の役割であり、これまでなしてきた功績でもある。

だから現代医学を全否定することはできない。

ただし、現代医学の中で人を死から助けている分野はほんの一部分しかない。

これに関する数字やデータについては「3 数字で見る現代医学のウソ」を見ていただきたい。

本当の意味での医学は、人の命を助けるためのものであり、科学でもある。

しかし、現代においてその科学は完全に歪められて人を救うものではなくなってしまった。

現代医学や医療の本質は人間を悪くすることになっているのだ。悪くしないと儲からないのだ。

毒を盛り、嘘をつき、体を壊し、さらに医原病を作る。

別のいい方をすれば、医学上での教科書や教わっているもののすべてからして間違っていることに医学者は気づいていない。

診察室で医者が一度も診察しなくても、患者の話をひと言も聞かなくても、治るものは治る。

たくさん話を聞いても、治らないものは治らない。

◎「医療化」という巧妙な罠

最後の三つめは、「医学の目的とは、人に幸福をもたらすため」という答えだ。

この答えには非常に複雑な意味が込められている。

まず断言するが、人に幸福をもたらすことは医学の仕事ではない。

それは人々が医学にそうしてほしいと錯覚しているだけだ。

医学は本質的にそのような仕事を背負わないし、仮に病気を治して(ここでの「治す」というのは本質的に治すという意味)幸せや感謝が訪れたとしても、それは副次的に訪れただけのことである。

にもかかわらず、精神医学を筆頭に、医学がまるで医学を通り越して、世界中のいろんな問題を解決して、世界に幸福をもたらさねばならないかのような風潮がある。

そもそも医療では解決できない社会的なさまざまな問題を、医療によって解決できると考える概念を「医療化」と呼ぶが、これは非常に危険で愚かな考えである。

この「医療化」という概念自体が、医療業界や製薬業界があなたに向けた洗脳そのものであり、その考えが何の解決も導かないことを悟らねばならない。

この三つ目の概念こそ、人を医療詐欺に陥れるための巧妙な罠であることを知っていただきたく、三つ目の問いとして取りあげた次第である。

【医学不要論・第一部①】

本当の医学とは本質的な治癒をもたらすものであり、それ以外は医学とは呼ばない。

病院に行かなくても済む状態になることが治癒であり、それ以外を治癒と呼ばない。

人の命を救うことはできないが、人の命を奪い尽くしているだけの現代医学は医学ではなく、ただの殺人学である。

そして、本来の医学は人を幸せにするものではなく、人の死に立ち会い、力を尽くしても助けられないことがあるのは知っている。

その中で一部の人だけが本当に死ぬ寸前の状態から回復して、幸せを副次的に感じるものでしかないのだ。


現代のニセ病気の大半は、医学で治せない。

風邪、胃腸不良、体の痛み、頭痛、めまいなどから、さまざまな精神症状まで、さらに生活習慣病からアレルギーなども、ほとんどは治癒できない。

それよりも「食べ物」「精神の持ち方」「排毒」に気をつければ病気は大幅に改善する。

現役の医師がなぜ医学を見限ったのか?

誰も書けなかった医学界の詐術が今、露わに。

医学不要論 (廣済堂新書)
内海 聡 廣済堂出版 2018-03-28
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