治す医者か、ごまかす医者か―絶対あきらめない患者学 小澤 博樹 (著)

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治す医者か、ごまかす医者か―絶対あきらめない患者学

「どうして治すことにもっと力を注がないのか?」

大学病院時代、よく先輩医師から「患者は生かさず殺さず」といった意味の言葉を冗談まじりに聞かされていた。

ガンや慢性病は治るはずのないものであり、治してしまったら医者は生計が成り立たず路頭に迷う。

しかし実際は路頭に迷うから治さないのではなく、治せないのである。

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ではなぜ、手術療法、化学療法(抗ガン剤投与)、放射線療法ばかりにこだわり、ほかの有効な治療法をみいだそうとはしないのか。

なぜ多くの医師たちは、そのような現代医学界の規範から抜け出そうとはしないのか。

それは、手術療法や化学療法、放射線療法が有害だと主張して反旗を翻そうものなら、「変人」「かわり者」のレッテルを貼られ、すぐに医学界から破門にされ、これまた路頭に迷うことになるからだ。

だからこれらの治療法が有害無益だと分かっている医師でさえも、この規範からはずれることはできないのである。

それが医学界のルールである。

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当時の私は、現代医学のマインドコントロールの中にどっぷり浸かりつつも、もしこのような社会構造の中で自分がガンにでもなったら、医学書に書かれているとおりの、あの残酷な現代医学的治療を受けるはめになるのかとの恐怖感をもっていた。

ボタンの掛け違いはバスツールとコッホから

十九世紀に入って、ルイ・パスツールは発酵や腐敗現象はすべて微生物の増殖によるものであることを証明した。

また、炭疸菌や結核菌、コレラ菌などを発見したロベルト・コッホは微生物が病原であることを証明するための方法を確立している。

「細菌説」(病原病原体説)

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つまり感染症の原因はすべて病原菌にあり、その病原菌を殺せば、感染症は治るとする考え方を提唱したのがパスツールとコッホに代表される医者たちであり、

彼らはこの説を1880年代初頭に唱え、西洋医学の基本的な考え方のひとつとして定着させていった。

しかし当時彼らは人間のもつ免疫機能については知る由もなかった。

しかし、いまでは一般的にあまり知られてはいないが、当時、細菌説に対抗する学説も存在していた。

それが「病原環境説」という考え方である。

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その名のとおり病気の原因は環境にあるというものである。

主唱者となったのは、ドイツのマックス・フォン・ペッテンコーフェルという衛生学者とロシアのエリー・メチニコフという細菌学者であった。

ペッテンコーフェルとメチニコフは、パスツールの学説に反対し、それを証明するため、学会の会場で人間の死体から培養された大量のコレラ菌を飲んでみせたが、コレラを発症することはなかった。

また、アントワーヌ・ベシャンという細菌学者は「病気の原因は体の中にある。体の中には有機的な微生物が存在し、体が衰弱するとそれが菌に変化して現れてくる」と説いていた。

この現象は、微生物から人間へと進化した過程を逆にたどること、つまり退化の過程をたどって、人間から微生物にもどることである。

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ペッテンコーフェルとメチニコフが公衆の面前で行なったコレラ菌を飲むという大胆な行為は、このベシャンの学説を彼らが支持していたからである。

ベシャンは、生体内にいる微生物のことを「マイクロザイマス」と名づけたが、当時の学会は、彼の説を受け入れなかった。

しかし現在、ベシャンの学説をみごとに証明したガストン・ネサンという生物学者がいる。

ネサンは、生体内に存在する微生物のことを「ソマチッド」と名づけている。

しかしこれらは同じものである。当院でも生体血液細胞分析検査をすると血液中に活発に動くソマチッドを観察することができる。

他章でも述べるが、ネサンはこのソマチッドを活性化させ、人体の自然治癒力を向上させる714ーXという天然成分からできた薬剤を開発している。

当院でもこの714ーXは活用している。

なぜパスツールは「病気の原因は外から体内に侵入した細菌である」と言えたのか。

それは、ベシャンが顕微鏡下で体内に微生物が存在することを発見していたからにほかならない。

パスツールは、自分の説を理論固めするために、ベシャンの発見を利用して、病気の原因となる細菌は体外から侵入したのだと言い張っただけなのである。

二つの説は、一時期拮抗していた。しかし、論争は細菌説派の勝利に終わった。

だからこそ、パスツールやコッホは、学校の教科書にも紹介され、子どもでも知っているのである。

これら二つの学説のうちどちらが正しいか。いまの時点で、西洋医学にとらわれていない目から見るならば、環境説のほうが正しい。

真理をついていると思われる。

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だが西洋医学は細菌説を選んでしまった。選んでしまったというより、間違っていると分かっていても、故意にそうしたのである。

環境説が細菌説に敗れたのは、ひとつには「細菌が原因だ」と言ったほうがよりセンセーショナルであったからだ。

そしてまた、病気を細菌のせいにすれば人間の責任ではなくなり、気が楽だという面もあろう。

しかし、いちばんの理由は、「細菌説」をとり、人間の敵である細菌を皆殺しにする薬、抗生物質を使えたほうが、金儲けができるからである。

つまり薬剤をつくつて儲ける側の人々がパスツールを支持したからである。

まさに陰謀であり、この陰謀は現在まで延々とつづけられている。

治す医者か、ごまかす医者か―絶対あきらめない患者学
小澤 博樹 三五館 2008-08-22
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