誰もが自宅で手軽にできる断食「おうち断食」のすべてがわかる!
原因も治療法も不明な難病「脊髄小脳変性症」を断食で克服し、1日青汁1杯で過ごす著者が、おうち断食のやり方をイラストでわかりやすく紹介。
第4章 おうち断食で病気が治った、生まれ変わった体験者の手記 より
胃もたれも便秘も一掃でき食べないことへの罪悪感や恐怖心と決別できた
会社員・32歳
子供のころから食が細かった私は、ほかの子たちと同じように食べられないことが、よくないことだと思っていました。
給食のときも、先生に「お昼休みギリギリまでがんばりなさい」といわれて、無理に食べなければならないことが苦痛でしようがありませんでした。
ですから、大阪に住む姉が通っていた鍼灸院の院長である森 美智代先生の本を読んだとき、「食べなくても大丈夫。むしろ現代人は食べすぎている」という内容に、とてもひかれました。
そこで、私自身も森先生のところへ行ってみることにしたのです。
森先生のところへ行く前の私は、胃もたれに悩まされていました。
食が細くてたいへんな思いをしたのは中学生くらいまでで、高校生になってからは普通に1人前を食べられるようになっていたのですが、2011年ごろから胃がはったり、もたれたりすることが多くなったのです。
ときには、昼食をとったあとに胃がもたれて、夕食をとれないこともありました。薬を飲むのはいやだったので、病院へは行っていません。
しんどいときは自分でお灸をしたり、胃のあたりを温めたりして過ごしていました。
また、便秘がちで、2ー3日に1回しかお通じがないことにも悩んでいました。
森先生の本を読んでからは、少食を心がけました。肉はやめて魚を少量、あとは玄米と野菜中心に食べるようにしました。
それまでは「肉も野菜もバランスよく食べなければならない」と思っていたので、これは大きな変化です。
森先生の本を読んで、無理に食べなくてもよいということを知り、自分の体調に合わせて食べるものを選んでいったら、自然とそのような食生活になりました。
2015年3月、初めて森鍼灸院へ行ったとき、森先生からも「少食にして食養生していけば大丈夫ですよ」といわれました。
ですから、最初の何日かは玄米クリームを食べましたが、そのあとも玄米と野菜中心の食生活を続けました。
そして1年とちょっとたったとき、私は森先生に「断食をしたい」と申し出ました。
断食にはずっと興味はあったものの、自分にはハードルが高いと思って、なかなか踏み切れずにいたのです。
すると、森先生が「リンゴ断食をやってみたら?」とすすめてくださいました。
リンゴ断食ならつらさと無縁
(基本的なやり方は60ページを参照)(中略)
リンゴはすりおろして食べてもよいということでしたが、私は皮をむいてそのまま食べました。300グラムというと、1個半くらいあります。
お皿に並べると「こんなに食べていいんだ」と思えて、実際に食べ終わったあとも満足感がありました。
それでいてズシッと重たいわけではなく、消化がよいせいか、しばらくするとスーツと心地よい空腹感が感じられました。
断食をスタートする前は、もしも夜におなかがすいたら、寝て忘れるしかないと思っていました。
しかし、いざ始めてみると、空腹感はあるものの、なぜだかエネルギーがどんどんあふれてきて、気がつくと、日ごろめんどうでほったらかしにしていた家事や用事をやっていました。
食べないと力が入らなくなると思いきや、ごはんを炊いておこうと重たい米びつを持ってもなんともありませんでした。
そして、ふだんどおりの時間に眠りについたのに、翌朝はいつもより早くスッキリと目が覚めたのです。
朝になっても、食べたくてしようがないというほどではなかったので、朝食も抜きました。
そのあとの昼食からは、いつもどおり玄米食をとりました。すると、昼食をとったあと、すぐにお通じがあり、その日はなんと2~3回トイレヘ行きました。
それまで便秘がちで、2~3日に1回しか出ないことが多く、出たとしても一日1回だったので、これにはビックリです。
体重も1キロちょっとへっていました。断食を体験したことで、食べないことへの罪悪感や恐怖心はさらになくなりました。
それまでは時間になったら食べなければ、と頭で考えて食べていたことにも気づきました。
森先生と出会って、少食が体によいということがわかり、断食をやってみて空腹が心地いいということも知りました。
おかげで、おなかがすいてもイライラすることがありません。空腹感を味わってから落ち着いて食べ始めると、食べる量も自然にへっていきます。
もちろん、もう胃がもたれることもなくなりました。
私のように、断食をやってみたいけど、耐えられるかどうか不安な人には、リンゴ断食はぜひおすすめです。
何も食べないわけではないので、恐怖心も少なく、やりやすいと思います。適度な空腹感もあり、やり遂げたあとには達成感で気持ちの面でも満たされます。
なお、私はあえて仕事のある日に断食を実践しました。休みの日はどうしても時間を持て余したり、街へ出ると食べ物が目についたりして、誘惑が多くなります。
食べずに働くことへの心配はありましたが、おなかがすいて力が入らなくなるようなこともありませんでした。
逆に、仕事をしていたら気が紛れたので、それもよかったと思います。
これからも月1回くらいの頻度で、おうち断食を続けていきたいと考えています。
週に1回、すまし汁、寒天、リンゴのなかから好きなものを選んで食べるだけで、疲れた臓器が休まり、免疫力が上がる!
「おうち断食」で病気は治る (週1回で奇跡が起こる) | ||||
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