今の日本の医者は、難病にかかれば一切治さない医者ばかりで、それこそ延々と数十年余りにわたり死ぬまで見当違いの薬が投与されつつ寿命が縮められます。
熱すぎてもダメ!42度以上になるとミトコンドリアは即死する
私はこれまで、できる限り多くの機会を使って、冷中毒つまり体を冷やすこと、冷たいものを飲むことの危険性と、それによって生じる可能性のある病気について訴えてきました。
インターネット、書籍、講演会、そして来院する患者さん。本書では、この冷中毒をはっきりと「罰当たり癖」としていましめの一つとしました。
普通の医師が決していいたがらない、隠していることを声を大にして伝えてきました。
その甲斐あってか、最近では冷たいもの中毒の危険性について理解していただける方が随分とふえてきました。
すでに免疫病や難治性疾患にかかっている人には、常温の水も有害であることを私は常に強調しています。
ただ、まだ誤解をされている方がいるのも事実です。「先生、冷たいものをやめたところ、とたんに体調が良くなりました」来院されて、そんなことを語る患者さんがしばしばです。
「いまは熱いお茶とコーヒーをせっせと飲んでいます」
この患者さんは、冷たいものを飲むことはやめたのですが、熱いお茶やコーヒーを、冷まさずに飲んでいるというのです。
水を沸かし、沸騰させた状態のまま急須やドリップへ注いで、常時これを飲んでいるといいます。
熱いものについては、高温でも大丈夫だと思っている人が本当に多いのです。しかし、ミトコンドリアにとって、熱いお湯というものは大敵なのです。
ミトコンドリアは通常、37℃~39℃くらいのときに、もっとも活発に活動をします。
36℃以下になるとすべての活動は鈍り、ばい菌に対する抵抗力は極端に落ちます。ところが、熱い飲み物や食べ物に対してはミトコンドリアは全く対応することができません。
ミトコンドリアは細胞内が41℃を超えると活動が極端に鈍り、42℃になると死んでしまいます。
体温が42℃になるとヒトは即死します。それで体温計は42℃までしかないのです。
ミトコンドリアが死ぬともう何をしても蘇生させることは出来ません。これが熱中症です。
最近は、癌細胞が熱に弱いことを利用して、温熱治療をやみくもにすすめる医者がいて、せっかく治した癌患者が、私に無断で玉川温泉にせっせと通って再発したケースがありました。
温泉で体を熱しては消耗して悪くなるばかりです。
ミトコンドリアは42℃ですべて死んでしまうのです。42℃は「熱い風呂」の温度ですから、しかし細胞内の世界では、人間にとっては「ちょっと熱いな」と感じる程度の温度です。
それこそミトコンドリアの死で地獄絵図のような状態になってしまうのです。
じつは日本人は、無意識に、昔からそういうことを知って、美味しいお茶や料理に親しんできました。
お茶の作法では70℃くらいの少し低い温度のお湯を使い、湯呑みを温め、急須に戻してお茶を滝れます。
このやり方でお茶を滝れると、器に注いだときにはだいたい50℃程度。茶せんで茶を点てて口にするときは、40℃くらいの温度に下がります。
この温度ならば体内に入った時点では、ミトコンドリアの活動に支障のない温度になっています。
熱い食べ物や飲み物を常時摂取する習慣のヒトは、正常な細胞に少なからず障害する低温やけどのダメージを与えます。
身体に入るものすべてにいえることなのです。日本人はそのことを知っていたといってもいいでしょう。
ミトコンドリアが正常に活動できる温度というのは極めて狭い範囲です。
そのことを認識し、ミトコンドリアが活動しやすい温度を日ごろの食生活の中で確保することが、なによりも大事だといえるのです。
食生活習慣と病気の関連性について実際の例を示します。明治・大正・昭和のはじめの東大医学部の臨床医学の教授の多くが、食道癌でおなくなりになっています。
これは今はやりの冷中毒の冷や酒の代わりに、当時は熱澗ばやりで、50℃くらいの酒を低温やけどをしながら食道でその熱澗刺激をエンジョイしながら飲食したためでしょう。
食道の粘膜上皮が42℃以上の熱い酒でチリチリと度重なる低温やけどでついに扁平上皮癌になったにちがいないのです。
時は移って、今のはやりは罰当たり習慣の「冷中毒」による癌か免疫病です。
生命の不思議の源
私が診察と治療に利用しているミトコンドリア共鳴診断法(オーリングテスト)についても触れておく必要があると思います。くわしくは九章と十章に記してあります。
従来これは代替医療(通常の医療を補うために、別の方法を用いて行われる医療)の一種とされていましたが、私が現代的量子物理学を導入してニューロン(脳神経細胞)のミトコンドリアの共鳴現象による手法であることを明らかにしました。
指で「O」の字を作り、それを引っ張って開くかどうかで診断を行ないます。
患者さんにとって有害な物質の場合は指が開き、逆なら開かないという診断を繰り返していくことで、患者さんの病気の状態がわかるというものです。
元々はカイロプラティックから生まれたプライドキネシオロジー(筋肉の強度によって行なう診断法)を応用したものです。
ニューヨークの心臓血管研究所長の医師大村恵昭さんが1990年に特許を取得しています。
プライドキネシオロジーのときは、腕を使っていました。脳は筋肉のシステムですから、筋肉ならどこを使ってもいいのですが、ヒトでは指がもっとも疲労しにくく、再現性が高いので指を使います。
十六世紀、ドイツではじまった魔法の杖占いともいわれているダウジングという水脈を発見する方法をご存知でしょう。
皆さんもL字型の針金を2本持って、水脈を探す映像を見たことがあると思います。
今日までこの方法でどうして水脈が見つかるのかの学術的、理論的うらづけが皆目わからなかったのですが、じつはこれこそが共鳴の理論によるものであることを水の流動電位を専門とする私が世界にさきがけて究明しました。
水が地中を流れると流動電位が生じ、この電位と杖を使うヒトの脳のミトコンドリアの電子伝達系が共鳴すると、自動的に指の筋肉が動くのです。
私はミトコンドリア共鳴診断法(オーリング)があるからこそ、ミトコンドリアの役割というものに気づくことができたと思っています。
これまで完璧に見落としてきたミトコンドリアの働き。
これはまさに、生命の不思議の源であるといっても過言ではありません。
細胞の次元で物事を観察するのではなく、もっと奥、さらに一歩奥に進んだところ、つまり、細胞内の糸粒体を見なければ、なにも解決はしません。
それを観察するための手法として、ミトコンドリア共鳴診断法(オーリング)は極めて有効な手法なのです。
患者革命 |
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