森下敬一 健康談話 より
━■健康談話■━
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月刊誌「森下自然医学」掲載
「温故知新」から引用
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<食生活の誤りを正す>
我々の日常には、よかれと思ってやっていることでむしろマイナスを生じているものもあるが、それが食生活上のこととなると直接、スタミナや美容、寿命などにかかわりをもってくるから、点検をおこたってはいけない。
そこで、とくに十分な注意を払っていただきたい点について2、3触れておこう。
ある健康調査で、どんな食物によって健康を図っているかをみたところ、その答えは、
牛乳
ハチミツ
にんにく
の順序であったという。
また、朝食抜きは体に悪いなどといわれると、牛乳を飲むことでマイナスを返上したように感じる人も少なくないようだ。
このように、現代日本人の牛乳への盲信は、かなり根強いものである。
しかし、実際的効果は全く逆なのであって、その牛乳の利用によって重大な健康障害が引きおこされている。
牛乳は健康食品どころか、造病食品のトップグループに含まれるものなのである。
牛乳を栄養食品と錯覚させられている理由の第1は、良質蛋白質が含まれているといわれていること。第2はカルシウム含量が多いということ。
確かに牛乳に含まれている蛋白質は、我々の体に有効だといわれている各種のアミノ酸を含んでいる。
だが、我々の消化管は、蛋白質を個々のアミノ酸に分解し、それを再び組み立て直して、われわれの体に固有の蛋白質にするといった機械的な働きをしているのではない。
実際には食物をかなり大きな塊のままとり入れて、それをそっくり我々の体の一部にしてしまうのである。
すなわち我々の消化管の中で行なわれている消化作用の本質は、「同化」という働きなのだ。
だから、どんな食品からでも必要なアミノ酸を確保すればよいというものではなく、同化しやすいもの、同化することによって健全な体蛋白がこしらえられるもの、そういう性質の食物が必要なのだ。
アミノ酸組成が優秀なのだからといって、その食品は必ずしも我々の体にとって有効とはなり得ない。
アミノ酸組成が優秀といわれながら我々の健康にとってはマイナスの働きをする代表的食品は、牛乳である。
牛乳は、人体に十分に同化されないために、腸内で異常発酵し、下痢をおこしやすい。
また十分に同化されないまま血液中に移行し、組織に運ばれる事によってアレルギーなどの病的反応をおこしやすくなる。
普通「牛乳アレルギー」と言うと、牛乳を受けつけない体質の人が示す拒絶反応の事を言うが、実際は平氣で摂っている人ほど、本当の意味での深刻な牛乳アレルギーになっているといえる。
それはこういうことだ。牛乳とくにその蛋白質は、穀菜食民族であるわれら日本人の消化管では十分に吸収できない。
だから本来なら消化管は拒絶反応をおこさなければならないはずだが消化管という器管は、送られてきた食物は何でも摂り込もうとする。
そして、いったん摂り込んでしまったものは、体の要求する成分につくり変えなければならないからミネラルやビタミン、酵素などの有効成分を駆使して同化作業を進めることになる。
消化器管に負担をかけるというのはこのことをいう。
こんなわけで、体にとって不自然な食物を摂ることは、消化管を著しく疲れさせてしまうものなのだ。
もし不自然食品が腸に摂り込まれた時、それを処理するのに必要なだけのミネラルやビタミンなどがなければ、十分に同化しきれないまま、血液中にとり入れられることになる。
つまり、体の中に異物が入ったことになるから、体細胞はふだんと違った働き(反応)をせざるを得ない。
アレルギー反応はその一つで、特に牛乳・乳製品によって引きおこされやすい。
アレルギー反応がおこると、その部分の体細胞からヒスタミンやセロトニンなどのアレルギー毒が血液中に流れ込む。
このアレルギー毒は、その人の体の最も弱っている部位に障害をおこす。すなわち、末梢の血管を拡張させたり、血漿成分を組織ににじみ出させて腫瘍をおこさせたり、ひどいかゆみを引きおこすのである。
また一方、牛乳中のカルシウムも人体では利用されないものなのだ。
かえって、体の自然のカルシウム・リン代謝に異常をおこしてしまう。そのため、骨や歯が弱くなったり、適応性が弱まり、刺激に対して過敏な反応をおこしやすくなる。
というわけで、健康を守るためには、牛乳、乳製品を極力避けなければいけない。
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森下敬一 (もりした けいいち) 医学博士
お茶の水クリニック 院長 千島・森下学説『腸管造血』提唱者
東京医科大学卒業後、生理学教室に入り、血液生理学を専攻。千葉大学医学部より学位授与。
新しい血液性理学を土台にした自然医学を提唱し、国際的評価を得ている。
独自の浄血理論と、玄米菜食療法で、慢性病やガンなどに苦しむ数多くの人々を根治させた実績をもつ自然医学の第一人者。
著書に「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す 50歳からの食養生 」「ガンは食事で治す」など約80冊がある。