動物も植物も人間も同じ命(釈迦)
あなたは、意外に思われるかもしれません。
歴史上の偉人、聖人、著名人は、ほとんどが菜食者(ベジタリアン)です。私は、彼らを親愛の情を込めて略称”ベジィ“と呼ぶことにしました。
その筆頭は、まずはお釈迦様でしょうね。
仏教では、”不殺生戒“を説きます。つまり、生き物を殺してはならない、という教えです。釈迦は弟子や信者たちにも、こう諭していたそうです。
いうまでもなく仏教の開祖です。
「狩猟を業としたりや、武器・生き物・肉・毒などを商ってはなりません」
「動物も植物も人間も、みな同じ生命である。優劣などはない。すべては宇宙の無数の一部であり、宇宙の采配なのである」
そこには、宇宙万物への慈愛がありました。
釈迦の食事は、菜食で、さらに一日一食でありました。
菜食で世界に平和がやって来る
肉食が始まって、戦争が始まった
この言葉を、胸に刻みましょう。これは、古代ギリシアの哲学者プラトンの箴言です。彼は、師のソクラテスともどもベジタリアンでした。
さらに、”プラトニック・ラブ“ という言葉の元となるほど清廉な人格者です。
なぜ、人類の歴史で戦争が絶えないのでしょう?
それは、人々が憎み合うからです。
では、なぜ憎み合うのでしょう。
他人を見たときに憎しみの感情、”憎しみの感情“とは、言い換えればわれわれも、ときに”怒りの感情“に襲われることがあります。
具体的には、ムカムカする不快感です。鼓動は早まり、血圧は上がり、呼吸も荒くなります。怒りで頭がボーッとしてきます。
つまり「敵意」がわき起こるからです。”怒りの感情“ です。
このとき、わたしたちの体内は、どんな状態になっているのでしょう?
近年の研究では、このような怒りの感情にとり憑かれたとき、体内にはアドレナリンという神経ホルモンが大量に分泌されることが判っています。
アドレナリンは、副腎から放出されます。別名”怒りのホルモン“とも称されるこのホルモンは毒蛇から分泌される”毒“の三~四倍ともいわれる猛毒です。
それが、怒りの激情で大量分泌され、体内を駆け巡る。まさに、不快そのものです。
だから、ムカつくのです。
アドレナリンは、もともと動物が敵に遭遇した危機状況で分泌されるホルモンです。敵に出会ったとき、動物は瞬時に「攻撃か?」「逃走か?」の判断を迫られます。
その瞬発力が生死を分けます。そのため、急激に脈拍、血圧、呼吸、血糖を高める必要があります。
攻撃か、逃走か、いずれにせよ瞬時に反射する筋肉に大量の酸素、血糖を供給するためです。
では、肉食者と菜食者では、この反応は、どうちがうのでしょう?
まずは、人間はもともと菜食動物である……という事実を知ってください。
その根拠は、大きく四つあります。
①歯並び……臼歯(穀物用)と門歯(野菜・果物食)と犬歯(動物食) の比率は五:二:一です。
つまり、この割合の食べ方が理にかなっているのです。「犬歯はまったく退化して肉食には適さない」という指摘もあります。
つまり、完全菜食が最適なライフスタイルというのです。
②唾液のPH……肉食獣の唾液は酸性です。(肉を溶かすため)、ヒトの唾液はアルカリ性です(穀物を溶かすため)。
③消化器の長さ……肉食獣に比べて、ヒトは約四倍です。これは穀物や野菜などをゆっくり吸収するためです。
逆に、肉を食べると消化器内に長くとどまり”腐る“ります。だから、肉食者は菜食者の四~五倍も大腸ガンで死亡するのです。
④体液の酸性化……肉食など動物食に偏ると、体液が酸性化します(アシドーシス)。
酸性体液は交感神経を緊張させ、”怒り・攻撃ホルモン“アドレナリンを分泌させます。
これが、肉食者が攻撃的になるメカニズムです。つまり、肉好きは肉食動物に近くなる。プラトンは、この食事の性向と戦争の関係に気づいたのです。
逆に野菜中心の菜食者の血液はアルカリに傾きます(アルカロージス)。
体液がアルカリに傾くと逆に副交感神経が優位となります。そして、平安な気持ちに包まれます。このとき快感ホルモン、エンドレフィンが分泌されています。
何を食べるかで、精神と肉体の状態は、これほど違ってくるのです。
哲学者プラトンは、その真理に気づき「肉食こそ戦争の引き金である」と喝破したのです。
これとは対照的に、菜食者は、ゆったり穏やかです。心は常に平安と愛情に満たされています。”殺し合い“よりの”愛し合い”ほうが、はるかに楽しいですよね。
だから本書の合言葉は
ベジィ&ピース!
これを合い言葉にしましょう。
もう―つ、世界の平和に加えて、あなたの人生の平和に大きなプレゼントを捧げます。
それは……菜食x少食x筋トレの智恵……です。
これは、あなたが100歳まで生きる三つのレシピ“ です。笑ってしまうほどカンタンで、やってみるほど楽しい!
ご家族やお友達にこの本を手渡し、笑顔とともに教えてあげてください
菜食で平和を! |
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