肌のきれいな人がやっていること、いないこと ~月1万人を診る人気皮膚科医が自分の肌で試した本物の美肌法
洗顔だけで20年悩んだ肌荒れが治った―お化粧よりすっぴんがきれいになる。
月1万人を診る人気皮膚科医が自分の肌で試した本物の美肌法。
肌にとって大事なふたつのこと
お肌は体の一部です。あなたが食べたものがあなたの体をつくります。
美肌の人はみんな、健康的な食生活を送っています。
お肌の調子が悪いのは、食生活が根本的な原因かもしれません。
美肌のための食べ物を選ぶときの判断基準は大きくふたつです。
- 酵素を摂取する
- 腸内環境をよくする
このふたつを頭に人れて食生活を送ると、肌荒れに悩まなくなります。
ほとんどの人はこのことを考えない食生活をし、腸内環境が悪化した、酵素が足りない状態に陥っています。
美肌と健康はつながっていて、健康に気をつけている人も、この大事なふたつを意識しなければ決して健康にはなれません。
さらに美肌になりたい方に頭に入れていただきたいキーワードは「酸化」「糖化」「オメガ3」です。
お金をかけないでシミをきれいにする方法
お金をかけないでシミをきれいにする方法があります。お肌を刺激しないことです。
「は? そんなのでシミが消えるはずないでしょ?」とお思いの方。
実践してみてください。お肌はくすみが消え透明になり、シミがどんどん薄くなっていきます。
皮膚に刺激が加わると、その刺激からお肌を守ろうと色素細胞が働いてメラニン色がつくられます。
それがくすみやシミの原因になるのです。
いろいろな種類のシミがあるのはお話ししましたが、すべてのシミはあなたがお肌を刺激することで濃くなり、刺激をやめれば薄くなります。
あなたは今まで何十年もお肌を刺激するスキンケアを無意識にやっていたのではないでしょうか?
まずは無意識を意識化することが大切です。
クレンジングや洗顔時にお肌をこすらないでください。
基礎化粧品は両手でお肌を包み込むようにふんわりとつけましょう。ファンデーションを、塗るときもこすらない。
いつもお肌を触るか触らないかくらいで手入れすることが重要です。
お肌を刺激しないスキンケアを身につけ、お金をかけないでシミをきれいにしましょう。
私は20年間、肌荒れに悩んだ美容皮膚科医です。
中学、高校時代は、ニキビひとつ出たことがない肌でした。
大学生になり先輩や友だちのマネをして化粧品を使い始め、雑誌やテレビで日にする化粧品に飛びつきました。
するといつの間にか、顔中にニキビが出るようになっていたのです。
「明日の朝はニキビが増えていませんように!」と願いながら洗顔し、キレイな肌になりたいと一生懸命お手入れをしました。
しかし次の日には必ず新しいニキビができている。
鏡を見てはため息をつく毎日を過ごしていました。
ニキビだけでは終わりませんでした。あるときは目の周りが赤くなり、顔中が腫れ上がりました。
いつも顔がかゆく、かきむしっている日々が続きました。
頬はボコボコ、こめかみや額はきずだらけ、顔のあちこちの皮がめくれている私の唯一の願いは、「普通の肌になりたい」それだけでした。
この肌をなんとかしたいと思い、皮膚科医になりましたが、肌荒れは治りません。
「こんなひどい肌で、患者さんにお肌の話をしたって説得力ないなあ」と泣きたくなりながらも、毎日どうしたら肌荒れが改善するのかを考えてきました。
そして自分の肌を使い、いろいろな化粧品を使ってみては腫れる、荒れるを繰り返し、数年に及ぶさまざまな実験をして、どうするとお肌が荒れるのか、重大な事実に気づいたのです。
ついに20年以上の肌荒れを克服した瞬間でした。
肌荒れから抜け出したら、肌荒れだけではなく、もっと上の「美しい肌」になるためにはどうしたらよいのかを、寝ても覚めても考える生活を送るようになりました。
何十万人も診てきた忠者さんからも、たくさんのことを教えていただきました。
クリニックのスタッフも、私の無理難題の実験に付き合い、検証を繰り返してくれました。
「肌荒れにならない。美肌になる」
その答えは簡単で「素肌力を、活かす」ことでした。人の肌には「美しくなる力」がもともとそなわっています。
多くの人が、知らないうちにその力を弱めてしまっています。
それは間違ったお手入れの方法であったり、合わない化粧品を使っていたり。
肌荒れに悩んでいる方は、何が原因なのか。美肌を目指す人は、どうしたらなれるのかを、具体的にわかりやすく、医学用語はなるべく使わずに書き上げました。
みなさんがご自分のお肌について考え、また美しいお肌を保ち続けるお役に立てればと思っています。
肌のきれいな人がやっていること、いないこと ~月1万人を診る人気皮膚科医が自分の肌で試した本物の美肌法 | ||||
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