食べ物&腸の菌ちゃん より
腸内細菌を育む繊維質
栄養素といいましても、人類は繊維質を分解する酵素を持ち合わせてはおりませんので、分解吸収は不可能です。なのに、なぜ栄養素なのか。
分解できないためそのまま通過していきますので、腸内のお掃除係というイメージは定着していると思います。
ふやけて水分も含んでくれるので、大便の量も柔らかく多めになるので便秘解消にもなります。
糖分を吸着して血液中への移行が遅れ、血糖上昇を抑える働きもあるようです(低GI食)。
最後には腸内に棲んでいる細菌達の食べ物となり、腸内環境を整えてくれるだけではなく、計り知れない恩恵を我々にもたらしてくれるのです。
小さな菌たちに食べやすくするためにも、よく噛んであげましょう。
《腸内細菌の凄すぎる恩恵》
・人が分解できない栄養素を更に分解してくれる
・吸収効率の悪いミネラルの吸収を助けてくれる
・有害物質を分解・無宝同化してくれる
・ビタミンB群の一部やビタミンKを作ってくれる
・酵素、女性ホルモンの一部を作ってくれる
・心を安定化させるセロトニンという神経伝達物質の前駆体を作ってくれる
・乳酸菌が作る乳酸で酸性とし、悪玉菌の繁殖を抑えてくれる
・悪玉菌への攻撃物質を作ってくれる一 0157の活動も抑制
・免疫力の安定化に繋がり、アレルギー状態が緩和される
・NK活性(対癌免疫)が向上する一 215倍と言われている
・腸の嬬動運動が活発となり、整腸作用が得られる←快便へ
凄い。凄すぎる。「腸内細菌ちゃん達よ、ありがとうございます!」と言わざるを得ませんね。数にして1000種類の1000兆個。
この世に存在するであろう菌の種類で人類が把握しているのは1%程度にすぎず、働きが分かっているのはその中の1割もないと考えられております。
この人知を越えた存在が腸内に棲んでいて助けてくれるのであれば、彼らを愛でなければならないのは当然ですね。
むやみに抗生物質を使うことは大切な共生相手を痛めつけることとなり、同時に自分の首を絞めるという認識をしなければなりません。
また、ハムやソーセージなどの保存料入りの食材で長期保存が効くということは、抗生剤のような働きで善玉菌の活動も抑えられると考えてもよいでしょう。
種々の化学的添加物は栄養素ではないので、それは腸内細菌達にとっても同じです。
質の悪い腐れウンコ(黒い・硬い・臭い)が出るようであれば、腸内細菌が善玉から悪玉ヘ変わってしまったと認識し、反省して腸内細菌たちへ謝罪の心持ちを込めて繊維質と善玉菌を食べて下さい。
善玉菌は和物なら味噌・漬け物・納豆、洋物ではチーズやヨーグルトなどの発酵食品が代表的です。
どうも世間ではヨーグルトを食す人が多いのですが、3倍もの値段がする高機能食品を買う人が勘違いしているのは「それでなければ腸まで生きて菌が届かない」と思い込んでいる点です。
死菌体でも効果に問題はないという報告もあります。前の商品に比べて生きている菌数が多めだという程度のものに3倍の値段の価値があるのかですね。
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心の在り方
いっちばあん大切な心の平穏 より
病は気からと申します。本当です。
医学でもストレス性胃潰蕩なる病名がありますが、「心の乱れが胃に穴を空けた」って、凄いことでしょ? 胃に穴が空くだけですか?いえ、万病の元となります。その基盤となるのが交感神経緊張状態の持続です。
交感神経緊張⇒アドレナリン放出⇒
①⇒血管収縮⇒血流の滞り⇒エネルギー不足⇒代謝不良⇒修理修復困難
②⇒戦闘状態と判断⇒血圧上昇&血糖上昇⇒高血圧&糖尿病ヘ
③⇒戦闘=興奮状態⇒安眠の障害⇒修理修復が困難
④⇒持続する戦闘状態により栄養素を過剰消費⇒代謝力減退
持続する交感神経緊張状態を緩和する作用として副腎皮質ホルモン(対ストレスホルモン)が放出されると高血圧や糖尿病、免疫力低下の方向性となります。
自分が出したホルモンで副作用を起こし、踏んだり蹴ったりの負のスパイラルとなるため、慢性の過度のストレス状態は万病の元となり得ます。
ただ、ストレスをストレスだと自覚しないとか、スッと受け流せれば負のスパイラルは断ち切れます。
憎まれっ子世に憎るとか、能天気な人がが長生きするのはそのためかも知れませんね。