船瀬俊介の「書かずに死ねるか! 」新聞・テレビが絶対に報じない《日本の真相! 》 船瀬 俊介 (著)

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船瀬俊介の「書かずに死ねるか! 」新聞・テレビが絶対に報じない《日本の真相! 》

化粧品大手S社がヒットマンを放ったジャーナリストまさに命がけの告発! 

★PART2★知らないと殺される!医薬・医療の正しい知識 より

●悪魔の農薬・ネオニコチノイド──ミツバチ絶滅、人も狂う──メディア最大のタブーに挑む

ミツバチの羽音消え、蝶もトンボもいない「沈黙の春]

私の住む奥武蔵、名栗渓谷は自然の光に満ちている。しかし、春になってもミツバチの羽音は一切、聞こえない。

それどころか蝶もトンボも、見かけない。影も形もない。

「…自然は沈黙した。鳥たちはどこ行ってしまったのか…」

この嘆きの警句を発したのは、アメリカの生物学者レイチェル・カーソン女史である。環境汚染の恐怖を世界にさきがけて警告した衝撃書『沈黙の春(サイレント・スプリング)』。

「…春が来たが、沈黙の春だった…」

1961年に発表された警世の書は、その後の地球を暗示する黙示録である。

「……白い粉が、雪のように、屋根や野原に降り注いだ」それは、害虫駆除でまかれた農薬である。警告は、すでに現実となっている。

私が子どもの頃、九州の田舎では、春はのどかなミツバチの羽音とともにやって来た。

さらにモンシロチョウは畑に乱舞し、トンボは空高く春の到来を告げて飛翔した。しかし、いまや自然豊かな渓谷に、ミツバチの姿はいっさい見られない。

チョウチョの羽ばたきも、トンボの回遊も、一年間、まったく眼にすることはない。まさに、沈黙の春……。

原因は、ほぼ推測はついている。名栗渓谷には、斜面に茶畑が多い。狭山茶の本場であり、自家用に自作している農家も多い。そこではある農薬がまかれているはずだ。

ネオ二コチノイド……。

わたしは、かつて「悪魔の新・農薬「ネオニコチノイド」(三五館)という本で警告を発した。その恐るべき農薬が、風光明媚な渓谷な斜面で使われている。それは、まちがいないだろう。

農家の人々に罪はない。彼らは、それがミツバチ、チョウチョ、トンボなどを激滅する悪魔の農薬であることなど、いっさい知らない。

これは、日本列島すべてに言えるはずだ。あなたは、春先にミツバチの羽音を聞いているか?

蝶の可憐な姿を最後に見たのは、いつのことだろうか?

トンボの飛翔は、もはや記憶の彼方ではないか?

カーソン女史は……鳥も鳴かない、ミツバチの姿も見ない……沈黙の春の先に、恐ろしい未来を予測している。

それは、人類も死に絶えた……沈黙の地球・・・である。

精子4割減、オスバチ死亡率5割増の衝撃リポート

さらに新しい二ュースである。「ネオニコチノイド系投与?活発な精子、雄の4割減」これは「東京新聞』(2016/12/26)の見出し。さらに「ハチ減少証明の一刺し?」とある。

「・・・・・・世界的なハチの減少との関連が指摘されているネオニコチノイド系農薬をミツバチに与えると、雄バチがつくる精子の量が4割減るなどの悪影響が出るとの実験結果を、スイス・ベルン大学などの国際研究チームがまとめた」

「与えた農薬量は、実際に野外で検出されるレベルで、雄の生殖能力の影響を及ぼしてハチの滅少につながっている可能性を示す結果として注目される」(同紙)

その実験には二種類のネオニコチノイド系農薬を微量に混ぜた花粉などのエサを、ミツバチの群れに半年間与えて飼育し、農薬を与えない群れと、生殖能力を比較した。

その結果、農薬を投与した群れでは、以下の異変が見られた。

(1)動きの鈍い精子が増えた。

(2)活発な精子は39%減った。

(3)雄バチ死亡率は50%激増。

ミツバチの群れは特殊である。女王バチ、雄バチ、働きバチの三種類で構成される。

働きバチは、全てが雌なのだ。そして雄バチが繁殖期に、他の群れの女王蜂と交尾することで次世代のハチが誕生し、群れが維持される。

ネオニコチノイドで、その雄バチの生殖能力は4割も阻害され、死亡率は5割増……。

研究チームは、こう結論づけている。

「ミツバチ繁殖に重要な雄の生殖能力にネオニコチノイド系農薬が悪影響することを解明したのは世界初。他の昆虫を含め、野外調査が必要だ」野外観察でも、同様の結果が出ることは、火を見るより明らかだ。

ミツバチ消滅で、農業は壊滅、人類は死滅の恐怖

ネオニコチノイドが、“悪魔の農薬”として全世界の注目を集めたのは、ミツバチの大量死があいついだからだ。

ミツバチは農業にとって害虫でもなんでもない。それどころか、花粉を運び作物を受粉させる貴重な働きを担っている。

全世界で栽培されている作物の100種類以上はミツバチの受粉に頼っている。すなわち、ミツバチが消滅することは、人類の農業が壊滅することに等しい。異変は、まず北米で勃発した。

2006年10月から、ミツバチが一夜にして忽然と姿を消す怪奇現象が全米で続発した。そしてわずか半年間で、全米で養蜂されていたミツバチの4分の1が消え失せた。

2007年4月11日、AFP/時事(ワシントン10日)は事態の深刻さに警鐘を鳴らしている。

「米国で最近、原因不明でミツバチが激減する現象が発生して、養蜂家たちを悩ませている」

被害は22州から、全米へと拡大していった。ミツバチ・パニックは米国議会でもとりあげられた。

農業委員会はミツバチ消滅に関して、公聴会を開催。米農務省の科学者ジェフェリー・ベティス氏は、こう警鐘を乱打した。

「・・・・人類の食糧3分の1は植物に依存している。ミツバチは、これら植物の80%の受粉にかかわっている」

「ミツバチ産業は存亡の危機にある。原因究明が焦眉の急である」

天才物理学者アインシュタインも「ミツバチが消滅したら、4年以内に人類も壊滅する」と警告したと伝えられる。

その警句は、誇張でもなんでもない。ミツバチの受粉活動が、農業生産を支えているのだ。米国だけでも、ミツバチの経済効果は1兆8000億円と試算される。

恐るべき神経毒性……ハチも狂う、ヒトも狂う

むろん、ミツバチ消滅は、アメリカだけではなく全世界でも報告があいついでいる。

原因についても、珍説、奇説も含めて、さまざまな説が乱れ飛んだ。ウイルス説、病原菌説、寄生虫説、温暖化説、電磁波説……などなど。中には、集団逃亡説なる珍説もあった。

つまり、「ミツバチは重労働を嫌って、ストライキして、逃げ出したのだ」という漫画のような説まで登場した。

今にして思えば、真犯人を隠すために意図的に流されたカモフラージュのデマの数々だったのだ。

しかし……、ミツバチ大量消滅の真犯人は、あっけなく判明した。

「新型農薬ネオニコチノイドが、ミツバチ大量死の原因である」

フランス最高裁は、2006年4月29日、決定的判決を下した。さらにネオニコチノイド系農薬(商品名「ゴーシュ」)の使用禁止を命じた。

これら新型農薬登場の背景には、従来の有機リン系農薬などの規制が厳しくなったことがある。さらに病害虫が、耐性を獲得したことも原因の一つだ。

このネオニコチノイド系農薬には、次の特徴がある。

■致死毒性が強い(ミツバチの半数致死量0.0179μg)〔マイクログラム〕)。(※マイクロ:100万分の1)

■半径4kmのミツバチは全滅(従来の有機リン系は半径数100m、その10倍の範囲でミツバチは死ぬ)

■無臭で気づかない(従来農薬は異臭で警戒されるが、新農薬は無臭で気づかない)

■水性で拡散する(霧や地下水などで遠くに拡散し、水を飲んでミツバチなどは死滅)

■神経毒で帰巣不能(強烈な神経毒性のため、ハチは方向感覚を失う)

注目すべきは、ネオニコチノイドの恐るべき神経毒性だ。

ミツバチ大量死も、ハチは神経を冒され、方向感覚を喪失して、帰巣できず死滅した、とみられている。それは人間と無関係にとらえられがちだ。

しかし、昆虫のハチと、哺乳類の人間も、神経構造は、まったく同じなのだ。推進側の論法は「昆虫神経系とヒト神経系は異なる」というもの。

しかし、昆虫も人間も、中枢神経、末梢神経があり共通している。さらに、神経細胞間の伝達物質アセチルコリンなどは、両者にとって重要な働きをしている。

その働きがネオニコチノイドの神経毒性で阻害され、さまざまな神経症状が出現する。つまり、ネオニコチノイドは昆虫もヒトも狂わせる……


[目次]

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●「発達障害」が増えている!環境ドラッグの戦慄 ──ヘンな子ども、ヤバい大人が多すぎる

★PART2★知らないと殺される!医薬・医療の正しい知識

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