できる男は金を呼ぶ! ― 金を使うな 頭を使え 船瀬 俊介 (著)

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できる男は金を呼ぶ! ― 金を使うな 頭を使え

お金が貯まる男の頭の中を、スティーブ・ジョブズ、鴻海のテリー・ゴウ、ピクサー・アニメーション・スタジオ&ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるジョン・ラセター、松下幸之助、CoCo壱番屋創業者宗次徳二、日高屋創業者神田正らの仕事の仕方を通して探る。

また、お金に執着している限りお金は貯まらない。「放てば満てり」の言葉のように、お金から解放された時に、イヤでもお金は入ってくる。

そのワケを学ぶ。お金について考えることは、人生について考えること。お金の運も、人の運も自然と入ってくる、器の大きな男になるための人生哲学。

自慢の30年物ダブルスーツ

わたしは30年前の背広をいまだに愛用しています。

実際に着て講演会などに行き、その話をすると、会場から「ウッソォー!?」という驚きの声が上がります。

独立してフリーになったとき、先輩から、こうアドバイスされました。

「フリー稼業は、どうしても服装がラフになるので、1着キチンとしたスーツを作っておいたほうがいいよ」。なるほどと思い、下町の問屋街へ。

問屋に行くほど安く買えることを知っていたからです。

老舗洋服問屋で小売りもするというので、早速試着。おじいさんから「旦那さまぁ、いい体格なさってますねぇ」と言われびっくり。

30代半ばで、旦那さまと呼ばれ苦笑いです。

薄茶のダブルスーツが気に入り、「いくら?」「10万円」「高い!」「5万円」「買った!」……゜ 1秒で半額になったのには驚きました。

以来、お気に入りで愛用し、気づけば30年間も着続けています。

むろん、裏地はほころぶ。縁はすり切れる。それは、すべて手縫いで、自分で繕ってきました。中学時代に習った家庭科の裁縫が役立っています。

布地縁の傷みはランニングステッチでかがっています。同じ色のまつり糸を使うのでほとんど目立ちません。

物持ちがいいこともそうですが、30年間、まったく体形が変わっていないことにも、驚いてほしいですね。

「お金があるなら、買いかえれば……」と言われても、まだまだ着られるから捨てるのはもったいない。それに、独立して以来、人生をともに歩んできたスーツ。

アメリカ取材にもこれを着ていきました。だから愛着があり、手放せないのです。

このように、わたしは、使えるものはトコトン使う主義です。40年近く前、先輩の画家から譲っていただいたバーバリーのトレンチコートは、袖口がボロボロにほつれていたので両袖に革を張り、留め金具で自分なりに補修し、いまだ着ています。

先輩いわく「トレンチは洗わない。古びるほど味が出る」。まさに刑事コロンボが着ているよれよれコートがそうですね。

使えるうちは使う。100円ショップの靴下もそうです。わたしの靴下、下着は100円ショップ専門です。

それで、じゅうぶん間に合うからです。

最近の100均は品質もよく、良心経営に頭が下がります。ただ、靴下はすぐ親指のところに穴があく。ほかは、まだなんともないので、針と糸で繕ってはいています。

どこからか「セコーイッ」という声が聞こえてきそうですが、これが性分なのですね。

わたしのモットーは「乏しきを常と思え」つまり「なくてあたりまえ」。だから、あるものを大切にしたいのです。

これは、子どもたちへの教育になるのかもしれませんね。収入が増えてもぜいたくはしない。あるもので間に合わせる。

友とするなら本を読む奴

「友をえらばば書を読みて 六分の侠気 四分の熱」

明治の歌人、与謝野鉄幹の言葉です。「友人を作るなら、まず本を読む奴だ。そして、六分の正義、四分の情熱の男がよい」。「書を読む」ということは「知性がある」ということです。

明治、大正、昭和……と、日本人は、よく本を読んでいました。文学青年という言葉が、それを物語ります。

小説、評論を書籍で読む。それは、学生や知識人のあたりまえの日常だったのです。だから、昔の日本人の知的水準は非常に高かった。

漢詩、和歌、俳句などをものしている人も多く、それは偉人の揮毫、辞世の旬などで、接することができます。つまり、一言でいえば、昔の人は教養があったのです。

それも、日々、文字に親しみ、読書にいそしんだからです。

かえりみて、今の日本はどうでしょう?

「あたし、本を読むのダメダメ……苦手」。おばちゃんが、慌てて、手を振ります。

「活字見ると、あたま痛くなっちゃうよ」。おやじさんも、苦笑い。

わたしは、それでも講演会で必ず参加者に言います。

「1食抜いても本を読め、2食抜いても本を読め!」

「あなたたちに欠けているクスリがひとつある。それは正しい情報だ」

「一方で、食いすぎ、薬の飲みすぎ。体も頭も悪くなる」

子どもの知性は、その家にある本の数で決まる……と、いわれます。

家にさまざまな本があると、子どもは知らず知らずのうちに、その知の宝庫に接して、さまざまな典味、関心を育みます。本棚でその家庭の知的レベルがわかるのです。

「昔は、ラジオもテレビもなくて、活字しかなかったからネ……」

本を読まない言い訳のひとつです。情報は、テレビから得ているからだいじょうぶ。こう思っている人がものすごく多い。日本人のいちばんの情報源は何か?

アンケート調査結果は「テレビ」が94%でした。つまり、日本人の94%は、テレビをもっとも大きな情報源としているのです。その正直さ、純朴さにあきれ果てました。

日本人の9割以上は「テレビが真実を流している」と心底、信じているのです。

闇の勢力のマスコミ支配

あなたは、今の地球では、1%の富裕層が、99%の富を独占している事実を知っていますか?つまり、地球はこの1%にハイジャックされたのです。

さらに1%を支配するO.00…… 1%がいます。実際に世界を動かしているのは十数人の人たちといわれています。

具体的にはロックフェラー、ロスチャイルドの2大財閥です。彼らだけで、世界の富の8~9割を独占しているのです。

彼らは、ロイター、AP、AFPなど世界の通信社の9割以上を独占しています。

だから、世界のマスメディアが真実を流すことは不可能です。闇の支配者たちは真実を隠し、虚偽を流す。そのために大新聞、テレビなどのマスコミが使われているのです。

大新聞、テレビの役割は、人類の洗脳であり扇動なのです。「本当のことが書けない」と嘆く、新聞記者の話を思い起こしてください。

ただし、出版界には、彼らの圧力は及んでいません。だから真の情報を得ようとしたら本を読むしかないのです。

正しい人生を送る。それは「医・食・住」を正しくすることです。そのためにも、まずわたしの本を手にとってください。本は、知恵です。

1冊の本が、生死を分けることもあるのです。

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