なぜ中国は認知症に「音響チェア」を導入したのか?――「波動医学」の新しい夜明け
プロローグ 一四億、中国は「波動療法」に舵を切った……
ーー生命エネルギー波動を正せば病気は治る
認知症にやさしいコミュニティ
「ーー認知症対策に、波動療法を導入する」二〇一九年一月二七日、中国人民代表大会の決定は、衝撃的です。
「……クスリでは、増え続ける認知症を、治療できない」それを、中国政府が、公式に認めたのです。
それは、中国政府が薬物療法の限界を認めたに等しい。中国が、選択したのは、西洋医学から中国医学へのシフトです。
「洋医から、中医へーー」これは、まさに西洋医学への決別宣言ともいえます。
一四億人もの人口を抱える大国、中国政府のこの大転換の意味は大きい。
変化は、まず上海市から起こっています。「認知症にやさしいコミュニティづくりを!」第一五回、上海市人民代表大会での決定です。
「複数地区を選び、『認知症にやさしいコミュニティ』を試験的に行う」(上海市民生局)
クスリを使わない認知症治療へ
「認知症にやさしい」とは「クスリに、頼らない」という意味です。
「……もっとも多くみられるのはアルツハイマー病である。認知症全体の六〇%以上を占める。アルツハイマーには、治療薬がない。既存の臨床薬は、一定程度の患者の状態を改善するのみ。ほぼすべての大手製薬企業が、巨額資金を新薬研究に投入している。しかし、失敗例が積み重なるばかり。
米国食品医薬品局(FDA)が最後にアルツハイマー新薬『メマンチン塩酸塩』を認可してから、すでに一五年近くもたっている……」(『文雁報』)
中国メディアも「クスリが認知症を治せない」ことを、認めている。
「……薬を研究開発するめどが立たない。このばあい、多くの人の目は〝クスリ以外の療法〟に向けられる」(同紙)
ここでいう薬に頼らない一つが波動療法ーーつまり「音響チェア」の導入なのです。
「音響チェア」推進を全国中継
二〇一九年四月二七日、中国上海市で大々的なシンポジウムが開催されました。
それがーー「清新世界、健康生活」です。
副題は、ズバリーーー「音響免疫療法」推進会議。壇上に紹介されたのが「音響チェア」の開発者、西堀貞夫氏(アイン興産会長)。
このシンポは中国全土にテレビ中継放送され、一四億人民の関心を集めました。
この場で、中国政府は音響免疫チェアの認知症への治療効能を公式に認め、その推進を高らかに宣言したのです。
会場に詰めかけたのは、中国全土の省から参加した行政責任者たち、さらには研究者や報道関係者です。
壇上でマイクを握った西堀氏はこの「音響チェア」が、他の波動療法をはるかにしのぐ装置であることを解説しています。それが、画期的発明「3Dポリマー網構造」による音響効果です。
「音は病気を治す」(ピタゴラス)
「イスの背部分に装着されている七個のスピーカー音源は、この『中空メッシュ3D構造』により自然音波動と同様になるのです」(西堀氏)
それは、パイプオルガンの空洞で高らかに響き増幅する倍音効果と同じ。
「……音響チェアによる振動は背中から脊髄を響かせ、その波動刺激が脳に伝わります。このイスの別名は『羊水の響き』です。胎児は、母胎のなかで耳は、まだ発達していません。お母さんの心臓鼓動の響きを脊髄で聴いているのです」(同氏)
西堀氏によれば、人体は全身細胞で、外部の音を〝聴いている〟という。
そしてーー。天然物質の振動から発生する波動(音響)が、増幅し「倍音」となって生命休を振動させる。その波動エネルギーが病気を癒す。
つまり、生休の乱れた波動を正し、生命を覚醒させる。「だから休全休で体感する自然音(倍音)こそが心の病、認知症を癒すのです」(同氏)
ーー音の波動が、病気を治療するーー
初めて間くひとは、面食らうかもしれない。しかし、すでにニ五〇〇年前、ギリシャの哲学者ピタゴラスは「音が病気を治す」と断言しています。
「ピタゴラスの定理」であまりに有名な偉人は、波動医学の真髄にも目覚めていました。現代の最新科学は、全身約七兆個の細胞すべてに〝聴覚突起〟が備わっていることを発見しています。そのアンテナで全身細胞は外部の音を感知し、〝振動〟しているのです。
正しい波動を受け取れば、正しい生理状態となる。それは、いうまでもありません。(66ページ参照)
有名な数学の定理と並んで、その「医学の定理」も着目されるべきです。
血流・体温上昇でガン・糖尿病に効果
西堀氏は、さらに続けます。
「……音響チェアの背中からの振動で血流が改善します。さらに、休温も上がります。被験者のこれら生理変化は臨床的にも証明されています」
血流改善、体温上昇は認知症だけでなく、万病を治す効果があります。あらゆる病気の最大原因が、血流不全と体温低下なのです。たとえば、ガンは血流不全による酸素欠乏で起こることが立証されています。
「細胞を酸欠状態にすると100%ガン化する」
証明したのはオットー・ワールプルグ博士(ベルリン大学教授他 1883ー1970)。
彼は、これらの業績でノーベル生理学・医学賞を受賞しています。血流不全は、いうまでもなく酸欠で低体温となります。低体温も、ガンがきわめて好む環挽です。体温が一度下がるだけで、ガンは急速に増殖します。
ぎゃくにいえば、体温を上げるほど、ガンは防げるのです。だから、ガン患者の体温を上げると、ガンは弱っていきます。
ガン治療は、一にも二にも、体温を上げることです。「音響チェア」は、体験すると体温が最大二℃ほど上昇します。
これは、この音響療法が、ガンにも有効であることの証しです。また、糖尿病も原因は、末梢血管の血行不良です。「音響チェア」による血流改善は、糖尿病にも有効であることは、いうまでもありません。
赤血球の振動で〝ゼロ磁場〟
さらに、西堀氏が強調するのは、「音響チェア」による〝磁場〟効果です。これは、ちょっと、わかりにくいかもしれません。
「……赤血球は〝鉄分〟でできています。それは磁力に反応する磁性体です。音響チェアによる生命波動は赤血球(磁性体)を振動させます。それは、生命磁気エネルギーを増幅します。つまり生命磁場が強まるのです」(西堀氏)
「磁気コンパス」が南北を指すのは、地球も巨大な〝磁石〟だからです。
ところが、それより強い磁気エネルギーを発すると、地球の磁力を打ち消すことができます。それが、〝ゼロ磁場〟現象です。
よく「気が強い」といいますね。そんなひとは、文字通り「生体磁気エネルギー」が強い。東洋医学でいう「氣」とは、磁気エネルギーの〝流れ〟とも考えられます。
つまり「気の強い」ひとは、地球の磁場を超越した〝ゼロ磁場〟にいるのです。
波動「音響チェア」導入五つの理由
中国政府が認知症治療に、「音響チェア」を導入する。それには、理由があります。一四億人もの人口の超大国は、今、深刻な老人問題を抱えています。
(1)一人っ子政策こ身よりのない認知症老人が増えている
その背景には「一人っ子政策」のツケがあります。一九七九年から強制的に始まった人口抑制政策。それは、二〇一六年に〝ニ人っ子政策〟に緩和されています。
しかし、高齢化が進むにつれ、その政策の破綻があらわれてきました。両親が老齢化しても、一人の子ともで二親の面倒をみることは困難です。
子が親元を離れたばあい、老いた父母は身よりのないまま、とり残されます。その身よりのない老人たちに、認知症が忍び寄っています。そのケアは、国家が行うしか道はありません。社会主義国家なら、当然のことです。
二〇一九年一月、全人代(全国人民代表会議)でも「養老(介護)」が、大きな議題となったのです。そのなかでも「認知症」対策は、国家レベルの焦眉の急となっているのです。
(2)脱薬物療法:クスリを使わない患者にやさしい地域づくり
「向精神薬では認知症は治せない」。中国政府は、はっきり確信しています。反面教師になったのは〝先進〟諸国です。最悪は、日本でしょう。
寝たきり老人は、ヨーロッパの八倍、アメリカの五倍です。老人たちは、例外なく〝クスリ漬け〟です。ほんの少し、ボケ症状が出ると例外なく認知症薬を処方されます。
その「副作用」が〝認知症〟症状なのです!
そうして、さらに強いクスリを処方します。〝認知症〟は、さらに激しくなります。すると、ベッドに寝かせきりにします。
介護保険点数は五となり、保険から毎月三五万円が病院に支給されます。こうして経営は〝安定〟します。老人施設は、競って寝たきりをつくり出します。
無惨の一言です。それを横目で見ていた中国政府は、老人たちを幸福にする道を選んだのです。
それが、クスリを使わずに世話をする……つまり、「音響チェア」など自然療法の導入です。
(3) D・ロックフェラーの死:薬も医師も拒否して101歳まで生きた。
ロックフェラー一族は、石油王として有名です。他方、世界の医療利権を独占してきた〝医療王〟でもありました。その当主デイビッド・ロックフェラーは、二〇世紀の〝地球皇帝〟として恐れられてきました。
地球を陰から「完全支配」してきたのは、まさに彼だったのです。まさに、地球に君臨した魔王です。
彼は、現代医学のクスリも医者も身近に寄せ付けませんでした。彼が受け入れたのは自然療法のホメオパシーのみでした。
医療王にとって、現代医学は、人類という獣(ゴイム)を殺し利益をあげる手段でしかなかった。
だから、その危険性は百も承知していた。一族が、現代医療の医薬や医者を寄せ付けなかったのは、とうぜんです。
そのおかげで、皇帝は101歳の長寿をながらえたのです。二〇一七年三月、没……。
まさに、魔王、死す! そのときから、現代の医療利権を縛ってきたタガがゆるみ、くずれてきたのです。
「現代医学の神は〝死に神〟で、病院は〝死の教会〟である」と告発した故ロバート・メンデルソン博士の告発は正しかった。
「地土から九割の医療が消え失せれば、人類はまちがいなく健康になれる」(同博士)
中国政府の認知症治療での、脱薬物療法は、その言葉にしたがっただけなのです。
(4)WHO(世界保健機関):西洋医学から東洋医学ヘ一八〇度変化
二〇一八年初頭、WHOは突然、次の発表を行いました。
「国連は、東洋医学を正式医学として認定する」
それまで、漢方などを正式に認めていなかった、ことにおどろきます。
しかし、なぜ唐突にこのような公式声明を出したのでしょう。それは、別の見方をすれば、国連が西洋医学に絶望していることの現れと受けとれます。
私は、これを国連の西洋医学への〝決別宣言〟と判断します。
中国政府こよる認知症治療の「音響チェア」導入も同じ流れです。
(5)製薬メーカー、ギブアップ:認知症「治療薬」の断念あいつぐ
「認知症治療薬の開発計画を中止する」
世界の大手製薬メーカーの発表があいついでいる。医薬品の〝開発〟には、莫大な経費がかかる。世界各国の製薬会社は、これまで認知症治療薬の開発に、莫大なコストを投入してきた。
そして、その結論が……開発断念。つまり、〝かれら〟は「認知症は、クスリでは治らない」。その事実を、はっきりと認めたのです。
肝心の製薬メーカーが「認知症のクスリは、効かない」と、世界に向かって宣言したに、ひとしい。それでも、日本の医療機関では、〝効かない〟認知症薬を平然と使い続けている。
幸福な笑顔、認知症は治って当然
中国政府はちがう。
「……〝効かない〟向精神薬を投与することは、老人を苦しめ、不幸にすることだ」
「われわれは、そのような残酷な道は選ばない」
中国が選択したのは、「お年寄りが健康で幸福になること」。つまり、「認知症にやさしいコミュニティ」づくり。
その地城の施設ごとに、あの「音響チェア」が設置されていく。
豪華なイスにゆったりくつろぐ老人たち……。
目の前の大型パネルには、心を躍らせる映画が上映されている。
音響イスの背中からの、心地好い音色に魂をふるわせる。
映像を楽しみ、音楽で癒され……、血流は改善し、身体は温まる。
そこにあるのは、お年寄たちの笑顔、笑顔……。
そして、ゆったり流れる幸福なひとときである。
中国政府が認め推進するように、認知症は、治ってとうぜんなのです。
『未来を救う「波動医学」』『世界に広がる「波動医学」』に続く待望の三部作、完結編。