船瀬俊介連載コラム
私が『抗ガン剤で殺される!』(花伝社)で紹介したように、笑いによってガン細胞と闘う免疫細胞(NK:ナチュラル・キラー細胞)は急増殖します。
これは驚異的な笑いの効用と言えます。「笑い」には他とは比較にならないほどの”抗ガン作用“があったのです。
一方、抗ガン剤は、猛毒物であり、かつ強烈な発ガン物質なのです。
弱ったガン患者に猛毒の発ガン物質を投与している…これが現在のガン治療の戦慄の実態です。
(中略)
「笑い」は遺伝子をオンにする
「笑いは細胞を活性化させ、遺伝子(DNA) をオンにする」筑波大学名誉教授の村上和雄博士の発見が注目を集めています。
村上博士は、40年間も遺伝子研究に携わってこられた権威。博士によれば「人間の全DNAのうち、働いているのは3%だけ」とか。
さらに遺伝子の働きにはオンとオフがあるという。
例えば「環境が変わると、スイッチがオンになる」「人間の遺伝子というのは、天オと言われる人も凡人も99.9%みんな同じ遺伝子を持っているんですよ。
あとはいかにスイッチをオンにするか…」(『サンデー毎日』2005/7/3)。
これには世の”凡人“たちは、おおいに勇気づけられるでしょう。
博士は環境以上に”メンタルな刺激“こそ、遺伝子オンの働きがある…と言う。これは、実にエキサイティングな発見というべきです。
なぜならば「心」が「遺伝子を変化させる」という理論ですから…。
これまでネガティブ(否定的)ストレスが病気を引き起こす…ということは、解明されてきました。
「しかし、ポジティブ(肯定的)なストレスが、ボジティブな遺伝子をオンにする、ということについては、まだ誰も研究していなかった」(村上博士)。
その博士は、格好の研究対象と出会う。それが吉本興業の社長さん。
まず糖尿病の血糖値が「笑い」で、下がるかどうか?実験してみた。25人の糖尿病患者に、まず1日目は昼食後、大学教授の講義を聴いてもらった。
血糖値を計ったら平均123mgも上がっており、村上教授もビックリ、そして苦笑い。「血糖値の高い人は、つまらない講義を聴いてはいけないですネ」(笑)。
2日目は昼食後、吉本の人気漫才師B&Bの漫才を聴いて患者さんたちは大爆笑…。血糖値は77mgしか上がっていない。担当した医師たちは色めき立った。
自分たちの医療現場では体験したことのない”奇跡“を目の当たりにしたからです。
結果は、論文にまとめられ、アメリカ糖尿病学会で発表された。
この”笑いの奇跡“はロイター通信によって全世界に配信され、あっという間に”プロフェッサー・ムラカミ”の名は世界に広まった。
成功遺伝子をオンにする6つの方法
さらに村上博土は、笑いによってどの遺伝子がオンになるかも解明した。それは「細胞を活性化させる」遺伝子がオンになる、という。
「笑い」だけでなく「喜び」「感動」…などポジティブな気持ちを持つだけで、やはり細胞活性化の遺伝子がオンになるという。
博士は、そもそも遺伝子という驚異的な”生命の設計図“を遥か、遥か…… 38億年以上も前の太古に創り出した存在を”サムシング・グレイト(偉大な何か)“と呼ぶ。
博士は、成功の遺伝子をオンにする6つの方法も提案する。
①環境を変える。②人と出会う。③明るく生きる。④感動する。⑤感謝する。⑥世のために生きる。
まるでお坊さんのお説教みたいだが、間違いなく細胞活性の遺伝子はオンになる…。
それは言い換えると、これと逆の思いで生きると細胞活性の遺伝子はオフとなり、病気や不幸、老化など生命(人生)は、マイナスの坂道を転げ落ちていく、ということなのです。
2005年10月 月刊社会民主 「船瀬俊介の躰にいいコラムVOL . 14」より転載
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船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家
著作 『買ってはいけない!』シリーズ200万部ベストセラー 九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に参加。
『消費者レポート』 などの編集等を担当する。また日米学生会議の日本代表として訪米、米消費者連盟(CU)と交流。
独立後は、医、食、住、環境、消費者問題を中心に執筆、講演活動を展開。
船瀬俊介公式ホームページ= http://funase.net/
船瀬俊介公式facebook= https://www.facebook.com/funaseshun
船瀬俊介が塾長をつとめる勉強会「船瀬塾」= https://www.facebook.com/funase.juku
著書に「やってみました!1日1食」「抗がん剤で殺される」「三日食べなきゃ7割治る」「 ワクチンの罠」他、140冊以上。