レッスン32 ビッグ・ピクチャー（ 大局観）
あなたの魂が欲するものは何か？
誰もが健康でいたいと思っていますし、壮健でいたいとも思っています。人間関係を充実させ、仕事の満足度を上げ、幸せな子どもを持ちたいと思っています。
私たちは一生の中でたくさんの目標を立てます。
「ビッグ・ピクチャー（ 大局観あるいは青写真）」とは、人生の大まかな目標のことです。
人は往々にして死の床についた際に人生の青写真を眺め、仕事や家族、目的意識を振り返りながら、成し遂げたこと、できなかったことを考えます。
青写真に似たような内省はどんな困難な状況にも活用することが出来ます。
私は最初の息子が生まれたとき、出来る限り健康的な食事を食べさせると誓いました。動物性や乳製品を含まない厳格なビーガン、マクロビオティック食を食べていました。
二番目の息子が生まれたとき、私は病気になり、息子も6ヵ月経たないうちに病気になりました。
後にビタミンB12が不足していたことが分かりました。医者は赤ん坊の息子を「成長障害」と診断し、乳製品と動物性食品を食事に加えるように勧めてきました。
難しい決断でした。息子を傷つけるようなことをしてしまったという思いで心が痛みました。
それでも、健康的な食事だと考えられないようなチーズやヨーグルト、チキンを小さな子どもに食べさせることには抵抗がありました。
一番役にたった考え方は、青写真を描くことでした。特に、彼には健康になってもらいたかったので、乳製品や動物性食品に対する既成概念に捉われるよりも、彼が欲するものを与えるようにしました。
ヨーグルトとカッテージチーズを購入し、お米や野菜と一緒に出してあげました。
生まれて初めてチキンスープも料理しました。ビタミンB12のサプリメントも飲み、彼にも与えました。彼は元気を取り戻し、今では赤ん坊の頃から長年病気に苦しんでいたとは思えないほど壮健になりました。
この経験の後、食事に対する私の考え方に変化が起こりました。ビタミンB12が不足していることを知る前は、理想的な食事法があると思っていました。
元気を取り戻した彼を見て、現実に根ざすことを学びました。子育てを通じ、信じられないほどの個人の成長を体感できました。
往々にして、自分自身の理想以上のものを探す必要がありました。長年を通じ、理想と現実、どちらかを選ばなければならない出来事が生じました。
ペパロニピザ、ファストフード、ソーダ、ビールなど挙げたらキリがありません。
私の出した結論は、柔軟に対応するか板挟みに合うかの二択ではなく、子どもをあるがままに愛しつつ、「青写真」を意識しながらも息子たちが変わりゆく人生の真っ只中で食物（ とその他の事物）について決断できる能力を備え、愛情と責任ある大人に成長していくのを助け、愛することでした。
Exsecise32 将来の生活を考える
自分の目標を考えてみましょう。健康の観点からみて、10年後どのような状態になっていたいでしょうか？
亡くなる時まではいかがでしょうか？ 痛みからの解放を望みますか？
柔軟性が欲しいですか？ 今と違っているでしょうか？
それはどのように違っていますか？さあ、あなたの「青写真」を見てみましょう。
仕事の充実、家族との関係、心の平和を望みますか？
こうした質問への答えは、2018年4月号（Vol.19）のエクササイズ「目標を設定しよう（過去・現在）」と似ているかもしれません。
私は「仕事を終えるためにもっとエネルギーが欲しい」「子どもたちと遊ぶために健康でいたい」「直感をもっと磨きたい」といった目標を立てました。
こうした宣言は私の目標を高いレベルで維持してくれました。おすすめなのは、目標を定め、それを達成するための明確なステップを書き出すことです。
目標を立てる際、度々現れるテーマは何でしょうか？あなたの答えが同じか新しいものである場合もあるでしょう。
この情報と直感力を使い、あなたの「青写真」を明らかにしてみましょう。あなたの魂は何を望みますか？
あなたの魂はしっかりと人生を謳歌したいと願っています。長期的な目標をサポートしてくれるような人生を選びましょう。
その決断の際に直感力を働かせましょう。
そうすることで体と魂を統合する直感力が磨かれます。
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Julia Ferré
北カリフォルニア在住。夫のCarl Ferréと共にGOMFを運営。
GOMF発行「Macrobiotics Today」誌への原稿執筆、毎年のサマーキャンプの運営を行う。
新刊「Food and Intuition 101」に加え、「Basic Macrobiotic Cooking」「French Meadows Cookbook」の著者。
foodandintuition-jp.jimdo.com
