【腸管造血】口から入った食物は腸に行き、血液に変わる

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■ 森下敬一 『腸管造血』

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腸管造血説は、細胞から血液への可逆分化説(細胞は一定の条件のもとでは血液にもどる)も言います。

赤血球とからだの細胞との間には、可逆的な関係がございまして、生理的な条件下では、赤血球がからだの細胞に変わってまいりますが、病的な状態では、体細胞から赤血球に逆戻りするというような可逆的な変化が存在しております。

食べものが、われわれのからだの中を流れている血液に変わり、この血液がからだの細胞に変わっていっておる。

しかも、コンディションのいかんによっては、赤血球と体細胞との間に可逆的な関係が存在している、というたいへん重大な事実が、いまの医学の基礎知識の中に存在しておらないということが、実は、ガンの問題にも深く関係いたしているのです。

ガンをなくすためにはガン細胞を赤血球に逆戻りさせればよろしい、ということになります。

赤血球と体細胞との間には、ガン細胞もそうでありますが、すべて可逆的な関係がございます。

体のコンディションいかんによって、赤血球が体細胞に変わっていったり、あるいは体細胞が赤血球に逆戻りしたり……

という可逆的な関係があるわけですから、ガン治療のためには、ガン細胞を赤血球に逆戻りさせる方法を試みればよろしい、ということになります。

そのためには一つの方法として、やはり絶食あるいは食事療法をなすべきです。

「浄血」こそが治癒の鍵

40余年前の血液研究時代に、

腸管造血

(1960年、腸の絨毛(じゅうもう)組織から赤血球が生まれる所を顕微鏡にて発見・撮影)

経絡造血

(2004年、植物官能性 ≪氣および生命エネルギーによる≫ 造血 = 経絡造血を、氣能 ≪波動≫ 医学的検索によって精査し発表)

生体の造血機能は二種類あって、

①腸管(絨毛)造血と、
②経絡造血とが同時進行で機能している。

① は、赤血球造血作用が主体の「三次元的腸管造血現象」である。

消化された食物が小腸絨毛細胞に分化する事によって、絨毛内腔に「赤血球母細胞」を送り込む ― という劇的な赤血球誕生現象は、

(イ)食物 →(ロ)絨毛上皮細胞 →(ハ)赤血球母細胞の三者が揃わなければ成立しない。

骨髄、肝及脾等々では役者不足なので演劇は開幕も不可能だ。

赤血球母細胞は、数十箇の赤血球を内胞すると共に、絨毛内血管壁に穴を開けてこの赤血球群を人体血流中に送り込む。

この際、母細胞の核は巨大過ぎて残存。

母細胞・核群は絨毛谷間のパイエル板に集まり、淋巴球化して「腸管免疫」の第一線に立つ事となる。

② は、淋巴球造血主体の「四次元的経絡造血」である。

当初、私達は耳朶穿刺血液中に頻繁に出現する経絡管様チューブを「ボンパ血管」と名付けた。

それは金鳳漢管(北朝鮮)の「鳳」、淋巴管の「巴」に血管を追加した新造語だが、是が人体内では極めて重要な役割を果たしている事が漸次判明。

 「ボンパ血管」や経絡管は、体内の血管・淋巴管の走行・分布と略同様で、全身の臓器組織の細部に至る迄、血管・淋巴管と同行している。

全身到る所に「赤血球幹細胞」有り ――― と言うのは、ボンパ血管内のソマチッド(生命最小単位)が、吸氣成長 → 淋巴球化 → Hb吸収赤血球化 … の一部を見ているのだ。

この「赤血球幹細胞がアチコチに有る」との局所的観察も「生体造血現象の二重構造理論」の極一部に過ぎぬ事を見落してはならない。

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尚、

①腸管造血による赤血球は勿論、

②経絡造血による「淋巴球→赤血球化」の赤血球もまた、「赤血球の全身組織細胞への分化現象」を有するとの見解に就いては既に半世紀に亘って強調してきた処である。

口から入った食物は腸に行き、血液に変わる、そして血液は体細胞を作る(食物 → 血液 → 体細胞)この一連の流れがわかれば、

病氣発生のメカニズムもおのずと解るはず = 病氣治しの方法も見出すことが出来ます。

人口一億人が総半病人状態の昨今、この危機にブレーキをかけるのは、ライフスタイル(食生活・環境・心)の改善しかありません。

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森下敬一 (もりした けいいち) 医学博士

お茶の水クリニック 院長 千島・森下学説『腸管造血』提唱者

東京医科大学卒業後、生理学教室に入り、血液生理学を専攻。千葉大学医学部より学位授与。

新しい血液性理学を土台にした自然医学を提唱し、国際的評価を得ている。

独自の浄血理論と、玄米菜食療法で、慢性病やガンなどに苦しむ数多くの人々を根治させた実績をもつ自然医学の第一人者。

著書に「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す 50歳からの食養生 」「ガンは食事で治す」など約80冊がある。

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