札幌の自然食品店「まほろば」主人 宮下周平 連載コラム
まほろば運輸
代表取締役 会長 宮下 周平
新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、変わらぬご厚誼を頂きまして、誠にありがとうございました。
本年も相変わりませず、よろしくお引き立てのほど、お願い申し上げます。
一、米国大統領選が、世界を変える
今、世は第三次世界大戦中に在ります。
正に、戦時下、非常事態の只中に、我々は遭遇したのです。
昨年の武漢ウイルスがその引き金となって米中戦争は既に勃発し、干戈(かんか・武器)を交えずとも、既に超限戦(※)・情報戦は過酷なまでに鎬(しのぎ)を削っています。
※「超限戦(ちょうげんせん)」:中国空軍の喬良、王湘穂は、これからの戦争を、あらゆる手段で制約無く戦うものとして捉え、その戦争の性質や戦略について論じ、超限戦と名付けた。
その象徴たる米国大統領選は、想像を絶するバイデン側の不正詐欺が各州で横行し、山の如き動かぬ証拠。
それを隠して報道しない親中派日米のマスコミの異常。
国家安全を約束する最高司法・州政府・中央情報局(CIA)・連邦捜査局(FBI)にまで、中国共産党(以下中共)の魔の手が入り込む巧妙なスパイ工作。
その聞くに堪え難き大スキャンダルと巨額賄賂による罠(トラップ)。
今や、20年かけた共産主義化は、米国全土に浸透し、建国以来の精神、民主・平等・正義は、社会主義・全体主義支持に圧倒され、崩壊寸前にあります。
まさしく、歴史始まって以来の国家転覆の大クーデターを、我々は目の当たりにしています。
神対悪魔の闘いとまで言われる、誠に信じ難い驚愕の現実です。
二、日本にも忍び寄る魔の手
片や、独裁国家の中共は、指導者・富裕層と下民の格差は甚だしく、明日の糧も儘(まま)ならない14億の人民は塗炭(とたん)の苦しみに喘(あえ)ぎ、千年来の天災地変の大猛威に生死の境を彷徨(さまよ)っています。
チベット、モンゴル、ウイグル民族への同化政策と大虐殺。修養団体からの臓器売買。香港への強行介入。
南沙諸島、台湾、尖閣への侵攻を虎視眈々(こしたんたん)と狙う覇権主義。
早晩、沖縄、北海道も掌中に墜(お)とすべく日本を分断する自治省計画が着々と進んでいます。
若し、裏で結託しているバイデン氏がトランプ政権にとって代われば、この悪夢は早々に実現されます。
今までの日本は日本で無くなるのです。最早、コロナ前の日本に戻ることはあり得ません。
三、唯物史観、盛衰の最後を見届ける
ロシアで瓦解した共産国家が、自由の国米国で、よもや再生されようとは、目を疑うばかりです。
自由、平等、友愛や連帯・グローバル化というリベラルな大義名分は、一見、人間の本性に訴える美徳の如くして、国々を滅ぼして我がものとする世界共産化、その一国独裁主義を目指すプロパガンダでもあります。
その実現のための大量殺戮・ジェノサイトは7700万人にも上るのです。
平和理想とは裏腹な余りにも残虐な犠牲。
共産主義思想は、この世界は物のみが実在するという唯物史観の幻想迷妄の中で生まれ、発展し、陥る盛衰、エイジング(老化)の最後を見届けようとしています。
「宗教は民衆の阿片(あへん)である」とマルクスは説いて、目に見えない世界を否定し、「下部構造(物や経済=貨幣)が上部構造(精神文化・政治)を決定し、その逆は有り得ない」という哲学に支えられています。一切は夢です。
これらの思想を生んで操る300年前に興った信用経済、金融機構の総元締め「影の政府(ディープスティート)」も、虚構と幻想でしかないことに、やがて気付くでしょう。
四、国を護る
国々には、それぞれの伝統、歴史、風土があり、固有の気質や文化があります。
それは、長きにわたった培われた心の遺産でもあります。
それぞれが、それぞれを尊重して大切に扱うことこそ、世界各国における常恒(じょうごう)の平和と自由への約束事でもあります。
それを、踏み躙(にじ)り蔑(ないがし)ろにし、手段を選ばず他国を奪う暴力革命・侵略政策の共産主義化には、組み出来ません。
どうしてそのような暴挙が今の世に許されて、良いものでしょうか。
それが、まほろばの「小国寡民」の精神でもあります。
小さくは地域、大きくは国家を大切に思うことこそ、その一歩です。
自国を愛せない者が、どうして他国を愛せるでしょうか。
国家を守り、国家に守られるために自主防衛は必要なのです。
祖先が大切に育てて来た国々の伝統文化は、いわばその自由・平等の生きた形です。
自由・平等というプロパガンダの向こうにある全体主義の虚言ではないのです。
祖先が数珠繋ぎで、年輪のように紡いできた心の財産、それが「情緒」なのです。
世界に比類なき日本の歴史文化、その象徴たる天皇制を含め、日本を護って来た多くの祖先を敬い感謝することは、日本人として至極自然な姿です。
そして、2~3000年に留まらず、3万年以上、12万年にも及ぶ、私達のDNA の中に受け継がれて来た縄文文明の血脈が、今は覚醒するのを待っています。
五、まほろばの三つの柱
まほろばは、この祖先との約束を果たすため、3つのことを実践して来ました。
その一つ目は、食に関わることです。
生死を問われるギリギリの所に追い込まれる時代が、遠からず訪れようとしています。
戦中戦後を思い起してください。その時、人々は一事(いちじ)、食べ物を死に物狂いで求めました。
これは、偽らざる全ての原点です。
最近、食糧不足に備え、自粛生活、備蓄調達で、買い物されるお客さまの多さに驚かされます。
コロナ禍による経済衰退と膨大なる金融緩和の付け掛けが、実体のない信用経済を破綻させ、最後には食糧問題にまで行き着くでしょう。
私達は、この最も身近な食物を扱う仕事を、天職として来ました。
これには、右派も左派もありません。更に、安心に、保守もリベラルもありません。
みな、安全で美味しい物を欲しています。これを平等に自由に得られる国作りこそ大切です。
まほろばは、安全な食べ物を分け隔てなくご提供することを使命として、これからも生きて行きます。
食べ物の前では、人類みな同じなのです。時代を超えた真実です。
その二つ目は「小国寡民」です。
非常事態の今こそ、その真価が問われます。
身の丈を超え、拡大路線に走れば、最後収拾がつかなくなります。
コロナ禍でそれを知りました。身の程を知る、吾足るを知る事こそ長正の道です。
世界においての日本の老舗の数は、著しく抜きん出ています。
それは、一つには他を侵さないという慎みがあります。覇権とは真逆です。
国盗り合戦と同じく商圏の拡大は、その地の同業者の悲しみと怨みを買うものです。
どこかの国と似ています。ほどほどの処で、人の歓びを我が歓びとする。共存共栄とは、この小さき所に止まることだと信じます。
その三つ目は、地に根差すことです。
農労漁労の第一次産業に関わることです。右から左への売り買いのみは、ともすれば売り上げ優先の金利主義に陥ります。
地に根差し、海に浮かんで、自然からイノチを頂く畏敬の行為。
その物の原点に帰ることで、その物のイノチの尊さを知る。
それは、イノチの循環を学ぶこと、世の中の仕組みを知ることでもあります。
生産、加工、販売、消費の巡る輪を、出来るだけ狭い範囲で完結したい理想があります。
まほろばが、農園を併設して来たことは、この意味でもあります。
以上、三つの実践が、まほろばをまほろばたらしめている柱でもあります。
六、まほろばのミッション
まほろばは、全体を包む生命体を目指します。
保守もリベラルも、左派も右翼もありません。上も下もありません。
思想信条の鎧(よろい)や武装をするも、裸になれば人間は人間で、結局のところ、大いなる自然の愛の前には、人は物言わぬ神の子なのです。
それには、難しい言葉は要りません。神様の身代わりの「食べ物」を一緒に食べたいだけです。
それだけで、本当は、みな仲良くなれるのです。
そんな食べ物の運び屋さんを、まほろばは「天命・ミッション」として、担って参りたいと思います。
まほろば運輸ですね。(笑)
最後まで、読んで戴き、ありがとうございました。
皆様の今年一年の御多幸ならんこと、世界の災禍が止まんことをお祈り申し上げます。
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宮下周平
1950年、北海道恵庭市生まれ。札幌南高校卒業後、各地に師を訪ね、求道遍歴を続ける。1983年、札幌に自然食品の店「まほろば」を創業。
自然食品店「まほろば」WEBサイト:http://www.mahoroba-jp.net/
無農薬野菜を栽培する自然農園を持ち、セラミック工房を設け、オーガニックカフェとパンエ房も併設。
世界の権威を驚愕させた浄水器「エリクサー」を開発し、その水から世界初の微生物由来の新凝乳酵素を発見。
産学官共同研究により国際特許を取得する。0-1テストを使って多方面にわたる独自の商品開発を続ける。
現在、余市郡仁木町に居を移し、営農に励む毎日。