目標を見つけるための5つの項目(SMART)【「良く生きる」ということの意味】

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レッスン16-①「良く生きる」ということの意味

誰もが良い人生を送りたいと望み、健康と幸福を願っています。

レッスン11の思慮からレッスン15の食欲まで続いた3つのユニットのテーマは、そうした目標を達成し、人生をより良いものにしていくための方法を見つけることでした。

各レッスンは、将来に向けた計画を立て、準備をするために過去を見つめ、現在を評価するためのものです。

これまでのレッスンを振り返り、「人生をより良いものにするために何を変えよう?」と自問し、それに関連した質問として「私が望むものは何か?」と問いかけてみましょう。

私たちは皆、何か( 健康、平和、幸福、人間関係、満足のいく仕事など)を希望しています。

これらをどのようにして叶えるかが要となります。

人生で最高のバケーションを過ごした経験はありますか? 理想的な休暇を夢見た時、出かける前に様々な計画を立てたはずです。人生という旅も同じです。

良い希望を抱き、その通り計画すれば、それが実現するのです。

何かを望む時、現実的で妥当性のある予測に基づいたものであることが重要です。

実現可能なことを望むようにしましょう。

周りの出来事に変化が訪れて欲しいと期待する人もいれば、ある特定の人たちに何かを期待する人もいます。

目標設定と期待。それに伴う夢。希望の実現を促すためには、自分の裁量が最も高い物事( 希望的観測や他人からの約束ではなく、あなた自らできること)を望むようにすることが大切です。

明るい未来を望み、それを確立するために一生懸命に身体と頭を動かしましょう。

ヘルシーな自己イメージの実現を望むならば、その目標を達成するために必要な食習慣とライフスタイルを送るようにしましょう。

今回のエクササイズでは、その方法を詳しく見ていきます。これらは過去、現在、未来から成り立ちます。

Exsecise16-1 目標を設定しよう(過去・現在)

過去

これまでのレッスン(食物との関係)から、あなた自身がどのように行動、態度、情報を生活に取り入れてきたのかを振り返り、もう一度取り組んでみたいレッスンがあるかどうかを考えてみましょう。

現在

次に現在に集中し、今あなたが必要とする特定の目標を見つけましょう。

私は、人生の色々な局面で「仕事を終えるためにもっとエネルギーが欲しい」「子どもたちと遊ぶために健康でいたい」「直感をもっと磨きたい」といった大まかな目標を立てました。

こうした宣言は私の目標を高いレベルで維持してくれました。おすすめなのは、目標を定め、それを達成するための明確なステップを書き出すことです。

Specific 明確であること

● 何を成し遂げたいのか?
● なぜこの目標なのか?(特定の理由、目的、目標を達成するメリット)
● 目標達成にあたり関わる人は誰か?
● 目標へ向けた行動はどこで起こるか?
● 必要条件、制約条件は何か?
● この目標とそれを達成するための要因は何か?

Measurable 計測可能であること

● 進捗状況を測る具体的基準は何か?
● 目標を達成したと分かる手段は何か?

Attainable 達成可能であること

● 現実的な目標か?
● この目標を達成するのに必要な態度、能力、スキル、願望があるのか?

Relevant 重要であること

● 時間をかける価値があるのか?(あなたの内側から込み上げてくる想いを反映しているか)
● この目標に向けて動き出す最適な時期なのか?
● この目標は、現在、あなたの他の努力や希望に合致するのか?
● この目標は、あなたの現在の考え方と一貫性があるか?(その逆はどうか)

Time-based 時間換算できること

● 目標を構成する個々の要素を達成するための時間(日・月・年)はどれくらいか? 期限までに何を成し遂げたいか?

上記の5項目の頭文字を取って「SMART」と覚えるとよいでしょう。

このエクササイズを通して、あなたの現在の状況、そして、その状況をどう変えたいのかを考え、希望に合うSMARTな目標を立てていきましょう。(次号へ続く)

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Julia Ferré

北カリフォルニア在住。夫のCarl Ferréと共にGOMFを運営。

GOMF発行「Macrobiotics Today」誌への原稿執筆、毎年のサマーキャンプの運営を行う。

新刊「Food and Intuition 101」に加え、「Basic Macrobiotic Cooking」「French Meadows Cookbook」の著者。

HP:www.JuliaFerre.com

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