「風力発電を問う」風の祈り 第一章

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札幌の自然食品店「まほろば」主人 宮下周平 連載コラム

1,朗報!!

7月29日(金)13時前、「風力発電の真実を知る会」「風力発電を地域から考える全国協議会」「北海道風力発電問題ネットワーク」各代表の佐々木氏より電話。

「午後1時から、ネット配信で報道発表されます。宮城・蔵王の風力発電計画が中止になりました。ついで、伊達・千歳も中止に」

この突然の朗報で、暗闇が切り裂かれるかのように、前途が一瞬にしてパッと明るくなった。

希望の光が、射したのだ。

札幌の我満さんからも「新聞見たよ。やれるかもしれないね」との喜びの声。

連立する牙城の一角が、崩れた。これを切っ掛けに、連動して風力発電中止の連鎖反応が起こればいい。

2,運動の要

風力発電によって、様々な悪影響がもたらされることは周知の事実である。

景観・環境・自然破壊のこと、人間・動物の健康への不安、農業や醸造発酵業への悪影響、賦課金などの経済的負担、国防民守安全への恐怖などなど挙げれば限(きり)がない。


 
しかし、今回の「(仮称)古平・仁木・余市ウインドファーム」建設計画にとって、仁木町、殊に銀山・大江地区が、人家に近いこと、余市や古平の山中奥深い地域と際立って人的被害が集中していることが特徴である。

これは、極めて問題視される重要課題であり、将来的負の遺産を子孫に遺すべきではないことが、今回の運動の趣旨である。
 
特に稲穂峰伝いに風車が建ち並び、国道5号線と挟(はさ)み撃ちに会う授産福祉養護施設や小中学校・保育所が集中する銀山は、被害が狙い撃ちのように連鎖することは、極めて危惧すべき事態だ。

生涯教育、福祉更生地区として、根底からその存在意義と意味が問われかねない状況に置かれている。

これは当地区のみならず、仁木町民挙(こぞ)って設置反対運動に、声を上げ、挺身すべきことであることは論を待たない。

また国民世論に訴えるべき、更には共感支持を得られる特異的地域の特性がある。

道義的、人道的にも放置してはならない保護保全地帯であることを、皆が深く認識すべき重大事ではなかろうか。

これは、道としても、捨て置けない事項で、もしこれを通すことがあるならば、国内外に向けて発信されて人権無視、非道が罷り通る町政・道政の真偽が問われるのではなかろうか。

町長、知事の判断の是非を、国民は固唾(かたず)を呑んで注視している。

3,「意見書」の内容と多さ 

ーまほろばの呼びかけに協力して下さった人への御礼―

6月1日開示、30日までの「意見書」提出の関西電力の一方的な通達にも関わらず、意見書箱にも入り切らず、何通もの封筒に押し込んだ数量は、事の重大さ、町民の意識の高さを物語っている。

また、町外からの反対意見の多さに驚くべき事実が隠されている。

それは果物の街、醸造の町としていかに愛されているか、いかに観光農業の町として存続して欲しいかの要望であることは間違いない。

その山々の峰に、風車が立ち並ぶ美観の破壊、その(超)低周波音が人体のみならず、作物の生育、発酵の阻害に係り、経済面でのマイナスになることであれば、尚更のこと、町民一体になって全面阻止すべきことではなかろうか。

更に、これが引き金になって計画全面廃止、さらにさらに北海道、日本全土に中止廃止の大風が吹き荒ぶことを願って止まない。

ここで、私のような仁木町民と言っても他地区の者が物言いするよりも、当地銀山で実際家族ぐるみで授産施設「あんごの森」を営む瀬川裕人さんの関西電力への「意見書」の当事者の切実なる声が、何よりも説得性と切実感に満ち溢れている。

これを読んで、心動かさない者はないだろう。

では、ご紹介したい。

4,瀬川裕人さんの意見 

(仮称)古平・仁木・余市ウィンドファーム事業に係る計画段階環境配慮書」に対する意見書

仁木町銀山「あんごの森」
瀬川 裕人
 
1,「銀山学園」から「共に生きることのできる、地域 社会」

銀山地域には、知的障がい者の方 100 人余りが暮らす社会福祉施設「銀山学園」と、児童養護施設「桜ヶ丘学園」があることは、ご存じと思います。

特に銀山学園創設からの地域づくりについて、記させていただきます。

銀山学園は 1970 年に創設され、創設の時の願いは、「知的障がいを持つ皆さんの幸せの実現」です。

そして、その幸せを実現できる場は「共に生きることのできる、地域社会」だと考え、地域づくり実践を先駆的に取り組んできました。

設備が立派で、人材も情報も豊富で、そんな立派な銀山学園を建て、そこに暮らす障がい者の皆さんや、そこで働く職員だけが、金銭的・物資的に幸せを感じたり、豊かな気分になったとしても、それは、真の豊かさ・幸せではないと考えていました。

銀山地域に生きる動植物を含めた自然環境や、ここに暮らす地域住民など、皆んなの暮らしが良くなって、皆んなが幸せを感じられて、初めて銀山学園に暮らす知的障がい者の皆さんの幸せも、実現できるのだと考えていたのです。

ですから、銀山地域では、銀山学園を創設した先人達によって、「誰もが幸せになれる地域」を目指して、地域づくり活動を実践して来たのです。

その思いや、実践は、銀山地域だけに留まらず、仁木町全体に、後志地方に、また、北海道や、日本の知的障がい者施設協会へ、仁木町社会福祉協議会・北海道社会福祉協議会・日本社会福祉協議会、或いは、北海道や、日本ソーシャルワーカー協会、そして、日本社会事業大学を始め、様々な大学や専門学校などで、積極的に伝えて来ました。

このような地域づくり実践は、当時は先駆的活動として捉えられており、国から「地域づくり実践の指定」を受けていた時期もありました。

その思いや実践が、広く認められたと感じた出来事が、「社会福祉事業法第4条」 が制定された時でした。

このように 1970年の銀山学園創設当時から、銀山学園・銀山地域・仁木町は、自発・自前の精神によるボランタリーな実践で、自分たちのメリットや、損・得だけで はなく、そこに存在する全てにメリット(幸せ)があって初めて、自分たちにもメリット(幸せ)があると考えてきました。

2,「関西電力」の皆様に

関西電力さんは、どのようにお考えでしょうか。

関西電力さんは、どのようなメリットのために風力発電事業をされるのでしょうか。

デメリットについては、どのようにお考えでしょうか。

欧米では、補助金がストップする・採算が合わない・反対運動が起きる・訴訟が起きるなど、風力発電事業は縮小傾向にあるように、ネットでは紹介されているのではないでしょうか。

メリットは、太陽光パネルが乱立していますが、それ同様に、補助金が魅力的なのでしょうか。

デメリットは、風力発電が建設される地域にも、電気を利用する側にもあり、メリットは一部にしかないのではないでしょうか。

デメリットについては、「プロペラが回転で起きる低周波による生人体に与える影響(ドイツでは、風車の建設は居住地から数百m~1km 離さなければ建設不可とする規則・また、風車と最寄りの住宅地との距離が風車の高さの10倍でなければならないという「TOH ルール」もある)」

「バードアタック・バードストライク等の、動植物に与える影響」

「森林を切り開く等の、自然に与える影響」

「バードストライク等による、生態系に与える影響」

「巨大風車が乱立することによる、景観に与える影響」などなど、これらは、どこの風力発電設置地域からも上がっている、風力発電反対理由です。

これらのデメリットは、仁木町や余市町や古平町にも、当てはまると思います。

3,パネル放置の問題

また、最近問題になっている、太陽光発電で、耐用年数の切れたパネルや、壊れたパネルの放置の問題があります。

風力発電機の法定耐用年数17年、FIT制度の調達期間が20年ですが、破損した場合・耐用年数が切れた場合など、どのように扱うのでしょうか、太陽光パネル同様に、放置されるのでしょうか。

電力を利用する人々にとっても、原発でもありましたが、発電にかかったコスト、課題等の解決にかかったコスト等を、電気料金に上乗せして徴収するということが起きるのではないでしょうか。

風力発電を盛んに進めてきたヨーロッパでは、『総設備容量が倍増するたびに、発電コストは減少するどころか、増加している。』という報告がありました。(風力発電のコストは上昇している ―英国からの報告―NPO法人 国際環境経済研究所 HPに掲載2020年11月24日)

これは、風力発電への補助金がストップした場合や、風力発電事業の採算が取れなくなった場合、電気利用者に負担をさせることになるのではないでしょうか。

これらの課題・問題について、明確に解決されているといった報告は、残念ながら目にすることができていません。

4,健康被害は

特に、身体に及ぼす影響、健康被害については、原発やワクチンの様に「因果関係不明」ということで、責任の所在が明確にならない場合が多いのではないでしょうか。

風力発電建設の前後3~5年間に、発電機建設近隣地域の住民の血液検査を、間隔を決めて実施し、体調の変化を調査してはいかがでしょう。

このような、地域住民の反対が起こる可能性のある事業では、地域住民への丁寧な説明が大切なのではないでしょうか。

一部の人(町内会長など?)しか知らされておらず、ほとんどの地域住民に知らされていないのが、現状で、大変残念に思っています。

「説明した」と、既成事実だけ作り、「住民は、アホだから、知らないうちに、進めてしまえ!」と、いうことでしょうか。

何か、悪意さえ感じてしまいます。

日本でも、海外でも、同じような課題があり、唯一の解決策は、「建設中止・計画中止」なのではないでしょうか。

この度の「(仮称)古平・仁木・余市ウインドファーム事業」においては、銀山地域に住む者として、風力発電反対理由は、「東濱風力発電所建設反対の団体設立へ NHKニュースの紹介」この例、近いところをたくさん感じています。

銀山地域に設置予定の風力発電機は、住居等から2km以内とのことで、風力発電機と民家の距離による、様々な人体への影響・健康被害を受けることを心配しています。(雪浦:「高血圧、心臓病なども世界的に報告されている」とあります)

5、「最大に支援を受けなければ、生きて行くことが大変な方達」

それから、ご存知の通り、農業に携わる人がほとんどで、知的障がい者施設と児童養護施設があり、高齢化の進んだ地域です。

児童養護施設の子ども、知的障がい者施設の方達、高齢者の方達、農業をされている方達は、ほぼ、一日中銀山地域で過ごすために、常に騒音・低周波によって、様々な人体への影響・健康被害を受けることを心配しています。

特に、児童養護施設の子ども達は、育児放棄・虐待などを受け、銀山に来てようやく生きる場ができて、安心・安全を感じながら生きているところへ、再び、命の危険を与えることになるのではと心配します。

知的障がい者施設の方達は、どこへも行く所がない方達がほとんどで、銀山が安住の地となっています。

また、知的障がいによって、理解がなかなかできない方達で、訳も分からない内に人体への影響・健康被害を受けることになるようなことは、あってはならないことだと思います。

これら、児童養護施設の子どもや、障がい者施設の方達は、「最大に支援を受けなければ、生きて行くことが大変な方達」と思いますが、過去の例から、健康被害が予測される中で、健康被害などを受けた場合、事業者のとしてどう考えているのかを伺いたいと思います。

また、「雪浦だより」より


雪浦は、美しい海・山・川に囲まれた、自然豊かな地域。

はるか昔からここにあり、命と暮らしが脈々と受け継がれてきた。

「山を切り開いて、コンクリで固められた土地を作り、巨大な構造物を作り、沢山の森の命を懸牲にし、誰かの苦しみをうむようなエネルギーはいらない。」

″世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない〟

(宮沢賢治)


銀山には、海はありませんが、それ以外は、銀山学園が創設期から取り組んで来た地域づくり実践は、「″世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない〟(宮澤賢治)」に通じる、共通の思いがあると、自然豊かな銀山に暮らす自分の思いも、 上記、「雪浦だより」や宮澤賢治や銀山学園創設の方達の思いと、共通の思いです。

インターネットで「風力発電・反対・課題・問題」などと検索すると、たくさんの情報が上がっていることを、初めて知り、勉強になりました。 ・・・・・・・・・

瀬川さんの文章には、その身に迫る心情と風車がもたらす実情を全体として描き出しています。

当事者でないと描き切れない切実性、切迫感に心動かされます。回を追って、一つ一つの事柄と問題点を、検証して行きたいと思います。

5,お地蔵さんの誓い

宮澤賢治は、熱心な佛教徒でもあり、法華経の行者さんとも聞いております。

同じ佛教で『地蔵誓悲願経』という聖典に、あのお地蔵さまが「ここに一大発願して、一切衆生渡せんまで、極楽に還ること断じて地蔵は願わず。地獄を棲家として、大団円の後は、浄土の末席に座せん」と誓願されております。

「世界がぜんたい救われないで、自分の救いはない」と賢治さんの願とお地蔵さんの願が一致して同じなんですね。これを佛菩提心と言います。

これは、「風車が建って、一人でも不幸な人があれば、それは建てるべきではない」と言い換えても良いことで、これは賢治さんにもお地蔵さんにも通じる我々の誓いでもあります。

6,北海道の福祉のモデル

以前「福祉と安らぎの里」と言われた仁木町が、いつの間にか「果物とミニトマトの里」と呼ばれるようになったという。

それほどに、この町の中心部から離れた銀山・大江地区が更生福祉村として世に際立っていた事を知らないことを恥じた。

瀬川さんの文章に在った1970年当時、社会福祉法人「後志報恩会」が営む授産施設「銀山学園」や「大江学園」を創立された野村健氏の厳父・野村琢民氏は大江村生まれにして「北海道の福祉の父」と呼ばれるほど、道内に初めて福祉の思想と実践の場を位置づけ叙勲された大功労者であられた。

その息吹ともいうべき銀山・大江地区は、いわば父上の理想の聖地、モデル特区でもあったのだ。

最初、園生(施設利用者)の夜逃げ(無断外出)が横行して、農民から「気違いが隠れているぞ!」と揶揄されていたが、障がい者だけのコロニー作りではダメで、誰もが住まう町でなければ共に賦活しないと実感し、村人と共に、地域作りをしたところ、脱走者(無断外出)が居なくなったという。

それが、1950年代に北欧諸国で始まったノーマライゼーション(normalization)という社会福祉理念であった。

障がい者と健常者とは、お互いが特別に区別されることなく寄り添い、社会生活を共にするのが正常であり、本来望ましい姿であるとする考え方を目指した。

一般人同様の標準生活を支援されるべき存在であることを知った。これが、福祉本来であり根本の精神だった。

7,「異形(いぎょう)の神様」の里村

この時、『古事記』の国生みに記された伊邪那岐命、伊邪那美命(いざなぎのみこと、いざなみのみこと)の最初の子「蛭子(ひるこ)」伝説を思い出した。

3歳になるも歩けず、葦の舟で海に流した、という故事。

国学者で小児科医でもある本居宣長は、その症状から「ひるこ」を脳性麻痺か筋萎縮症の障害児と診断した。

流された後「ひるこ」は、漁民に救われ、のちに七福神の仲間入りをし、大黒様とのコンビで有名な「恵比寿(ゑびす)様」として崇められたとある。

大黒様は立ち姿、恵比寿様は座り姿、この定型はこの由(よし)だったのだ。

「ひるこ」は、障害を持ちながら見事に蘇生を遂げたことから、「リハビリテーションの祖」即ち「復活の神さま」と親しまれ呼ばれている。

縄文の古代社会では、奇形や障がい者は、村人みなから「天の御(み)使い」「福の神」として尊ばれ、懇(ねんご)ろに扱われ、幸せに生涯を送ったと伝えられた。

これが一家の繁栄と幸福をもたらす「福子伝説」だった。

かの「少彦名命(すくなひこなのみこと)」や「久延毘古(くえびこ)」の神様は、小人や歩行不能者であるにかかわらず善徳円満で、神通力を発揮し、伝承技術の普及など、後代の世の人々に益をもたらせ、崇められ祭られて来ました。

正に、銀山・大江地区は、神々の住まう高天原であり、天国だったのです。

8,絶望の果てに辿り着き

「社会福祉法人 よいち福祉会」の「櫻ヶ丘学園」の子どもたちは、人からのいじめ、親からの虐待に人生を絶望した末に息も絶え絶えになって、わずかに残るか細い生命力で、この学園に連れられて暮らし始めた。

そして、初めて「自分は生きていいんだ!」と、許されたと思った。

日毎、隠れた元気が加わって行った。

生まれて初めて味わった「安らぎ」という体験。

希望の光も、生きる意欲も、露ほども持ち得なかった彼らは、生まれて初めて人の温かさ、家庭の安らぎ、生きる意欲を授かったという。

何ということだろう。

このような子どもたちが、今どんなにか多いかを知っているだろうか。

銀山の農家に、居抜きで移住しようとした実子なき鈴木俊二夫妻。

特に、しのぶ夫人は極度の電磁波・化学物質アレルギーで、風車建設を聞いて、大混乱しています。

今、里親として懇(ねんご)ろに幼児を育てていらっしゃる最中。

世の中を独り渡って行くための宝物として、敢えて厳しく躾けるという。

銀山に移住した暁には、もっともっと子どもたちを増やして一人前に育て上げ世に送り出して上げたい、と願っていた矢先の出来事。

無残にも引き裂かれ、砕かれ散ろうとした夢。

既に、風車は、人の人生を狂わせています。

9,さらなる仕打ちをしないでください!!

この子たちは、この大人たちは、ここでしか生きられないんです。

ここを最期の地として越して来たのです。

世の中の冷たい視線、刺さる言葉、耐え難い暴力。

行き場がなくて、やっとのことで、ここに辿り着いたのです。

わたしたちには、ここを出でる余力がないのです。

それを、簡単に引き裂かないでください。

折角の人の善意を、無闇に砕かないで下さい。

風車の回る唸(うな)り音が怖いのです。

一日中、年がら年中、回り続け、鳴り続けます。

耳の底で唸って、耐え難いのです。

眠っていても、耳の底では聞いているのです。鳴っているのです。

止めて下さい。

これ以上、私たちの心を掻き乱す騒音も波動も、そして自然にそぐわない姿かたちも。

要(い)りません。全く要りません。

ここに侵入しないでください。

ここより中に、立ち入らないでください。

自然の美を掻(か)き砕く人工物の醜さ。

景観を壊して人の心を壊し、人工を作って捨て場のない人為に泣く。

国有林は、国民の物であって、政府の物ではありません。

今伐採すれば、百年に泣き、
今建造すれば、千年に泣く。

電気不足を案ずるより、節電倹約を先んずべし。

自然再生力(エネルギー)の美名と罠(わな)を恐れ、自然はそのままの名と実を取るべし。

自然の真の再生とは、小さ過ぎは、大き過ぎに勝り、遅過ぎは、早過ぎに優(すぐ)れたり。

無為は、有為に勝(まさ)りて、風車は不要。

無用の長物は、天下の迷惑。

元のまま、そのままで、万事、事足れり、とす。

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宮下周平

1950年、北海道恵庭市生まれ。札幌南高校卒業後、各地に師を訪ね、求道遍歴を続ける。1983年、札幌に自然食品の店「まほろば」を創業。

自然食品店「まほろば」WEBサイト:http://www.mahoroba-jp.net/

無農薬野菜を栽培する自然農園を持ち、セラミック工房を設け、オーガニックカフェとパンエ房も併設。

世界の権威を驚愕させた浄水器「エリクサー」を開発し、その水から世界初の微生物由来の新凝乳酵素を発見。

産学官共同研究により国際特許を取得する。0-1テストを使って多方面にわたる独自の商品開発を続ける。

現在、余市郡仁木町に居を移し、営農に励む毎日。

著書に『倭詩』『續 倭詩』がある。