レッスン29 血液
新しいパラダイム
今回は、体と霊の関係性とヒーリング( 治療)における関係性の役割について学びます。
血液の重要性、食事を変えることで血液が変わることを学び、パラダイムシフト( 認識の変化)を促すことができます。
体は大切なものが何であるかを思い出し、そこに戻る能力を備えています。
それは、肉体的な治癒、霊的な復活のどちらも意味します。食事を変えることで、肉体的な治癒のチャンスが訪れます。肉体と霊は繋がっているため、片方を培うことで、もう片方も培われます。
そのため肉体的な治療により霊が改まり、直感を使って両方を養い、育てることができます。
血液は生存に不可欠です。体中いたる所に酸素と栄養素を運んでくれます。あなたの健全さに不可欠であるため、血液とは何か、その労わり方を理解することが大切です。
◎物質
血液の構成要素は赤血球、白血球、血小板、血漿であり、それぞれに役割があります。平均的な大人の体には約5リットルの血液が流れています。
◎役割
赤血球は体に酸素を運びます。白血球は免疫系の一部です。血小板は凝結の役割があります。血液の液体部分である血漿は大部分が水であり、細胞組織の正常な水和反応を担います。
また、血漿は血液のあらゆる構成要素も移送します。こうして血液は、細胞と組織に酸素と栄養素を運ぶと同時に肺と腎臓に二酸化炭素と代謝産物を運びます。
新しい酸素の供給、老廃物の排出という過程は、毎日100万回も繰り返されます。
血液は昼夜問わず、病気の時も健康の時も、常に循環しています。
◎源
赤血球の平均的な寿命は120日です。毎日何億という赤血球が死に、それに代わり骨髄で何億もの赤血球が作られます。
脾臓は、古い赤血球を分解し、肺により処分してもらいます。
◎質
血液の質とは、血液の健康状態を表す際に使う言葉です。血液の質のいくつかは一定ですが(例えば血液型)、それ以外は変化します(血漿に残った脂質の量など)。
血液の様々な側面を決める際の実験方法はたくさんあります。血液の健康状態は食事、病状、汚染物質に晒された度合いなど多くの要因による影響を受けます。
◎生命の本質
伝統的な中医学では、命を与える生命の本質の一つが血であると考えられていました。血は生命力です。血が亡くなれば命が亡くなります。血は、人の霊とも関連があります。
人の霊が亡くなれば、命が亡くなります。食事、環境、祖先など、血という生命の本質に影響を及ぼすものは、その人の霊にも影響を及ぼします。
◎食事
食事は血液の質に直接的な影響を及ぼします。アルコールや精白糖などはすぐに血液に影響を及ぼします。
血中アルコール濃度が高すぎると、思考、会話、歩行を損ないます。精白糖はブドウ糖としてすぐに血液に入り、シューガーハイ( 砂糖による興奮状態)の状態を作り出します。
その一方で、複合炭水化物はよりゆっくりとブドウ糖となり、恒常的に血液に流れるため、過剰な刺激を与えることはありません。こうした栄養素の量と質があなたの血液の質を決めるのです。
Exsecise29 脈とエクササイズ
このエクササイズを通して、心臓と血液に意識を向けることができます。血液と身体に感謝し、それを楽しむように、行い、後ほど思い出した時に再度行ってみましょう。
① 脈を取り、1分間で何回脈を打つのか数えてみましょう。静かに座り、もう片方の手を添えて、1分間数えましょう。
手と足の指を小刻みに揺らし、毎回の脈拍で心臓が血液を身体中に送り出しているのをイメージします。
血液が身体中を1回循環するのに約1分しかかかりません。片方の手の人差し指と中指を使い、両方の指を反対側の腕の手首か首横に置いて強く安定した脈動を探ります。
② 肉体的なエクササイズは健康を増進します。心拍数を増し、心臓の筋肉を強め、血流を改善します。
筋肉を整え、骨も強化され、それを通じ赤血球を作る骨髄細胞が増えます。エクササイズにより数年寿命が延びます。
すでに定期的にエクササイズをしている場合、そのスポーツや活動を続けましょう。
定期的にエクササイズをしていない場合、どうやって始めるかを考えましょう。ストレッチをする、家の角まで歩く、音楽に合わせて腕や足を振るなどしてみましょう。
③ お腹を満たした食事の後、短い距離を歩きましょう(理想的には15~20分間)。
散歩をすることで消化が促され、どれくらいの量を食べたのか気付くことができます。
例えば、食べ過ぎた場合、食べた後に歩きたいとはおそらく思わないでしょう。
代わりに食後に席を立ち、食器洗いなど単純な活動をしましょう。身体を動かすにつれて、お腹がどう感じるのか注意を向けましょう。
心臓があなたのケアをしてくれていると直感が教えてくれます。
毎秒脈を打ち、常に血液を循環させてくれます。心臓と血液、そしてあなたの健康を保ってくれる役割に畏敬の念を抱きます。
そうすることで、活力を高め、直感を磨きましょう。
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Julia Ferré
北カリフォルニア在住。夫のCarl Ferréと共にGOMFを運営。
GOMF発行「Macrobiotics Today」誌への原稿執筆、毎年のサマーキャンプの運営を行う。
新刊「Food and Intuition 101」に加え、「Basic Macrobiotic Cooking」「French Meadows Cookbook」の著者。
foodandintuition-jp.jimdo.com