森下敬一 『食べもの健康法』●いちじく
昔は、無花果と書いて、いちじくと読ませた。花が咲かないで実になる・・・・・と思われていたからである。
だが、実際には、花がないどころか、いっぱいつく。
ただ、そのつき方は、植物学的には隠頭花序と呼ばれる方式で、たくさんの花が包み込まれた姿になる。
つまり、食べたときにプツリプツリする粒の一つ一つがれっきとした果実である。それらを包み込んで、全体を一つの実のように見せている外側の肉質のものは、花托(かたく)なのだ。
※花托 とは
花柄 (花をつける枝) の先端で、花の各部 (花葉) が着生する部分。わずかにふくらんでいるもの、筒状のもの、子房と癒着するものなど、花によって異なる。
イチゴやイチジクの食用部分は花托が特に発達したものである。
いちじくは、便秘と痔の特効食品である。
緩下(かんげ)効果は相当なもので、かつては薬として使われていたほどだ。かなり頑固な便秘症でも、ナマで3~4個食べることを毎日続けていると、快通が得られる。
はちみつを少量加えてシロップ状に煮たものを、寝る時に飲んでも有効である。
※緩下(かんげ)効果 とは
お腹が自然に緩くなる効果のこと。
これは、いちじくに含まれているコロイド状のブドウ糖や脂肪が、緩下作用をもたらしてくれる要因ではないかと見られる。
ということは逆に、おなかがゆるみがちな人は、少量にとどめておいたほうが無難といえよう。
■いちじくのヨーグルト
材料
・いちじく・・・6個
・豆乳・・・2カップ
・ブルガリア菌・・・小さじ1/2
・液体酵素・・・大さじ5
<作り方>
①いちじくは皮をむき、1cmぐらいの角切りにします。
②豆乳を火にかけて沸かし、50度~40度に温度を下げてから、ブルガリア菌、酵素、いちじくを入れます(温度を下げとき必ず50度を守ります)。
③ ②をよくかき混ぜたら、温度が下がらないように毛布にくるむか、ジャーの中に入れて3~4時間おきます。
それ以上おくと酸味が強くなるので、冷蔵庫に入れます。
■いちじくのコンポート
材料
・いちじく・・・10個
・ミネラル水・・・少々
・はちみつ・・・半カップ
・レモン・・・1個
・自然塩・・・少々
<作り方>
①いちじくは、水洗いして厚手鍋に並べ、レモンを塩でこすり洗いして水で流し、薄切りして加え、水少々を注いで火にかけます。
②軟らかくなったら蜂蜜を加え、じっくりと形をくずさないように煮て、冷まします。
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森下敬一 (もりした けいいち) 医学博士
お茶の水クリニック 院長 千島・森下学説『腸管造血』提唱者
東京医科大学卒業後、生理学教室に入り、血液生理学を専攻。千葉大学医学部より学位授与。
新しい血液性理学を土台にした自然医学を提唱し、国際的評価を得ている。
独自の浄血理論と、玄米菜食療法で、慢性病やガンなどに苦しむ数多くの人々を根治させた実績をもつ自然医学の第一人者。
著書に「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す 50歳からの食養生 」「ガンは食事で治す」など約80冊がある。