緑茶には優れたガン予防効果がある【民間茶の王のスーパー効能】

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船瀬俊介連載コラム 

「番茶のがぶ飲み——」

これは、わたしの健康法の筆頭。無農薬の番茶を宅配便で取り寄せ、ナベにたっぷりお湯を沸かす。

そこに番茶をドカッと放り込む。お茶をいれるというより煮出すといった感じ。冷まして、ガラス容器などに詰めて冷蔵庫へ。それをガブガブ……水がわりに飲む。

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理由は、まず卓抜したガン予防効果だ。まさに民間茶の王のスーパー効能だ。

たとえば緑荼カテキン(EGCg)を含む飲み水を三か月マウスに与えると、与えない群にくらべて、発ガンの割合が三分の一以下になった。

これはヒトでいうと、ちょうど緑茶10杯飲んだ量と同じだ(埼玉県立がんセンターは膝木博太郎医師ら)。

女性の平均発ガン年齢は、緑茶一日三倍以下では65歳。ところが一〇杯以上は七四歳と大幅に遅くなる。

79歳までにガンにかかる確率は三倍以下が21%。10杯以上が10%……と、多く飲む人ほどガンにかかりにくいことがハッキリ(同センター五区学部、中地敬主任研究員ら。8552名、九年間、追跡調査)。

海外研究でも、強い発ガン物質を投与したマウスの発ガン率は九0%以上。なのに水がわりに緑茶を飲ませたグループは42~4%と半分以下だった。

発ガン物質投与後も緑茶を飲ませ続けたマウスの発ガン率は37~40%と、さらに低下した(米ラトガーズ大学、アラン・コー二博士)

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緑茶は胃ガンを防ぐ……!

一九七三年。厚生省の人日動態統計で興味深い事実が浮き彫りになった。

静岡県はガンによる死亡率がグンと少なかった。静岡県立大学(短期大学部)の小国伊太郎博士は、緑茶を飲む量との関係に着目した。

胃ガンによる死亡率を全国平均100とすると、静岡県は80.8%(男性)と少なく、さらに中川根町では20.8%(同)とビックリするほど胃ガン死亡率が低い(図A)。

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この町は「川根茶」の産地として知られ、「食事のとき以外でも、たびたびお茶を飲む」と回答した人が、他の胃ガン発生率が高い町とくらべて二倍以上。

また「茶葉もそのつど取り替える」「濃いめにだす」と答えた人も多かった。

つまり、濃いお茶をガブ飲みしている町では、男性の胃ガン死亡率は五分の一に激減していたのだ(ちなみに女性は29.2%)。

そこで、小国博士は「緑茶を飲むほど、胃ガンを抑制する」という結論に達したのだ。では、なぜ番茶か。静岡大学は、番茶、煎茶、抹茶、ほうじ茶…。など八種類の緑茶を比較実験。

ほうじ茶以外に、すべてガン抑制効果が確認された。番茶以外は、ほぼ同じだった。ところが番茶は、なかでもずば抜けた効能を示し研究者を驚かせた。

特に鹿児島産の夏場の二番茶、三番茶がもっとも効果があった。強烈な太陽の陽射しの恵みであろう。

その安い番茶ほど薬理効能がある。嬉しい話ではないか。

お茶の先生は、長生きするーーという面白い調査もある。

これは東京在住のお茶の師範(裏千家)をしている50歳以上の女性について調べたもの。一九八0年から九年間に死亡したお茶の先生は280人。

全国の同年齢の女性の「死亡者推定値」512人に比べ、なんと約半分の死亡者であった。単純にいえば二倍長命といえようか(東北大学医学部、定方博士の研究)。

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茶の湯につかうお茶は、茶葉を細かく粉末にした抹茶。つまり、お茶をまるごと食べていることになり、茶の薬効は、より強くあらわれたはずだ。

茶の湯の歴史は、1187年、栄西禅師が二度、栄に渡り日本にお茶を持ち帰ったことが起源とされる。

彼は『喫茶養生記』を著し、お茶の効用を説いた。

つまり、お茶は「洒酔いをさまし」「いろいろな傷を治し」「利尿をよくし」「病気を予防する」……うんぬん。

現代の薬理学が立証する「薬効」を、すでに古文書は詳しく記載し、奨励しているのだ。緑茶成分によるガン細胞の”自殺“を解明したのは三重大学医学部教授の樋廻博重博士。

これは後に「アポトーシス(ガン細胞の自殺)」と呼ばれ、世界的に着目された。博士の研究は、義妹の乳ガン死がきっかけだった。

合成化学物質による抗ガン剤の研究に追われていた博士は、義妹の非業の死に胸を痛め、副作用のない天然物質でガンを治せないものか……と自間。

そこで地元の緑茶に注目した。三重は、静岡、鹿児島についで全国三位の緑茶生産量を誇る。

一九九六年、緑茶エキスを研究機関から取り寄せ、培養したガン細胞に添加して、おどろくべき光景を目にする。

なんとガン細胞が自ら死を選択したように、ゆっくりと消滅していったのだ。博士は驚愕、興奮して「2~3日眠れなかった」と書き記している。

この事実は、日本ガン学会に発表され大反響を巻き起こした。

写真①、②、③が、緑茶カテキンによる、ガン細胞破壊の様子(樋廻博士撮影)。

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▼写真①:何の処理もしていないヒトの胃ガン細胞。とうぜん増殖を続けていく。

▼写真②:この胃ガン細胞に、緑茶から抽出した六種類のカテキンを添加。すると15~6時間後。胃ガン細胞のDNA(遺伝子)断片化がおこり、バラバラに……。

三日目には、ガン細胞はほぼ完全に死滅した。

▼写真③:カテキンの中でも、もっとも作用の強いエピガロ・カテキン・ガレート(EGCg)を添加した胃ガン細胞。

さらに短い8~10時間で胃ガン細胞の断片化がおこり、ほぼ完全にガン細胞は死滅した。

肝臓ガン細胞やリンパ性白血病細胞でも、おなじガン細胞の自殺が確認されている。

図Bは、お荼カテキンが、発ガンの各過程を抑えるしくみをあらわす。

それは

A:元ガン物質に作用し、発ガン性をなくす。

B:生ガン物質と結合し細胞内に入れない。

C:生ガン剤による突然変異を防ぐ。

D:大然変異が起こっても正常に戻す。

E:発ガン(イニシェーション)→「ガン促進」(プロモーション)→「ガン発達」(プログレッション)を抑制する。

つまり、お茶は「正常細胞ガン化の、あらゆる過程を抑制する」という事実が、わかってきた。

月刊マクロビオティック 2003年9月号より

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船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家

著作 『買ってはいけない!』シリーズ200万部ベストセラー 九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に参加。

『消費者レポート』 などの編集等を担当する。また日米学生会議の日本代表として訪米、米消費者連盟(CU)と交流。

独立後は、医、食、住、環境、消費者問題を中心に執筆、講演活動を展開。

著書に「やってみました!1日1食」「抗がん剤で殺される」「三日食べなきゃ7割治る」「 ワクチンの罠」他、140冊以上。

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