魂を養う食物と感情・態度、ヒーリング

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レッスン33 魂を養う

あなたの魂が求めているものは何?

あなたの魂は、成長したがっています。レッスン32では、あなたの魂が欲するものにフォーカスしました。

このレッスンでは、魂を養う食物を見ていきます。

それは、感謝祭や誕生日パーティなど、お祝いの時に食べる食事かもしれません。

過越祭の晩餐、ラマダン、受難節など宗教上の休日の間に避けるべき食事や、キリスト教の宗派によってはキリストの体を模すパンやユダヤ教の安息日に神が出現したシンボルのカラと呼ばれるパンなど、宗教儀式で食べるものもあります。

夏の庭で採れた最初のトマト等、何らかのイベントに関連した食物もあるかもしれません。

こうした食物が魂を養うのは、食物のお蔭で他人との絆が生まれ、何らかの信念体系において重要な意味を持ち、自然との繋がりをもたらしてくれるからです。

日常生活において意義のあるイベントが必要であり、その意義を伝える際、食物は往々にして中心的な役割を演じることがあります。

夫のカールと私は、家族を養う伝統を守っています。

彼はクリスマス・イブにスモーガスボード(スウェーデンスタイルのミートボール)、ルートフィスク( 乾燥させた香りの強い魚料理)、チーズ、クラッカーなどのスウェーデンの伝統料理を食べて育ちました。

身近な家族で毎年この伝統を守り、動物性の食材の代わりに、有機チーズ、クラッカー、セイタンを使い料理します。時には魚も食べますが、長年の我が家での
伝統の結果、豆腐やポテトチップス、グアカモーレ、ローストアーモンドなども出すようになりました。

親戚たちは遠方に住んでいるため、彼らと一緒に休日を過ごすのは珍しいことですが、ある年は伝統に忠実なスウェーデン料理を食べることもありました。

休日に家族と食事を共にし、伝統的な料理を食べることで本当に魂を養うことができました。

「理想的な」食事原則ではなく、「ビック・ピクチャー( 大局観)」に応じた食を選択する良い例だと思います。

私たちの生活に価値を与えてくれるイベントに参加するのはとても良いことです。

今回のエクササイズでは魂を養う方法を詳しく見ていきましょう。

Exsecise33 魂を養う食物と感情・態度、ヒーリング

あなたの魂を養ってくれる食事が出るイベントを一つ思い浮かべてみましょう。

パーティ、お祝い、宗教上の祝日、結婚式などの一生に一度のイベントなどです。

出された食事を思い出し、イベントと関係のある食事をどのように大事に扱ったかを考えてみましょう。

過越祭(すぎこしのまつり:ユダヤ教の祭日の一つ)では苦いハーブを食べる習慣があります。

その習慣には象徴的な意味合いがあり、何世代にも渡り受け継がれています。

体は食物が養います。体に栄養が供給されると、魂も養われます。

魂が養われると、体はプラスの方向に反応します。このエクササイズでは、食物に対する2つの反応「プラス(幸せ)」と「マイナス(悲しみ)」についてみていきます。

誕生日ケーキ、過越祭りの料理、クリスマスのスモーガスボード、あなたを笑顔にしてくれるおばあちゃんのレシピを思い浮かべてみてください。

次に、マイナスの感情を生む食事も思い出します。

火を入れ過ぎた野菜料理、子どもの頃に無理やり食べさせられた食物、痩せるために食べてきた食事、ガンなどの病気から回復するために食べてきた食物などです。

幸せと悲しみは食物に対する感情(態度)です。片方は魂を養い、もう片方は養いません。

本当に魂を養いたいのなら、幸せに感じる食物を食べるようにしましょう。

それは単に味、楽しみ、付き合いではありません。幸福感、幸福な食物です。もちろん健康的な食物であればさらによいでしょう。

幸福と健康が結びつくと、双方の最高のもの「体と魂、両方を養う食物」が得られます。これはヒーリングにとって不可欠なものです。

このエクササイズでは、あなたを幸せにする健康的な食物を書き出してみましょう。

リストを作る際にあなたの感情がどのように変化するのかに注目してみましょう。

食物とスピリチュアリティは同じ文脈で扱われることはめったにありませんが、あなたは自分の体と同様、魂とも毎日を過ごし、毎日養ってあげる必要があります。

食物により魂を養いましょう。直感を使い、あなたが大好きなことを見分け、直感に決めさせましょう。

魂に栄養を与えて体を養い、体に栄養を与えて魂を養いましょう。

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Julia Ferré

北カリフォルニア在住。夫のCarl Ferréと共にGOMFを運営。

GOMF発行「Macrobiotics Today」誌への原稿執筆、毎年のサマーキャンプの運営を行う。

新刊「Food and Intuition 101」に加え、「Basic Macrobiotic Cooking」「French Meadows Cookbook」の著者。

HP:www.JuliaFerre.com

foodandintuition-jp.jimdo.com