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ミネラルが含まれた自然塩は海水のエッセンス

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森下敬一 『食べもの健康法』 ● 自然塩

いま最も冷遇されている食品に一つは、塩である。

塩をとりすぎると高血圧になりやすいとか東北の米どころに脳卒中が多いのは白米の害もさることながら、塩をとりすぎるためとか、と盛んにいわれているのが原因だ。

しかし、塩というものは砂糖と違って、そう大量に食べられるものではない。

普通の味つけで食べておれば、ほぼ適正量が摂取されるという性質の食品だ。

すなわち、現代人は量的には過剰摂取ではない。

だが、実際には、たしかに塩によると考えられる害作用がいろいろと出ている。

たとえば、早老現象、病的脱毛(ハゲ)、虚弱体質、無気力などの増大がそうだ。

これは、ミネラル欠乏塩を取っていることが原因だ。

つまり、塩の質が悪いのである。

本当は、ミネラルのたっぷり含まれた自然塩(あら塩、焼き塩など)を用いなければならない。

いま使っている真っ白い塩(精製塩)を、自然塩に切りかえるだけでも、健康状態はガラッと変わってしまうはずだ。

胃腸の調子が良くなる、疲れにくくなる、夏バテやカゼと縁が切れる、やる気が出てくる・・・というように心身ともにシャンとしてくる。

それというのも、われわれの生理機能において重大な役目を果たしているミネラルが効果的に補給されるからである。

塩の主体は塩化ナトリウムで、それに自然塩では、カルシウム、カリウム、マグネシウム、 マンガン、鉄などの多彩なミネラル類が10~15%も含まれている。

自然塩は、いわば海水のエッセンスだ。

なぜ海水のエッセンスが、われわれの生命活動にとって不可欠かというと、生命はもともと海の中で発生したからだ。

生命というものは本来保守的なもので、生まれ育ったときの生活条件をいつまでも要求するものである。

われわれの体をこしらえている細胞の一つ一つは、原始的な単細胞生物と考えてよい。

この原始的生命は、今も依然として血液という海に浸されて生きている。

実際、血液のミネラル組成は、太古の海のそれとそっくりなのである。

ミネラル不足は生命力を低下させる。

実作用の現れ方はまちまちで現在激増している慢性病や異常児出産の背後にもミネラル不足が横たわっていると考えてよかろう。

元々日本列島は酸性土壌で、農作物のミネラル含量は少ないのだから、自然塩の役割は重大だ。

それなのに現代人は、99.9%が塩化ナトリウムの精製塩をとり、白米や白パン、白砂糖など のミネラル欠乏食品を常食しているのだから、体が弱くなるのも当然の話だ。

(了)

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森下敬一 (もりした けいいち) 医学博士

お茶の水クリニック 院長 千島・森下学説『腸管造血』提唱者

東京医科大学卒業後、生理学教室に入り、血液生理学を専攻。千葉大学医学部より学位授与。

新しい血液性理学を土台にした自然医学を提唱し、国際的評価を得ている。

独自の浄血理論と、玄米菜食療法で、慢性病やガンなどに苦しむ数多くの人々を根治させた実績をもつ自然医学の第一人者。

著書に「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す 50歳からの食養生 」「ガンは食事で治す」など約80冊がある。

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