「風力発電を問う」風の祈り 第三章

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札幌の自然食品店「まほろば」主人 宮下周平 連載コラム

一、唐津風車、中止の朗報

9月27日、飛び込んで来た最新ニュース。それは、佐賀県唐津市七山地区に於ける風車建設に対し、遂に事業者・大和エネルギーが、計画断念の発表。

国の指定である「水源かん養保安林」と「土砂流出防備保安林」が重なり、立木を伐採して開発するには保安林の解除が必要であった。

県は経済産業相に提出した意見書で「豪雨による土砂災害が続く中で保安林の役割は増している」と解除に慎重な姿勢を示していた。

同社は、解除の見通しが立たないとして事業を中止したのだ。

保安林(国有林)の災害懸念が極めて強かったことは、仁木も例外ではない。

環境アセスメントにおいても、銀山の尾根伝いに、「土石流危険渓流」のマーキングが数カ所ある。

いずれにせよ、全国の風車反対運動に、追い風が吹いたのだ。

二、連続する土砂災害

記憶にも新しい先月の大雨による静岡の山崩れ。送電鉄塔2基が、土砂もろとも崩れ行く動画は、他人事ではない。

昨年の同じ静岡県熱海市伊豆山の盛土(もりど)による土石流崩落は、甚大な被害をもたらしたが、全国各地に連続して多発する土砂災害は、一言でいえば、「天災に非ず。人災なり」という警告だ。

つまり、自然喪失を露とも心にかけぬ乱開発が、遂には自然の牙に襲われた報いという現実である。

三、銀山も例外ではない

今回の「古平・仁木・余市ウインドファーム事業」計画の中、特に銀山地区の危険性が、素人目にも明らかである。

国道5号線2㎞の間、稲穂峰を平行にして最大64基の内、少なくても4基建つことが想定される。

ここで、想起しうる問題点を列挙しよう。

① 土砂災害

② 水源枯渇

③ 獣害多発

その他、景観破壊、人体影響等は、また別に論じたい。

四、環境アセス

事業者・関西電力側から提示された環境アセスメントの銀山地区における土砂災害の懸念は、既にマーカーのある部分だけでも数カ所、明らかに施設・民家・田畑を押し流す、将来的に土砂災害が懸念される特定危険地帯だ。

その上の、稲穂峰の稜線を切り崩していくことは、いわば近い将来起こりうる災害誘発に踏み込んだ強行工事であることを、地元住民は認識すべきである。

必ず免れない人災を、先人があえて犯した愚行として子々孫々に遺(のこ)るのだ。

これで、この荒地を辛苦の汗と涙で開拓したご先祖に、申し訳が立つだろうか。

かつて、ここでも土砂崩れ、地滑りの天災があった。

それは、故Hさんが幼少時、山崩れに遭ったので、家族には必ず何処に逃げるかを決めておくことを、何度も言い含められたと、奥様が証言する。

事実、昭和30年代のことであった。…‥‥

五、突貫工事のつけ

我々が仁木に移住する前、この風車事業以前に、既に二大事業が始まっていた。

新幹線と高速道路の二つの大工事だ。

風車問題と重なるこの工事は、「文明の利便」と「自然の報復」という表裏が常に応報として付き纏(まと)うのだ。

トンネルを掘る、橋桁(はしげた)を建てる。その削土した土をどこに持って行くかは、大きな課題である。

それが決まらぬばかりに、止む無く工事がストップする現状がある。

銀山街道を大江から走ると左手に大きく掘削された丘が見える。

そこは、掘り土の捨て場所、盛り土の行く先の一つだという。

いつか、何らかの災害が起こることは、火を見るより明らかだ。

だが、業者も町も責任を取らない。

その場凌ぎの対案で、全国各地の景観が済(な)し崩しに崩れ、人災人禍の止む辺りがない。

六、水源の枯渇

銀山のIさんは、60年も稲穂の湧きだす清水の恩恵に預かっていたお一人でもある。

だが、ある日を境に忽然として断水したのだ。

そして、今なお、その湧き水は再び家人を潤すことがない。塩素臭の水道水は、到底馴染(なじ)めない。断腸の想いだろう。

その原因は、すぐ裏山で、新幹線のトンネル工事が始まった時と一致したのだ。

山を削ることは、水脈を断つことだ。

山の隠れた恩恵。それは雨や雪の水を一挙に山里に流さず保留し、徐々に流水して四季に亘り山野を潤すコントローラーの役目を担っている。

いわば、山は天然のダムでもある訳だ。

森林を伐り、岩石を崩すことは、村の水難、衰退と直結する。

目に見えない山の自浄作用を侮ってはならない。ましてや、無闇に手を加えてはならない。

申し訳ないが、環境アセスメントと称して、物事や自然を、科学的統計的数値計算のみで評価しても、自然の複雑系の実相を穿(うが)つことは出来ないだろう。

七、水田の行く末

銀山を二分する国道5号線。羊蹄に向かう左手には余市川が走り水田の水源となっている。

片や右手の稲穂峰側は、もっぱら湧水に頼って水を引いている。

ともに、美しい水田地帯として銀山の名勝米を拠出している。

だが、もし、この湧水が絶えたなら、この景観は一変するだろう。

ある篤農家Yさんは、湧き水で田畑を潤し、己がイノチ水にもなっている。

今この風車反対に挺身(ていしん)しているのは、この水危機が、彼を動かしているからだ。

これは、町にとっても、この村にとっても、死活問題である。

村の潤い、この水の大動脈を断つことは、村の死をも意味する。最早、新規就農も入植せず、後継者も育たない。

八、そぐわない大風車

稲穂の小高い稜線、せいぜい250m前後の緩やかなスロープを描いている。

何とそこに、180mもの巨大風車を建てるというのだ。

いわば、標高100m前後の平地から山頂260mへとの距離以上の建造物が建つ。

想像するにバランスの悪い不安定な光景に、たじろぐばかりだ。

札幌テレビ塔よりも、60階建てのビルよりも高いともなれば異様としか言いようがない。

どうして工学的・力学的にも、そういう発想考案をするのだろうか。素人の目にも明らかだろう。

(風車の大きさ:全高最大179・4m、ローター直径最大158m 参考:札幌ステラプレイス173m、札幌テレビ塔147・2m)
 
仁木在住でIT専門家のN氏の知友、電気関連の専門家は、「これは地形にそぐわない。異常な大きさである」と言う。当然である。

しかし、ならば、これを矮小(わいしょう)化すればよいというものでもない。

風車の羽160m、高さ180mを支える40m四方、深さ50m、ダンプ750台分/1基もの土台を掘ることは、水脈を切断することである。

そこが深くにあるとは限らない。浅くても深くても、確実に水脈を両断する。

九、工事道路

その山頂での建造のため、あの80mの片翼ブレードを運ぶのに、幅20mの山林を伐採した山道が必要となるという。

神社もお寺も学園も通うに、せいぜい4m前後の小道が山に連なる。

そこに、その工事の為だけに、その5倍の、しかも稜線伝いに延々と、山林が失われていくのだ。

爾後(じご)、メンテナンス道路だけのために。何という無残で、無益な。これを村民は、黙って見ていられるというのだろうか。

一時の目先の工事、いや一企業の利権のために、里山が悲惨な目に遭うことを黙視出来ないのだ。この不当な利権構造は、後々詳しく記す。

ハッキリ言おう。我々住民は騙されているのだ。

十、ある語り部

銀山在住の鈴木保さんは、風車の会合でこんなことを話された。

「昭和52年当時、銀山のパイロット道路際農地の水田化が農林水産省の補助事業として進められていました。只、その頃から減反が始まり、その農地にワインぶどうの作付けをしていました。

又、泊原発から札幌への送電工事が銀山側の稜線で進められ、余市岳~積丹岳へのヒグマ路が荒らされたことによりヒグマの迷走が始まりました。

ヒグマの迷走は、パイロット道路際農地のワインぶどうの食害・銀山裏手までに及ぶ行動となり、ヒグマの目撃情報や猟友会の出動にも繋がりました。

その事があり、ワインぶどうの作付けの中止、送電線工事跡の自然復旧により、ヒグマの行動も元に戻りました。

上記の事に鑑(かんが)みれば、関西電力の巨大風車建設による自然環境破壊で、ヒグマを含む動物の生態にも多大な影響を及ぼす事が考えられます。きっと、ヒグマが国道に出てくるでしょう」と、予測された。

十一、獣害頻繁

山際から国道まで1㎞もない。その間に、養護施設が5カ所、小中学校・保育園3校、住宅150軒。

課外活動や運動場、外出徒歩、遊戯などで、何時ヒグマに出会わすか分からない。

完全に、退路・出路を絶たれて出口を塞がれたヒグマは、塒(ねぐら)を奪われ、餌を絶たれ、行き場を失って、町に彷徨するだろう。

家庭ゴミを漁り、田畑を荒らし、ハウスを破るだろう。

子供たちをどうするのか、年寄りをどうするのか。

熊で思い出すのは、札幌小別沢の農園のこと。

そこは、憩いの三角山登山口でもあり、札幌市街に残る唯一の農村地帯だ。

そこに近年クマが跋扈(ばっこ)して、付近の住宅に現れて、農園入口はロープが張られた。

戦々恐々、恐怖の農作業を強いられたのだ。

昨年、TVニュースを視ただろうか。市街にクマが侵入して人に危害を加えた衝撃的映像が映された。

これには、いささか肝を冷やさざるを得なかった。

これは他所事(よそごと)ではない。今、目の前に起こりうる現実であり、被害であり、恐怖なのだ。

ましてや、エゾ鹿やアライグマの農産物被害が日常化している上に、さらに激しさを増すのだ。農民としても放置できない大問題なのだ。

十二、バカを見るのは我々

過激なタイトルだが、これでも言い足りない。簡単に列挙すると、

① 儲(もう)けは彼ら、後始末はわれら

この風車の電気は1ワットも道民・町民は使いません。使えません。全て、道外・首都圏のために送電されるのみ。

その送電のために、海底ケーブルで東京に運ぶ。何と、2・2兆円の血税を使って。

道知事は、北海道を国の発電基地にしようと、各地の建設に次々と許可を与えている。

その建設計画は3000基。いやそれだけでは、これから済まないだろう。

知事よ、あなたが、もし道産子だったら、故郷をそのように傷付けられて、黙っていられようか。

② 環境を破壊され、利益は向こうに

35~50年間、外資や企業が「地上権設定契約」で風車の建て放題。地権者は契約解除できずに泣き寝入り。

山林を荒らされた上に、工事費もメンテナンス料もすべて道民支払い。

もっともらしい賦課金も、ドンドン上乗せ。さらに撤去料も維持費も道民、自治体。

世界一高い日本の電気料金。その日本でも一番高い電気料金が、我が北海道。その上に、この風車で、さらに上乗せ。

あのブラックアウトの日も、この風車の電力は使わなかった。

いざという時には、役に立たない。

風の少ない日は発電しない為に、火力・水力発電でバックアップして常に稼働させる。

その調整で余計に燃料がかかっているのだ。こんな非効率なことがあるだろうか。

いみじくも、とある事業者が本音も漏らした。「電力は要らない。建てさえすればイイ」

建てるだけで補助金が入る。

中には、国から、請求額の半分も、企業事業主の懐に。関電が躍起になって攻勢をかけるのは赤字企業存続のため。

道民が、北海道が、その資金源になっている。

③ 風車は20年、自然再生に数百年

風車は長くて20年、持って17年、1年で倒壊するものもあれば、稼働しないで夜逃げの事業主もあります。

耐用年数の間に、事業主が二転三転五転。その後は、一切かかわらないで放置できる。

誰も、責任を取りません。実際、蓋(ふた)を開けると稼働率が20%そこそこの発電量しかなく、修繕費と維持費がかさみ過ぎて、譲渡転売を繰り返すのだ。

元より赤字、採算が合わない代物なのだ。

残った残骸、誰が始末するのか。

誰もしてくれません。天災が襲っても、人工物処理には補助金なし。

当地住民がするしかないのです。

撤去費用は、大型で3億、中型で1~3億円。洋上ともなると2基で、何と50億円もかかるのだ。

作った以上にかかる愚行、結局は何のためにするのか。誰のためにするのか。

町に入る固定資産税一基40万円(17年間の平均値一例)も塵(ちり)の如く吹き飛んでしまうだろう。

今問う。銀山の何處(どこ)に、何時、巨大風車の羽根を回す強風(年平均風速)が吹いているのだ!?

④ 事業主よ、説明会を開くべし

地元住民のほとんどが、この計画について認知していない。町民の反対が無いと、この計画は合法的に進められてしまうのだ。

その為に、関電は、限られた地区の自治会長や名士を招集して説明会と称し、住民にはオフレコで説明したとの経過報告を残し、賛否を問わず、住民説明会を開催したものとしている。

形の上での説明会を以て、これで法の網目を潜り、合法化しようとする姑息(こそく)な手段を使う。

そこで、金品、財宝、手土産をもらい、賛成合意の姿勢を見せないことを各首長に願いたい。

また、町としても、これを正式説明会開催と認識しないで頂きたい。

正々堂々と公式に開催して頂きたい。

そして、質問には、何処の会場でも同じ返事、常套(じょうとう)文言(もんごん)「後日、適宜(てきぎ)、考慮致します」と逃げ口上(こうじょう)なしで、誠心誠意の説明をしてほしい。

そして、事業主が、後日、住民に正式に説明会を開催するとした期日は、「評価書手続き」段階に入っており、どんな反対意見が出るも、強行突破できる法制度。

時すでに遅し。住民無視するも、上から何のお咎(とが)めなく事を進められるのだ。

十三、この半年の動きをまとめた『今日までの足跡』

「仁木町の風力発電を考える会」では、今年1月からの関電の動き、6月に仁木広報掲載にて知らされた風車建設計画から9月までの動きを報せている。

また公報としての仁木町長、北海道知事、環境省、経産省、日本自然保護協会等の意見書、要望書等を時系列に並べた。

この反対運動は、一地域の独善的単独運動ではない。

常に公共機関との遣り取りの中で整然として行われているのだ。

令和4年(2022 年)9月12日、 関西電力株式会社宛てに、北海道鈴木知事からも今回の事業に対して強い反対の意見書が発表されている(「今日までの足跡」13P参照)
 
(仮称)古平・仁木・余市ウィンドファーム事業 計画段階環境配慮書に係る知事意見
「 ‥‥‥事業実施想定区域及びその周辺の現況及び各環境要素の重要性について、改めて認識し直し、必要に応じて事業計画の抜本的な見直しを行うこと。‥‥‥」


 
この見解に対して9月16日、「なつさと」仲間が、「日本環境保護協会」の若松伸彦氏(ネイチャーアクティビスト・環境学博士https://www.youtube.com/watch?v=-2grf0JRHDw参照)氏へ電話で問い合わせして、ご回答を戴いた。
 
「~関西電力「(仮称)古平・仁木・余市ウィンドファーム事業」計画について~  

現在日本全国で、400件以上の風力発電計画があり、全ての配慮書に目を通している。

その中でも、北海道の5つの計画のうち、千歳・伊達の次に、仁木一帯の風発の件は、環境保護の専門家的にも、かなりまずい計画という認識をしている。

とりわけ、北海道鈴木道知事が書いた「抜本的な見直し」は、一番強く厳しい表現をしており、(専門家の見立てでは)「中止せよ」の次に強く、最大限に厳しい表現で書かれている。  

環境アセスは手続法だが、事業の良し悪しにまで若干踏み込んだ表現にもなっていて、『止めなさい』と暗に言っている内容である。

よって、北海道知事が意見書でかなり最大限厳しい調子で書かれているということを、町長や議員はきちんと共有された方がよい。

ポイントは、町長がどう考えているのかが重要。

町長がどういう考えを持っているのかということを示されれば、どっちの流れになるかは決まる。

それに加えて、地元の住民が反対すればまず計画は止まるでしょう」

これの助言は、光である。第一歩である。しかし、油断はできない。

それは、北海道に出た関電の風力計画の中で、「伊達・千歳のウィンドファーム計画」は「7月に経産省へ廃止等通知書(https://www.kepco.co.jp/20220729_1j.pdf)」を提出している。

しかし、事業者として死んだふりをするということがある。

実際に風発の会社はそのような形を取った事例が、過去にあったのだ。

関電は、「仁木…風発計画」が多くの問題点を含んでいることを強く認識して、再考してもらいたい。

十四、稚内からの報告

こちらの活動を知って、居たたまれなくなって連絡をくださったのが稚内の平尾護さん。

その切迫感のある報告書を読んで頂きたい。写真に映った塔林には圧倒された。

「北海道風力発電問題ネットワーク」佐々木邦夫代表も、この稚内から活動が始まったのだった。

「‥‥(前略)…‥
私どもが住む宗谷地方は稚内市と隣の豊富町から幌延町まで日本一の大型風車を100基建設するという計画が持ち上がり、3年前にこの3市町村に合計3000人収容の宿舎が建ちました。

それから工事が始まり現在は巨大な風車がどんどん建設され住み慣れた風景が日に日に変わっていく現実に私たちは驚くと共に恐ろしさを感じています。

最近の報道では106基に増えていますがこの計画の他にも幌延町では別事業で建設がどんどん進んでいます。

私たちはこの事業はもう止めることは出来ないのではと諦めていますが、今後の計画は他にも複数ありそれは何としてでも阻止したいと思っています。

その一つが、この稚内市から幌延町までの建設とは別の事業で、稚内市から猿払村へと大型風車38基を建設する新たな計画があることが今年7月に分かりました。

この住民説明会開催の新聞広告が地元紙に小さく載っていたのを見つけたので驚いて参加しました。

その参加者は私たち5人だけでした。

私たちがこの広告に気付かなければ参加者はゼロであり、事業者はそれを望んでいたのだと思います。

この建設計画は日本海とオホーツク海の間を稚内から猿払村へと、縦に細長く2400ヘクタールという広大な国有地に建設され宗谷丘陵を西と東に完全に分断される事になります。

この事により大きな環境破壊が起こり熊をはじめ小動物は生息域を追われ、鳥もバードストライクで死にその被害は計り知れないと危惧しています。

特に熊は生息地を追われた結果人里へ下りて来ることになるのではと非常に心配をしています。

この事業の他にも次の建設計画が予定されており私たちはそれも阻止しなければならないと思っています。

大きな会社や組織、そして道や国を相手に私たちはどのような行動を起こしたら良いのか何も分からず不安な気持ちだけが増していきます。

こういう事には全く素人の私たちですが一度そちらへお伺いして講演会や説明会等を見学させて頂き勉強させて頂きたいと思っています。

そしてアドバイスとお力添えを頂ければ幸いです。今後ともよろしくお願い申し上げます。」

全く同じ状況、同じ悩み、そして同じ手練(てれん)手管(てくだ)で落とされているのだ。

全国に広がる風車風発の国土破壊計画と、悩みを抱えた物言えぬ住民、そして犠牲。

もうこれは、他人任せには出来ない。自分自ら動かねばならない。

あなたにも、私にも、孫・子にも、国土と日本人の滅びに連なる歴史的大事件であることを知ろう。

十五、「反対署名」をお願いいたします

9月22日、当会(代表、瀬川裕人)から、

① 関西電力に対して今回の「住民説明会を求める要望書」

② 北海道環境影響評価審議委員会へ今回の「計画中止を求める要望書」
を出しました。

(今回は、「(仮称)古平・仁木・余市ウィンドファーム事業」の意)

詳しくは、『今日までの足跡』16~19Pをご覧ください。

そして最後に、

③ 西村経産大臣、西村環境大臣、鈴木道知事、佐藤仁木町長に対しての今回の事業に対する反対署名を始めました。

仁木町の12月における定例議会に、案件を提出するためです。

第一次締め切りは、20日までに、「仁木町の風力発電を考える会」(瀬川裕人 ☎0135‐33‐5590)、まほろば自然農園、まほろば本支店に届くよう、お願い致します。

そしてさらに、11月半ば頃まで、反対署名運動を継続します。

10月22日、仁木町民センターにて「第4回〈STOP風車〉学習会in仁木」が開かれます。

また、11月19日には、元道会議員・小野寺まさる氏を講師に迎えて、北海道における「風車問題」のあれこれを語っていただきます。

広範囲な最新情報とその根幹にある侵略問題を深堀して頂ける事と思います。

殊に、静岡県以上の面積にもなるという北海道の土地が次々と買収され、亡国の危機に立たされている現状や、ようやく動き出した「土地利用規制法案」について知る良き機会になればと存じます。

参加費無料、定員限定300名、挙ってご参加ください。

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宮下周平

1950年、北海道恵庭市生まれ。札幌南高校卒業後、各地に師を訪ね、求道遍歴を続ける。1983年、札幌に自然食品の店「まほろば」を創業。

自然食品店「まほろば」WEBサイト:http://www.mahoroba-jp.net/

無農薬野菜を栽培する自然農園を持ち、セラミック工房を設け、オーガニックカフェとパンエ房も併設。

世界の権威を驚愕させた浄水器「エリクサー」を開発し、その水から世界初の微生物由来の新凝乳酵素を発見。

産学官共同研究により国際特許を取得する。0-1テストを使って多方面にわたる独自の商品開発を続ける。

現在、余市郡仁木町に居を移し、営農に励む毎日。

著書に『倭詩』『續 倭詩』がある。