昔から知る人ぞ知る秘伝「フキの味噌汁を飲んでいると、不思議にスタミナがつく」

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森下敬一 『食べもの健康法』●ふき

フキが八百屋の店先に出始めると、値段に恐れをなしながらも、手に取らずにはいられない・・・といった主婦がいた。

フキは、早春の香りを代表してくれる食品で、われわれの生理機能に季節のリズムを刻み、心身をフレッシュにしてくれる。

そのことだけでもフキには十分な存在価値がある。

しかし薬効食品としてのフキの真価は、呼吸器系の機能を円滑にすることにある。

呼吸器に何かとトラブルの起こりやすい季節に、呼吸器に有効なフキが出回るというのはまさに大自然の妙と言えよう。

フキは、タンの切れをよくして、セキを止める作用を持っている。

ただ、フキと一口にいってもいろいろなタイプがあって、すべてに効くというわけではない。

フキが卓効をあらわすのは、タンが喉のおくにからまりついているために出るセキに対してである。

気管支の粘膜に炎症が起こると、粘液の分泌は異常に高まるもので、その分泌物がドロドロに固まりになったものがタンである。

炎症が起こった部位は、たいていはれて、熱を持つ。

その熱のために、タンは乾燥して、気管支壁にへばりついてしまう。それを取り除こうとして、気管支の奥のほうから強く息を吐き出すような反作用が起こる。

これがセキだから気管支にへばりついているタンを除去してやればセキは止まるはずなのである。

フキは、気管支粘膜の炎症を治すとともに、正常成分の粘液の分泌を盛んにする。

そのため、乾いたタンは軟らげられて、自然に喉のほうへ運ばれて排出されるし、タンの生成を抑えられる。

こんなわけで、フキは呼吸器の弱い人によい食品ということで、民間療法では盛んに利用されてきたのである。

「フキの味噌汁を飲んでいると、不思議にスタミナがつく」ということは、昔から知る人ぞ知る秘伝。

これは、未知の有効成分によるものかもしれないが、フキの呼吸器正常化作用と無関係ではなかろう。

呼吸活動は生命活動の中軸となっているもので、呼吸器が強化されるに伴い体の防衛力やスタミナは増強される。

しかも、整腸・浄血作用の著しい味噌を一緒に用いれば、フキの効用も倍化されるわけだ。

また、フキにはたくさんの繊維が含まれている。

これが腸の働きを盛んにするから便秘に卓効をあらわす。

春先は皮膚の働きが高まっているときだけに便秘は深刻な美容障害を引き起こしやすいから、大いにフキを活用するとよい。

フキはキク科の多年草。

雌雄異体で早春の土を破って顔を出すのがふきのとうだ。これも、フキと同様にタン・セキに有効で、みそ和えにすると美味。

自生の「ヤマブキ」は、茎が細く、香りも強く味も良い。皮付きのまま醤油で黒く煮詰めたキャラブキにすれば、味も薬効も最高だ。

■ふきの磯焼き

材料(2本分)

・ふき・・・1束
・自然塩、ごま油・・・適宜
・豆腐・・・1と1/2丁
・白みそ・・・70g
・白ごま・・・1/2カップ
・米酢・・・大さじ1
・しょうゆ・・・大さじ1
・のり・・・2枚

<作り方>

①ふきは、のりの長さに切り、塩をふって、まな板の上で板ずりします。3分ぐらいゆで、冷水に漬けて皮をむきます。太めのものは2つに割ります。

② ①を油で炒め、しょう油をからませて下味をつけます。

③豆腐を水切りし、さらにゆでて水気を十分取っておきます。

④白ごまを炒ってよくすり、③を加えてする合わせ、白みそ、塩、米酢、しょう油大さじ1杯を加えてさらにすり、固めの白酢衣をつくります。

⑤すだれに、あぶったのりを敷き、ふきを8本ぐらい並べ、白酢衣を芯にして巻きます。1本を8つに切り分けます。

※ふきが余ったら、細かく切って、白酢衣をゆるめて、和え物にしてください。

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森下敬一 (もりした けいいち) 医学博士

お茶の水クリニック 院長 千島・森下学説『腸管造血』提唱者

東京医科大学卒業後、生理学教室に入り、血液生理学を専攻。千葉大学医学部より学位授与。

新しい血液性理学を土台にした自然医学を提唱し、国際的評価を得ている。

独自の浄血理論と、玄米菜食療法で、慢性病やガンなどに苦しむ数多くの人々を根治させた実績をもつ自然医学の第一人者。

著書に「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す 50歳からの食養生 」「ガンは食事で治す」など約80冊がある。

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