歯科治療による弊害【前編】

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小澤博樹 連載コラム

歯科領域で行なわれる治療の対象となるのは虫歯(齲歯)と歯周病である。

虫歯に対する治療手順は、まず虫歯によってできた歯の穴をさらに大きくするために、そのまわりの正常な部分を削る。

その後この大きくした穴に詰め物(充填剤)を詰め込むためである。正常な歯の組織をも削り取ってしまうのだから、治療ではなく破壊行為が行なわれている。ここが既に間違っている。

次に、この穴に充填剤を詰め込む。これは主に金属が使用されているが、これら充填剤の全てが人体にとって有害である。

金属を詰め込んだ後、その外側から圧を加える。圧を加えて金属と穴の底部との間にできる隙間をなくそうとする。

しかしいくら強い圧を加えたとしても、微細な隙間はできてしまう。

また時間の経過と伴にその間隙は大きくなっていく。細菌類はこの微細な間隙があれば充分に増殖し、充填剤下でさらに虫歯を形成していくことができる。

歯に充填剤を詰めれば、それによって物を噛むことはできるようになるが、虫歯自体を治している事にはならない。虫歯は充填剤の下でさらに進行して行くことになるからだ。

そして、さらに問題なのは、その充填剤自体が人体にとって有害な物であることだ。

充填剤として頻繁に用いられてきたのがアマルガムである。

アマルガムとは水銀と他の金属との混合物の総称である。水銀と銀、銅、スズ、亜鉛などが混合されている。毒性の強い金属ばかりだ。

アマルガムは口腔内で水銀蒸気を発して肺から心臓へ入り、血流にのって全身にまわり、体内に蓄積される。

水銀は神経信号の伝達を妨害することから人の神経系を害し種々なる疾病を発症させる。

また、水銀は生体組織と結合しやすいので、口内の水銀はメチル基と呼ばれる炭素と水素の化合物と結合してメチル水銀となる。

メチル水銀は純粋の水銀と比較すると100倍以上もの毒性がある。

アマルガム

水銀アマルガムによっておこる病気としては次のものがある。

多発性硬化症(MS)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、アルツハイマー病、情緒障害、鬱病、重症筋無力症などの神経系疾患、認知症。

全身性エリテマトーデス、強皮症、関節リウマチなどの免疫疾患。

心臓病、高血圧、低血圧、頻脈、不整脈などの循環器疾患。慢性疲労、消化器障害、胎児の染色体損傷、癌などである。

実際にアマルガムを歯に充填した直後に上記のような疾患が発生し、アマルガムを除去したところ、症状が改善されたという事例はよく見受けられる。

アマルガムはこの様に強い毒性を示す為、ノルウェー、スウェーデン、ドイツ、デンマーク、イギリスなどではすでに使用禁止となっている。

日本ではアマルガムの使用を厚労省が認可し、歯科医師会はその使用をむしろ促進している。

ただ、歯科医師たちの間では、世論の動きを踏まえて、自主的にその使用を控えているようである。

昭和31年4月熊本県水俣市で発生した水俣病もこのメチル水銀が原因であった。

チッソという企業がメチル水銀を海に流し、その汚染された海で捕れた魚介類を食した住民が、神経系の症状を訴え、1万5000人以上の被害者を出した。

現在もなおその被害者数は増加している。

このメチル水銀汚染、水俣病では、最初の患者が出てから10年以上経って、やっとチッソ工場が操業停止になった。それまで、政府はチッソが汚染源だとは認めていなかった。

アスベスト汚染についても同様に政府はそうたやすく、その非を認めようとはしなかった。

今後アマルガムにより発病する者が出現したとしても ―――すでにその犠牲者は存在するのだが――― 政府はそう簡単には認めようとはしないだろう。

この危険きわまりないアマルガムがいまだに野放しになっている理由として加工しやすく、虫歯の穴に充填しやすいこと。

アマルガム自体が鎮痛効果をもつため、充填後、虫歯が悪化してもその痛みをごまかすことができる。

また殺菌作用があるため、一時的にせよ病原微生物を抑制する事ができる。

毒物だから殺菌作用があるのだが、これが毒だと分かっていてもこれ以上に効果的に虫歯の症状をごまかせる代物はないからだ。

またアマルガムは安価で、その上保険が適用されるので患者側としては経済的負担が少ないように思わされている。

ちなみに、日本人の水銀汚染の原因はアマルガム以外にも、魚介類の摂取、ワクチン接種などがある。

魚介類の中で水銀濃度が高いものとしてメカジキ、サメ、アマダイ、サワラ、マグロなどがあげられるが、他の魚介類とてカドミウムや有機スズ汚染などがあり決して安全だとは言えない。

アマルガムの他にも保険適用され、よく用いられるのがパラジウムだが、人体に金属アレルギーをおこしやすい。

歯科治療においてはパラジウム単独で用いられるのではなく、金・銀・銅・イリジウムなどを加えた合金の形で使われており、金銀パラジウム合金と呼ばれている。

歯科領域ではこの合金を歯の充填剤やかぶせものとして使用している。

金銀パラジウムを歯に装着する事によって、アレルギー、アトピー皮膚炎、冷え性、片頭痛、腰痛、肩こり、鼻閉感など多彩な症状を引き起こす。

人の免疫機能も低下させるので、発癌リスクも高める。

その他保険適用となる歯科材料としては、ニッケルクロム合金、銀合金などがあるが、いずれも人体にとって有害であり使用すべきではない。

患者側の経済的負担を軽くするためと称して保険適用されているのだが、保険適用されているもので患者の健康を増進させるものはひとつもない。

これは現代医学治療全般について言える事である。

比較的毒性の少ない金合金やチタンなどでも口腔内になんらかの障害をきたすことになる。

純粋なセラミックは金属ではないが歯科領域で使われるセラミックはその強度を増すために何らかの金属が混ぜられている。

セラミックの他にも、ニッケルクロム合金、銀合金などがあるが発癌性があり、これらも有害である。

その他プラスチック類も使われるが、環境ホルモンを発生させる危険性もあり、また金属も混ぜられている。

いずれにしても、歯科領域で使用される材料に安全なものなどない。

今後、たとえ人体や歯に無害な充填剤が開発されたとしても、虫歯の治療は成功しない。

このコラムの冒頭にも述べたが、充填剤と歯の穴の底部との間にできた隙間が完全になくならない限り、虫歯は進行していくし、虫歯の治癒は実現する事はない。

むしろ、わざわざ治癒させないようにさせているのだ。他の病気に対する現代医学治療同様、一時的に症状をごまかすだけで、むしろ虫歯という病気を進行させる。

それだけではなく、他の病気(大病)を併発させてしまうリスクはさらに高まる。

こちらに続く→ 歯科治療による弊害【後編】

【参考文献】

「本当に怖い歯の詰め物」  ハル・ハギンズ・著  田中信男・訳 ダイナミックセラーズ出版

「歯は命とつながる臓器」  村津和正・著 三五館

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小澤 博樹

1949年愛知県碧南市生まれ。1974年東邦大学医学部を卒業後、同付属病院にて消化器外科学、一般外科学を専攻。

1984年、碧南市にて小澤医院を開業し、「食養生」を基本とした代替医療を展開し、現在に至る。

現代医学そのものが金儲け主義であると批判。自らは最少の費用で最大の成果を提供しようと模索する。頑固と良心の共存した、清貧な医者である。

マクロビオテック(玄米菜食)による体質改善、免疫力・自然治癒力の向上を図り、病気を治療に導く有床診療所「小澤医院」のHPはこちら→小澤医院

主な著書に「治す医者か、ごまかす医者か―絶対あきらめない患者学」「医者ができること、してはいけないこと―食い改める最善医療」などがある。

知らないことは罪である。知ろうとしないことはさらに深い罪である。シェアして拡散しましょう!

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