有害無益な予防接種(ワクチン接種) 

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小澤博樹 連載コラム

予防接種は英国の医学者エドワード・ジェンナー(1749-1823)が種痘法を開発したことが起源だとされている。

この時代、牛の乳搾りをする搾乳婦は牛と接することで自然に牛痘に罹患した。

その後その人間は天然痘にはかからないという言い伝えがあった。これは自然免疫である。ジェンナーはこのことを天然痘の予防に活用できないかと考えた。

その後研究を続け、1796年にジェームズ・フィップスという8才の少年に牛痘を接種した。

その6週間後、ジェンナーは同少年に人間の天然痘を接種したが天然痘を発症する事はなかった。これは人工免疫である。

この一症例だけの結果をもって種痘法は有効だと、1798年世に発表し、その後種痘法は世界に広まっていった。

しかし、今だその科学的証明はなされていない。

ジェームズ・フィップスは、計20回ものワクチンをうたれ、20才の時結核により死亡したと伝えられている。

またジェンナーの息子も20回のワクチン接種をされ、21才の若さでこれも結核により死亡している。

筆者は学生時代、ジェンナーが実験台として使ったのはジェンナー自身の息子であり、それを美談として教えられていたが、ジェームズ・フィップスはジェンナーの下男の息子であった。

ジェンナーが種痘法を発見し、ワクチンを接種する以前から、天然痘による感染者数、死亡者数は自然に減少していたのである。

天然痘ワクチンの有効性

しかし英国では、ワクチン接種が普及したと伴に天然痘の感染者数は毎年増加していった。

そのため英国政府は1948年にワクチン接種を禁止している。その間天然痘ワクチンは強制接種されており、それを拒否した者は逮捕され、投獄されていた。

1980年5月8日WHOはジュネーブの国連ホールで天然痘ワクチンが世界に普及したおかげで、天然痘は根絶されたと宣言している。

この様に天然痘ワクチンの有効性について虚偽の宣言をした上に、今度は天然痘ワクチンの中にエイズウィルスを混入させ、アフリカ、ブラジル、ハイチなどの人々にエイズを感染させていったのも、かのWHOである。

1905年、フィリピンでは天然痘による死亡率が10%であった。

強力なワクチン接種計画を推進実施後、天然痘は大流行の規模に達し、さらにワクチン接種が続けられた事により人口の25%が死亡している。

この事実にもかかわらず、権力者たちはワクチン接種率を高めている。

1918年、人口の95%がワクチン接種された時期であったが人口の54%が死亡するという最悪の流行状況を来たしている。

首都マニラではだれもがワクチン接種されあるいは、繰り返し接種されていたが、65%が死亡するという過酷な状況となった。

一方ミンダナオ島では住民がワクチン接種されることを拒否していたが、ここではたったの11%という最小限の死亡率にとどまっている。

この様な証拠があったにもかかわらず天然痘ワクチンの接種は続けられた。

そしてそれが無効であると証明されたからという理由で打ち切りになるまでの10年間、WHOは世界的なワクチンの接種促進キャンペーンに乗り出していったのである。

日本では1870年(明治3年)から種痘を開始したが国民の間にあまり普及せず、そのため1875年明治政府は天然痘予防規則という法律をつくり、強制義務接種を開始した。

しかし時は過ぎイギリスやアメリカでは天然痘感染による脅威より、種痘による副反応の危険性の方が大きいと判断して、1971年には種痘を廃止、日本ではその5年後の1976年に廃止されている。

種痘が続けられた理由はワクチンを受け、その副反応によって死亡者がでたとしても、社会全体を守るために個人が多少犠牲になることくらいはいたしかたないという考え方である。

この建前としての理由づけは現在も続いている。詳細は後述するが、真の理由はまた別ものである。

うぶな日本人にとってそれはとうてい受け入れられないものであろう。

日本におけるインフルエンザワクチン接種については1962年から勧奨接種として始まり1994年にやっと義務接種から外されている。

東北大学の吉原賢二氏は、インフルエンザワクチンを接種した自分の子供がその副反応により重度の障害児となり、このワクチンの効力に疑問を持ったため、インフルエンザワクチンの実態調査をフランスまで行っておこなっている。

その結果、フランス国内ではワクチン接種を行ってもインフルエンザ感染症は増加するばかりであり、ワクチンの無効性を1976年に発表していた。

1979年アメリカのCDC(疫病予防センター)とNIH(国立予防研究所)は日本で行われているインフルエンザ予防接種状況を調査に来ている。

当時日本ではインフルエンザの流行は、学校生徒の感染によって拡大するものであり、生徒たちに予防接種をすれば社会への拡大を防ぐことができるという考え方(学童防波堤論)であった。

しかし、これを調査した当時のCDCは、日本が行っているインフルエンザ予防接種は学問的根拠がなく、疫学的調査も不十分であり、アメリカ国内で実施することをはできないという見解を示した。

日本国内でもインフルエンザワクチンの効果に疑問をもった群馬県前橋市医師会は、1979年から5年間、その担当地域の学校生徒にインフルエンザ予防接種を中止し、疫学的にその影響を調べている。

その結果、集団接種を中止しても前橋市内のインフルエンザ流行には変化がみられなかったこと、市内学校生徒のインフルエンザ患者数は接種をしている地域の患者数と有意差はなかったことなどを指摘している。

この時、インフルエンザ予防接種を中止した前橋市医師会に、ワクチンメーカーからの強迫まがいの苦情が何度もよせられていたという。

1976年米陸軍フォートデトリック基地内の兵士の間でインフルエンザが流行した時、当時の米大統領はワクチンの接種を推進した。

しかし接種開始後、その副反応のひとつ、ギランバレー症候群が被接種者に多発したため、政府は賠償金として9300万ドルを支払った。

2008年12月、オーストリアの工場から出荷されたインフルエンザワクチンの中にトリインフルエンザウィルスH5N1が混入していたことが発覚した。

この汚染されたワクチンを製造したのは、米国のバクスター社であり、世界18ヶ国に配送された。

当初バクスター社は企業秘密だとしてウィルス混入の原因を公にしていなかったが、後になって単なるミスであったと弁明している。

本来、このように毒性の強い高病原性トリインフルエンザウィルスが単純な人為的ミスによって混入するはずはない。

専門家筋は、意図的にインフルエンザの大流行を狙ったものであり、後にこのインフルエンザに対するワクチンを大量に販売し利益をあげるというもくろみがあったのではないかと見ている。

バクスター社は以前薬害エイズ事件でも提訴されている。

スペインかぜ

スペインかぜは1918年、アメリカから発生し第一次世界大戦下にあった全世界に広がった。

A型インフルエンザウィルス(H1N1亜型)が病原体だとされている。感染者は約3億人以上、死者は5000万から1億人に及び全人類の約3割が感染したことになる。

スペインかぜが流行していた当時、アメリカではワクチンの接種を拒否した人々はインフルエンザを発症せず、反対にワクチンの接種をした人々の方が数倍も多く発症していた。

さらにこのインフルエンザの症状をおさえるために例のごとく種々なる化学薬品が投与されたが、かえって病状を悪化させるだけの結果となった。

そしてこのワクチン接種が中止されるやスペインかぜの流行は沈静化、終息していったのである。

結核症を予防するとされるワクチン、BCGの有効性については、各国で大規模な調査が行われていたが、判定するに充分な結果は得られなかった。

日本では初期に小規模な調査がおこなわれ、その有効性がみとめられており、現在でも定期予防接種が行われている、しかしアメリカ、スウェーデン、オランダなどでは定期予防接種は行われていない。

インドのチングルプットでは2万人以上のインド人を対象に15年間ワクチンの有効性が調査された。

その結果ワクチン接種をした人の方が非接種者より結核の罹患率は高かったと1980年に報告されている。

1929年から1930年にかけて西ドイツのリューベック市では、乳児に対しBCGの経口投与が行われた。

その乳児のうち251人が結核を発症し72人が死亡するという痛ましい事件がおこった。「リューベックの悲劇」と言われている。

ここで使用されたワクチンが毒性の強い結核株を使用したためにおこった人為的ミスによるものであった。

子宮頸がんワクチンについては2009年に初めて日本国内で承認されている。

小学6年から高校1年くらいまでの女子を対象に頭初は積極的に勧奨していた。しかしその後あまりにも多くの副作用の報告が相次いだため勧奨接種は中止されている。

厚労省が承認したのはサーバリックス(英グラクソ・スミスクライン社製)2009年12月より、ガーダシル(米メルク社製)2011年8月からである。

これらのワクチンの接種により子宮頸がんの罹患を半分に減らせるとしている。

2013年3月11日に開かれた厚労省の検討会の報告によると、2013年末までに推計273万人がサーバリックスを接種し、1681人の副反応の事例が報告された。

このうち88人が重篤で死者1人。ガーダシルは69万人が接種し245人の副反応が報告された。

このうち重篤は13人で死者は0人。だが医療機関からの報告された約3分の1は接種との因果関係が分からないとのこと。評価不可能だという。(2013.3.15中日新聞)

副反応としては、くり返される激痛、それによる不眠、失神やケイレン発作、自分の名が言えない、1から10まで数えられない、自宅にいる事が認識出来ていない、意識低下、子宮出血、直腸出血、SLE、知能低下、運動機能障害、脳機能障害、筋萎縮性側索硬化症、発熱、頭痛、眩暈、感覚麻痺、血圧低下などである。

子宮頸がんワクチンについて、アメリカの「ワクチン報告システムVAERS」上で報告されている死亡例は227人と日本と比べ非常に多い。

現在まで各種のワクチン接種が行われてきたが、この子宮頸がんワクチンはなぜこれ程までに副作用が多く、しかも重篤なのか。

参議院厚生労働委員会(2013年3月28日)の報告では、インフルエンザワクチンの重篤な副反応を1とするとサーバリックスでその52倍、ガーダシルで20倍とのことであった。

その原因はワクチンに含まれる成分による。

サーバリックスの添付文書には、その有効成分として、ヒトパピローマウィルス16型L1たんぱく質ウィルス様粒子、ヒトパピローマウィルス18型L1たんぱく質ウィルス様粒子、添加物として3-脱アシル化4ーモノホスホリルリピツドA、水酸化アルミニウム懸濁液(アルミニウムとして)、塩化ナトリウム(等強化剤)リン酸二水素ナトリウム(緩衝剤)、PH調整剤とある。

まず有効成分のウィルスたんぱく質ウィルス様粒子であるが、これらは遺伝子組み換え技術を使って作られている。

イラクサギンウワバという毒蛾の細胞の遺伝子を組み換えてパピローマウィルスの蛋白質を作らせている。

ガーダシルは酵母の遺伝子を組み換え、これにウィルスの蛋白質を作らせている。

ウィルスはタンパク質だけではなく他の成分も作るが、それらを排除せずに使われているために副反応がおこる可能性がある。

しかしいずれにしてもこれは人体にとって異種タンパクであり、これらを直接注射するために人体がアレルギー反応をおこしても不思議ではない。

添加物としての水酸化アルミニウムはワクチンの効果を増強させる免疫増強剤(アジュバント)として使われているがこれも神経に対する毒性が強く、脳に損傷を与える可能性がある。

そのため神経系の障害をおこす副反応が目立つのである。

アジュハントはもともとペットの去勢避妊薬として開発されたものでこれを人間に投与しても永久に妊娠ができなくる。発癌性もある。

ワクチンの添付文書に記載されている副反応には局所の疼痛、発疹など軽いものばかりであるが、実際に出現した副反応とは大きく異なっている。

子宮頸がんの原因はヒトパピローマウィルス(HPV)であると言われているが、HPVに感染してもその90%は自然にあるいは免疫力で排除されてしまう。

従ってこのような有害無益なワクチンをわざわざ接種する必要性など最初からどこにもない。

子宮頸がんを予防するという名目で、これもWHOが推奨し、各国政府を動かしワクチンを広めているが、その真の目的は別の所にあるとしか考えられない。

続きはこちらから: ワクチンによって免疫機能は破壊される

【参考文献】

 「Medicai Mafia」  Guylaine Lanctot,MD HERE’S THE KEY

「悪魔の遺伝子操作」ヤコブ・ゼーガル リリー・ゼーガル 著 徳間書店

「インフルエンザをばらまく人々」菊川征司 著 徳間書店

「予防接種の考え方」 由上修三  著 大月書店

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小澤 博樹

1949年愛知県碧南市生まれ。1974年東邦大学医学部を卒業後、同付属病院にて消化器外科学、一般外科学を専攻。

1984年、碧南市にて小澤医院を開業し、「食養生」を基本とした代替医療を展開し、現在に至る。

現代医学そのものが金儲け主義であると批判。自らは最少の費用で最大の成果を提供しようと模索する。頑固と良心の共存した、清貧な医者である。

マクロビオテック(玄米菜食)による体質改善、免疫力・自然治癒力の向上を図り、病気を治療に導く有床診療所「小澤医院」のHPはこちら→小澤医院

主な著書に「治す医者か、ごまかす医者か―絶対あきらめない患者学」「医者ができること、してはいけないこと―食い改める最善医療」などがある。