清涼飲料の成分が「ネズミを凶暴化」 

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船瀬俊介連載コラム

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デンプンなど炭水化物が、唾液などの消化分解酵素で糖分となる。

たとえば、御飯を長く噛んでいると、次第に甘くなってくる。これは唾液酵素アミラーゼが米デンプンをブドウ糖に変えたからだ。

だから「脳に糖分が必要だから炭水化物をとりましょう!」が正しい。それを「砂糖をとれ!」とは、あまりに砂糖業界の思惑がロコツだ。

砂糖のとりすぎは、その吸収速度が急なため、ぎゃくに低血糖症となり粗暴、攻撃的になることは、いまや医学界の常識だ。

つまり「砂糖をとると、キレやすくなる」。

しかし、テレビで「キレない脳のために、肉・砂糖を食べましょう!」とやれば、視聴者100人のうち九九人はまるごと信じきってしまうであろう。

隠れた”スポンサー”の狙いもそこにある。

私は、すぐに電話をとり同番組ディレクターに抗議した。先述の根拠をあげて「キレない脳には、肉馨砂糖を食べろ」は、事実に反し、きわめて悪質で誤認を招くと指摘すると、

デイレクター氏、いっさい反論もできず「スミマセンでした…」を繰り返すばかり。このデマ番組を信じて、全国の母親は、子どもにタップリ砂糖の甘いものを与えてしまうだろう。

その結果はどうなるか?考えるだけでもそら恐ろしい。

子どもはキレまくり、家庭内暴力などの地獄を見ることにもなりかねない。

清涼飲料でネズミは噛みつき凶暴化

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「いま、現代人に急増中のキレる脳やイライラ、うつ病は、砂糖のとり過ぎが原因だ」と警告するのは岩手大学名誉教授、大沢博氏である。

大沢教授は言う。「現代の若者が、凶暴化する根本原因の一つは、食生活にある」と。(『わかさ』2000 /9)

1970年代に中学生を中心に校内暴力が多発した。

そのとき「この原因は学校教育にある」という意見が大半をしめていた。しかし大沢教授は、興味深い研究報告に出会う。

ある大学研究室で、「貧血と食生活」の関係を調べるためネズミをつかった実験をしていた。

そのとき研究者は、奇妙なことに気付く。ある清涼飲料を固形にして与えられたグループだけが、体重測定のときに噛み付いてくる。

つまり清涼飲料の成分が「ネズミを凶暴化」させていた、のだ。その最大成分は「砂糖」である。

大沢教授は考えた。「ネズミに起こることは、人間にも起こるのでは・・・?」

彼は「食生活と校内暴力」という研究をスタートさせた。

コーラ等を一日20本も飲んでいた非行少年

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少年院での聞き取り調査で、おどろくべき事実がわかった。

たとえば教師に暴行障害を加えて収容された中学三年A君。

その食生活は、朝食は家で食べずに学校近くでハンバーグ定食。コーラを飲み、キャラメルなどを食べる。

昼食は買ってきた弁当。食事を食べたくないときは「朝、昼、晩を問わず、甘いジュースを飲み、アイスクリームを食べていた」。

少年院に収容されていた11人の少年たちに共通するのは

①大量の清涼飲料水を飲む、②甘いアイスクリーム、菓子を好む。③ハンバーガーなどジャンク・フーズ(栄養価の低い食品)④菓子パン、⑤即席めん、⑥肉、焼き肉、ウィンナー、⑦野菜は食べない……などなど。

大沢教授は、この食生活の最大の問題点として「甘い食品の食べすぎが招く『砂糖』のとりすぎ」を指摘する。

その歴然とした結果が、コーラなど清涼飲料水のガブ飲みである。(B)は、一日に清涼飲料水を「何本飲むか?」を調べたもの。

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※縦軸(人数) 横軸(本数)

あきらかに一般高校生にくらべて、少年院の非行少年たちは、多量のコーラ類などをガブ飲みしていた。

なかには一日20本も飲んでいたケースも…。

こうして大量の砂糖が少年たちの体に流れ込み、その心身を蝕んでいったのだ。

月刊マクロビオティック 2001年01月号より

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船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家

著作 『買ってはいけない!』シリーズ200万部ベストセラー 九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に参加。

『消費者レポート』 などの編集等を担当する。また日米学生会議の日本代表として訪米、米消費者連盟(CU)と交流。

独立後は、医、食、住、環境、消費者問題を中心に執筆、講演活動を展開。

著書に「やってみました!1日1食」「抗がん剤で殺される」「三日食べなきゃ7割治る」「 ワクチンの罠」他、140冊以上。

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