船瀬俊介連載コラム
マスコミのタブー200連発〈103〉(月刊『ザ・フナイ』)
〝羊水の響き〟……「波動医学」は子宮に回帰する
「波動」「断食」は新医学の二大潮流
「波動医学」は、近未来医療の柱となる。そのことを、わたしは『未来を救う「波動医学」』(共栄書房)で、宣言した(写A)。
もう一つ、新医学の柱がある。それが、「断食医学」である。英語でファスティングという。
古代ヨガの教えに「断食は万病を治す妙法」とある。
わたしは、「断食」(ファスティング)の効用についても、エビデンス(証拠)をそろえて、解説している。
それが『「食べない」ひとはなぜ若い?』(ヒカルランド)を初めとする一連の著作である(写B)。
つまり――「波動」(バイブレーション)と「断食」(ファスティング)こそ、近未来医療の二大潮流なのだ。
この二つを理解しないかぎり、未来の医療は、いっさいわからない。
それは、はっきり断言しておく。
しかし、皮肉なことに、近代からの医学は、これら「波動」「断食」を、まったく黙殺してきた。
それどころか、敵視してきたのだ。それは、現代医学でも、まったく変わらない。
彼らは「波動医学」「断食医学」を、〝迷信〟とせせら笑う。
現代の医者の大半は、「波動医学」をオカルトと嘲あざけり、「断食医学」を患者虐待と非難するのだ。
彼らの頭の中にあるのは、旧弊な〝ウイルヒョウ医学〟である(写C)。
「近代医学の父」とされるルドルフ・ウィルヒョウ(元ベルリン大学学長)は「生命は物質に過ぎない。物体に、自然に治る力などない」と、自然治癒力を真っ向から否定した。
この〝狂人〟学者が唱えた医学理論が、いまだに医学教育(狂育)のド真ん中に鎮座している。
つまり、現代の医者たちは、すべて、このマッド・ドクターの狂気の理論を学んで医者になり、医学博士になったのだ。
だから彼らの医学理論は狂っていて当然なのだ。
狂った医学理論を、〝真理〟と信じてきた彼らが、気の毒でならない。
そうして、患者は、彼らの手にかかって、病気が治るどころか、次々に殺されている。
これら患者たちの無念を思うと、やりきれない。
ソファの背中から聴く「音響免疫療法」
しかし、心ある医師や研究者たちは、ウイルヒョウの虚妄に気づき始めている。
その根深い呪縛から、みずからを解放し、新たな医学の地平に旅立っている。
そして、新医学の光明を求めていた彼らが、たどり着いたのが「波動」「断食」の二つの潮流(トレンド)なのだ。
波動療法には、さまざまなパターンがある。
「生命エネルギーこそ、波動エネルギーなのだ」
(『未来を救う「波動医学」』前出)と述べた通り、波動を正すことは、生命エネルギーを正すことなのである。
その意味で、東洋医学は、ほとんど波動医学といっても、過言ではない。
ヨガから始まり、瞑想、呼吸、気功、鍼灸、手かざし(ハンド・ヒーリング)……などなど。
これらの効用を、最新の現代科学が、次々に証明している。
これら、さまざまな波動医学の中から、今回は、もっともユニークな〝療法〟を紹介しよう。
それが「音響免疫療法」だ。
(写D)が、その施術中の写真である。若い女性が黒い安楽椅子に腰掛けている。
目の前にあるのは大型液晶パネル。その映像を観賞しながら、〝治療〟するのだ。
写真には「音響3D」とある。つまり、立体音響――という意味だ。
その音の響きは、いったいどこから聴こえてくるのだろう。
それは、なんとソファに接した背中から、〝聴こえる〟のだ。
母親の胎内の〝羊水の響き〟の奇跡
この音響チェアの名前は〝羊水の響き〟――。
商品の解説パンフレットは、その由来を語る。
「……胎児期、母親のお腹のなかで、耳でなく脊髄の感覚器官で羊水の響きで音を感じていました。脊髄の響きに、心と身体が興奮するのは、このためです」(写E)
なるほど、子宮内で成長する胎児には、まだ耳もなく聴覚も発達していない。しかし、耳のない胎児は、母親の心臓の鼓動(心音)を聴きとっている。
それは、どこで〝聴いて〟いるのか? 実は、脊髄で聴いているのだ。
脊髄を震わせた母親の心音は、胎児の脳に骨伝導で伝わる。それは、まさに母なる生命の鼓動だ。
その力強い響きが、胎児の生命リズムとなって刻まれるのだ。
「……音響チェアで、耳の鼓膜でなく、生命の急所、脊髄の感覚器官、中枢反射神経への『映画』『テレビ』『音楽』の音を〝羊水の響き〟の波動エネルギーに変え、脳内麻薬エンドルフィンの麻酔作用で、心と身体を幸せにし、病を治します」
「急所脊髄への羊水エンターテイメントの響きは、西洋医学の域を越えた、病を治す自己免疫療法です」(同)
そこには、〝病は自分でしか治せない〟――という発想が根底にある。
つまり、体内に備わった自然治癒力を、音響波動で活性化させるのである。
だから、「音響免疫療法」――。
患者は、ただこのソファにゆったり、身を休めるだけでいい。
すると、背中を通して、えもいわれぬ美しい音楽が、体内に湧き起こり、響き渡り、全身が深い感動と陶酔に満たされる。
ゼロ磁場パワースポットと古代文明
開発者、西堀貞夫氏(80歳)の別名は、日本の〝発明王〟。経歴も卓抜している。
東京大学医学部を経て、アメリカに渡り、ハーバード大学医学部で学んでいる。
その後、日本政府のさまざまな国家プロジェクトにも参画し、数多くの発明特許を取得している。
たとえば――海洋浄化技術、ウッドブロック(プラウッド)、光触媒……などなど。
東京、五反田の事務所でお会いすると、80歳とは思えぬエネルギッシュな方だ。
(写F)肌の色つや、血色もいい。
「音響免疫やっとるからですよ!」と豪快に笑う。
『音響免疫療法』(幻冬舎)、『ゼロ磁場ならガンも怖くない』(ヒカルランド)などの著作もある。
「音響免疫療法」の基礎は〝ゼロ磁場〟にある、という。
ゼロ磁場とは、地球の磁力N極、S極の磁場を打ち消すほど強い磁場をいう。
事務所を訪ねると「ここに、お座りください」と招かれる。
目の前の机には、磁石が数十も置かれている。それぞれ、針はN極、S極の方角を向いている。
ところが、机の特定の箇所に集めると、針の向きがバラバラになる。
「この位置が、ゼロ磁場です」(西堀氏)
彼によれば、ナイル川河口、インダス文明の遺跡など、古代文明の発祥の地は帯状地帯に連なっている、という。
日本でも、中央構造線沿いに、伊勢神宮、諏訪神社など神宮や遺物が並んでいる(図G)。
つまり、そのゼロ磁場こそが、パワースポットなのだ。
音響チェアで体内ゼロ磁場渦が発生
西堀氏は力説する。
「……伊勢神宮は、ゼロ磁場・磁気エネルギーの〝渦〟です。それは、巨大な断層地帯のエネルギーの押し合う場所です。その地震地帯、中央構造線の磁気エネルギーの強い〝ゼロ磁場〟にあります」
ゼロ磁場と生命は、どうリンクしているのだろう。
「血液は、強磁性の鉄イオンです。鉄の匂いと味がします。つまり、身体は〝生体磁石〟なのです。
伊勢神宮の〝ゼロ磁場〟磁気エネルギーの渦と、人間の持つ生体磁石の磁気エネルギーの魂の渦が、お互いに『磁気共鳴』し、心に〝神〟を感じるのです」
つまり、音響チェア〝羊水の響き〟は、背中から音響を入れることで、磁性鉄イオンを活性化し〝ゼロ磁場〟エネルギーの渦を体内に発生させる、という。
西堀研究室には、5台ほどの音響チェアが設置されている。
すると、そこから発生する〝ゼロ磁場〟磁気エネルギーは、付近の机の上にまで及んでいた。
机上でコンパスの指針がバラバラになったのが、その証拠だ。
さらに、〝ゼロ磁場〟は、奇妙な現象を示す。
コンパスの指針が縦方向に連なる。不可思議なことに、それを横断して磁針は、横方向にもつながるのだ(写H)。
「これは、キリストの十字(クロス)ですよ。十字架には、深い意味があったのです」
西堀氏は、やや興奮気味に語った。
〝羊水の響き〟は胎児を38℃に温める
なぜ、西堀氏は、この音響チェアを〝羊水の響き〟と名付けたのか?
「私たちの生命は、海から誕生したでしょう?」
「母なる海といいますね」
彼はうなずいて解説する。
「私たちは、母親の羊水の海で育ちます。35億年の生物進化の歴史を見せて、胎児となります。
羊水の波紋の響きの波動エネルギーは、胎児を38℃に温めるのです。さらに、尿で汚れた羊水を浄化し、胎児の、水分80%の細胞を育てているのです」(写I)
つまり、音響チェアは、この生命の奇跡を患者の体内に起こすのだ。
それにしても、〝ゼロ磁場〟には不思議な効能がある。
〝ゼロ磁場〟が発生した机の前に座っているだけで、身体が芯から温まり、汗ばんでくるほどだ。
女性スタッフが「体温を計ってみましょう」と、測定すると37度2分もあって、驚いた。
わたしは、平常体温がいつ計ってもビタリ36度5分。
これが、部屋に入って30分足らずで、0・7度も上昇していたことに、驚いた。
「音響チェアに座ると、さらに体温は上がりますよ」
西堀氏は、いくつもの測定データを見せてくれた。なるほど……ビフォー/アフターでは、全員、2度ほど高くなっている。
つまり、〝ゼロ磁場〟を発生させる音響チェア〝羊水の響き〟は、子宮内の胎児と同じように、患者の体温を38℃に高めるのだ。
生まれて初めて!神秘的音響体験に驚く
音響波動で脊髄に伝え、その波動エネルギーで〝ゼロ磁場〟を生み出し、患者の体温を高める・・・
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ザ・フナイ 2018年10月号 マスコミのタブー200連発〈103〉 より
月刊『ザ・フナイ』は、船井幸雄が「世の中を変える意識と行動力を持つ人に向けて発信する」と決意し、(株)船井メディアより2007年10月号から創刊した雑誌です。
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船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家
著作 『買ってはいけない!』シリーズ200万部ベストセラー 九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に参加。
『消費者レポート』 などの編集等を担当する。また日米学生会議の日本代表として訪米、米消費者連盟(CU)と交流。
独立後は、医、食、住、環境、消費者問題を中心に執筆、講演活動を展開。
船瀬俊介公式ホームページ= http://funase.net/
船瀬俊介公式facebook= https://www.facebook.com/funaseshun
船瀬俊介が塾長をつとめる勉強会「船瀬塾」= https://www.facebook.com/funase.juku
著書に「やってみました!1日1食」「抗がん剤で殺される」「三日食べなきゃ7割治る」「 ワクチンの罠」他、140冊以上。