旬情報 ムソーからのお便り
今月のFACE 生産者紹介 井上スパイス工業(埼玉県上尾市上野)
●スパイスの魅力を発信
スパイスの歴史は紀元前に始まるとも言われています。
その多くは特殊な植物の種子や茎、樹皮や葉、根などを乾燥したもので、料理に香りや風味をつけるために用いられてきました。
腐敗やカビを防いだり、民間薬として用いられるものも多くあります。
井上スパイス工業の創業者・井上和人さんは平成17年、スパイスの文化と楽しみを発信すべく、見学できる新工場「スパイス王国」をオープン。
インド風の衣装をまとってスパイス探検隊の隊長を名乗り、スパイスの魅力を世に伝えてきました。
一昨年末に社長を引き継いだ剛さんも、スパイスに寄せる愛情は負けていません。
「合成添加物を工場に持ち込まない、という父のこだわりを受け継ぎ、香り高く魅力的な商品をご提供していきます。僕もターバンを巻くかどうかは、これから考えます」とのことです。
●奄美大島の生うこん使用
井上スパイスがカレールゥを作り始めたのは、約30年前のこと。
奄美大島(鹿児島県)特産のウコンで島おこしを考えていた四本龍太郎さんとの出会いがきっかけです。
ジャングルを開墾し、無農薬で栽培した四本さんのウコンは、味が濃く色鮮やか。
「このウコンをベースに、化学調味料や添加物を使わないカレールゥを作ってほしい」という島人(しまんちゅ)の注文を受けて、試行錯誤の末、体にやさしい奄美カレーが完成しました。
それ以来、井上スパイスのカレールゥは、すべて奄美大島の生うこんを使用。
春と秋に、四本さんたち契約農家から根茎のまま仕入れ、自社でペーストにして使います。インド産の乾燥ウコンに比べて、まろやかな風味が特徴です。
ムソーの「コクと香りのカレールゥ・まろやか中辛」も、この奄美大島産の生ウコンを使って製造していただいています。
もちろん化学調味料・カラメル色素不使用です。
●コクと香りのカレールゥ
製造工程は、いたってシンプル。ミキシングと加熱を兼ねた蒸気釜(ニーダ)に油を入れ、トマトペースト、にんにく、調味料、生うこん、香辛料、焙煎小麦粉の順にミキシングしながら投入します。
一定温度になったら約30分煮込み、スパイスの香りを損ねないうちに火からおろして、粘土状のルーを20kgずつバットに取り、最低24時間かけて冷風乾燥します。
ここでしっかり水分を飛ばすのがポイント。個々のスパイスのかどが取れ、素材がなじんでひとつの味にまとまります。
乾いて固まったルゥをフレーク状に粉砕し、袋に詰めて完成です。
固形のルゥは原料を柔らかめに煮込めば、容器に充填して冷やし固めるまで一連のラインで自動化できますが、フレークはバットへ移し、乾燥して粉砕するまで約3日がかり。
手間も時間もかかりますが、「さっと溶けて使いやすい」「炒め物や鍋物にも必要なだけ使える」と好評です。
みんな大好き!今夜はカレー
●まろやか中辛、お母さんの味 【これメイン】
国産小麦粉、はちみつ、奄美大島産の生ウコン、オーガニックトマトなど、素材にこだわりました。
お子様から大人の方まで食べていただける、まろやかなカレーです。
ムソー コクと香りのカレールゥ・まろやか中辛 80g×2 ※2個セット
10557(ムソー)コクと香りのカレールゥ・まろやか中辛
カレールゥ80g×2、辛みスパイス5g×1
370円(本体価格)400円(税込価格)
【原材料】〈カレールゥ〉小麦粉(国内産)、食用油脂(パーム、菜種、ラード)、食塩、玉葱パウダー、トマトペースト、砂糖、ハチミツ、カレー粉、生うこん、香辛料、ポークエキス、にんにく〈辛みスパイス〉ターメリック、陳皮、コリアンダー、クミン、フェネグリーク、赤唐辛子、シナモン、クローブ、その他香辛料
【ムソー担当者から】
使いやすい2パック6皿分(3皿分×2)のフレークタイプ。添付の辛味スパイスで辛さをアレンジできます。
●厳選スパイス100% 【これサブ】
20種類以上のスパイスをブレンドしたカレー粉です。香ばしくまろやかな香り、さわやかな辛み、あざやかな色。ピラフ、唐揚げ、焼き魚、ドレッシングなどあらゆるカレー風味の料理に。
カレーパウダー 井上スパイス カレーパウダー 20g ※3個セット
10870(井上スパイス)カレーパウダー20g
180円(本体価格)194円(税込価格)
【原材料】ターメリック、コリアンダー、クミンパウダー、唐辛子、オールスパイス、シナモン、カルダモン、ジンジャー、ローレル、クローブ、ブラックペッパー、その他香辛料
【ムソー担当者から】
市販の味付けカレーパウダーは、食塩・植物油脂・調味料(アミノ酸等)・香料・酸味料などが入った「スパイス加工品」。
香りも辛みも色も、スパイス100%のカレーパウダーがだんぜん上です。
【こちらもオススメ】
【際立つ辛味と風味】旨味本来「生わさび」「からし」「生しょうが」
月刊「むすび」 2016年06月号より
正食協会では、月刊誌「むすび」を毎月発行しています。「むすび」は通巻600号を超える息の長い雑誌です。
マクロビオティックの料理レシピや陰陽理論、食生活、子育てや健康、環境問題など幅広いテーマを取り上げています。
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