札幌の自然食品店「まほろば」主人 宮下周平 連載コラム
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再びとコロナ・ウイルスを問う
十四、医学の錯覚と妄信の原因
自然医学の故・森下敬一博士が、現代医学を切り拓いた先駆者を引き合いに出され、名指しで批判されていました。
その人こそ、現代病理学の父と言われたルドルフ・ルードヴィッヒ・カール・ヴィルヒョウその人であった。
しかし、最後にヴィルヒョウは、
「私が、もし人生をやり直すことが出来るなら、細菌が病気の原因ではなく、病気の組織という本来の生息地を求めていることを証明するために人生を捧げる」と言い残して、この世を去った。
まさに、病原体の原因説は、ゴミに集まる蠅(はえ)は、ゴミの原因ではないという事だ。
だが、彼を引き継いだのが、同時代のルイ・パスツールであった。
彼は、「病原体が、病気の原因である」と宣明にした。
一方、その説に対峙したのがアントワース・ベシャンであった。「病気は、免疫システムの反応である」と反論した。
体内の善玉悪玉の細菌バランス崩壊が、病気の原因で、体内環境が健全良好ならば、外から侵入しても繁殖も発病もしない、と主張。
「腸内細菌」の存在が、ほとんど解明されていない暗黒時代に、予見し、確信し、発表したのだった。
しかし、彼は歴史から抹殺された。学問の権威と経済の追及には、パスツール説が、好都合だったのだ。
格好の学説としてこのパスツールは、国際金融資本家達に迎え容れられたのだった。
それは、細菌感染症の研究から、抗ウイルス剤の発明があり、この150年間において医薬製剤界の巨大利権が発生し暗躍した。
抗生物質の投与は、次なる耐性菌を産み、更に強力な殺菌剤が出現。
その繰り返しで、製薬会社の利潤システムが膨れ上がる一方であった。
だが、これにより人類は、体内常在菌が死滅して免疫力が低下する一方。
病が病を呼び、死が死を重ねて、感染症は薬物連鎖により、その終結が見えなくなった。
薬物利権に巣食う影の暗躍者が笑うのみだ。
医学の進歩に比して、どうして病気が激増するのか、不思議に思わないだろうか。
正に、その集大成こそ、今回のコロナ・パンデミック、ワクチン狂騒曲だった。
「現代正統医学」が今日も固執している「病原菌説」の父であるルイ・パスツール。
彼は死の床に臨んで告白した。
「我が理論は誤りだった。正当化のため、自ら実験を操作した!」
何という事であろうか。人生の最期、慚愧の念と後悔の責めの呪縛から自らを解き放ちたかった。
そして、譫言(うわごと)のように、
「微生物は何もない、土壌と地形が全てだ!」。
「感染症ではない。患者を治療して欲しい!!!」と言い残して。
しかし、この良心の呵責を、後進の誰もが聴かず、耳を塞いでしまった。これが、現代医学の原点である。
コロナ・ワクチンもここから始まっている。
この遺言を、このコロナ禍騒動を起こしている政治家、携わる医療家、係る患者や国民社会に、再びと報せたい。
十五、もう一人、現代医学の立役者
先述の森下医学博士は、現代医学による崩壊者に、もう一人の名を挙げている。
驚くべきことに、その人の名こそ、「白衣の天使」「近代看護教育の母」と言われたフローレンス・ナイチンゲールであった。
博士の説をそのまま引用しよう。
「健康な兵士が砲弾に当たって倒れた場合、手術して鉄砲玉を摘出し、後は傷口を消毒しさえすれば、1~2ヵ月で元通りになる―と想定されますが、その発想をそのまま慢性病に持ち込んだことこそが、西洋医学を失敗に導いた要因なのです。
19世紀半ば、クリミア戦争でのナイチンゲールたちの活躍ぶりが大々的に世界に報道され、彼女達が余りにも有名になり過ぎました。
医学も彼女たちの方式でいい―という考え方になってしまった。
ナイチンゲールが成功した事が、現代医学を失敗せしめる大きな原因にもなったのです。
若者が砲弾で倒れた戦傷者と、加齢・過労・美食・加工食品(食品添加物)・農薬付野菜・治療薬剤・ストレス等の累積結果による慢性病とは、明らかに異質の病気です。
「戦陣医学」とか「ナイチンゲール医学」とか名付けていますが、現状も不変です。
現代社会では、悪い所を取って薬を付けるか飲ませるかしたら、それで治る――というかなり乱暴な考えが定着してしまいました。
慢性病患者にそんなことをやったらどんどん悪くなっていくだけです。
慢性病の種類も病人の数も激増している現状こそが、「ナイチンゲール医学」を導入した結果なのです。
悪い所の病巣を摘出する典型的な対症療法。外側から消毒しても効かないから、口から飲ませる、注射する、まさに「生命機械論」です。
西洋医学が、自動車修理のような災害外科には有効でも、慢性病を治しているのではなく、造っているのです。
化学薬剤ではなく、水や食物で自然治癒力をどんどん活性化して正常化して行くことこそが、医聖・ヒポクラテス以降、教えられて来た【医学の王道】です。私は、それをやっているつもりです」と。
(『續 倭詩』 「水とは医学」森下敬一×船瀬俊介×宮下周平鼎談より)
まさに、これまでのコロナ対応の筋道こそ、その場凌ぎの「戦陣医学」の連鎖であり、結果であった。
西洋医学のあらゆる発想が、人を物質的生物と捉え、自然との一体の生命体と捉えられない限界があったのだ。
そして今、「医は仁術」でなく、「愛なき『利権』である」ことに、深い悲しみを覚える。
そして、ナイチンゲールもまた国際金融資本の伊・メディチ家の一族であったことに衝撃を受ける。
先端の統計学者でもあった彼女は、数値化の裏表を知って女王や政治家を動かした。
さらに、二度のノーベル賞を受賞したキュリー夫人も又、ロスチャイルド一族で、ラジウム研究は50年後、アインシュタインの理論通り、原爆として広島・長崎に投下された。この死の計画もまたロス家のシナリオ通りだった。
小学生の頃、時を忘れるように読んだ『世界伝記全集』。
その中のキュリー夫人やナイチンゲールの無私の精神と愛の行為に、どれほど勇気と希望を少年少女の心に灯しただろうか。
だが、憧れの的、天才と言われた偉人たちも、みな文明の光を灯す如く、実は無明の闇をも灯していたとは。
今となっては、全ての価値観がひっくり返ってしまったのだ。
今一度、東洋哲学の扉、「無為自然」の世界観が、これほどまでに白日の下に、西洋物質文明とくっきり明暗が分かれ、浮き彫りにされるとは。
それは60年目、人生一巡して明らかになったことだ。正にコペルニクス的大転換なのだ。
全体の中の一点の原因を探ることが、近現代文明の追求発展の原動力ではなかったか。
学問でも、経済でも、何もかもが。
しかし、そこが誤りであった。
「全体そのものが原因で、即結果である」ことが真理だった。
これからの新文明は、ここに根差すだろう。
― 第三段 ― 身近なことから始めよう!
これで、今回のお話の締めくくりとします。
十六、自己管理
ここからは、もっと身近な自分の生活に戻りましょう。
最初のテーマ、今回のコロナ禍で、私の問題提起「自殺をどう防ぐか」でした。
自粛、マスク、ワクチン等々では、何時までも収まらない。
コロナに罹(かか)らないようにするのではなく、罹っても負けない体を作る、戻すことが大切なことが分かりました。人生、消極策より積極策です。
閉じ籠(こも)るより、外に出て兎に角、元気印になることです。
結局、医療に頼っても、「99%現代医療では分からない」と医師本人が匙(さじ)を投げている、白旗を立てているのです。
先のPCR検査の「何をやっているのか分からない」と医者が告白しているのと同じなのです。
人に頼らない。先ずは、外に出て五大の気に当たる、そのエネルギーを頂く。
そして、腸内を花園に変えてしまう。そのためには、良いものを食べる。そして、食べ過ぎないで、間を置く。最後、電磁波生活から遠のく。
畑仕事が人間一番性に合っているのです。
家庭にポット一鉢でもいいから植物を育ててみませんか。スマホ日常から、自分を解放させる。
いわば、情報生活の牢獄から、何もない無(ゼロ)の自分からスタートさせる。地球創世記にリセットさせるくらいの新鮮な気持ちから、始めましょう。
これこそが、真の「The Great Reset」なのです。
十七、さて、身近から第一歩 ルーティンから
ここで、誰でもできる自己大改造を提案します。自分革命です。
でも、大層なことは一個もないんです。極々当たり前のことの提案です。
昔から、誰もがやっていることです。ですから、続け易いのです。
これを「ルーティン」と言いますね。
イチロー選手が偉大な記録を残したのは、この同じ事を、同じ時刻に、同じ場所でする習慣性の賜物で、それを貫けるか否かのことだけだったのですね。
名付けて「人生好転の三原則」です。
① 早寝・早起きです。
コツは、兎に角、早寝することです。すると、当然早起きになってきます。
すると、三文が転がっているんですね(笑)。早朝は、人生を変えます。明るくします。希望が出てきます。
それだけで効果満点。早起きして文章を書くと、スルスルと神様に書かされているような感じになるんですね(笑)これ、功徳です。
何もしないでいいから、先ずは、早寝しましょう。ここがスタートライン。
② 外に出る。
朝早く人気のない戸外で、マスクをせず、外気を胸一杯に吸い込む。肺の底まで吸い込む。次に朝日を拝む。
朝日が出てくるまでに、外に出ること。この朝日が、飛んでもないエネルギーを発散しているんですね。
半導体素子研究者であった寺山心一翁という方が、この朝のお日様に拝礼するだけで、わずか3か月で腎臓ガンを克服、消えてしまったんですね。偉力甚大です。
実際、コロナ克服に太陽光によるヴィタミンD 効果、分けても北海道の人は冬場ヴィタミンD3を40分照射されなければ不足になると言われています。陽浴しましょう。
そして、歩く。歩き続ける。汗をかくまで、歩いて帰る。それだけでも、朝ご飯が美味しいですね。
③規則正しく食べる。
本来は、お腹が空いて食べるのがベストです。食事の間を16時間空けると病気知らずになるとも言われています。
医者知らずの最高の予防医学です。
ここでは、特に若い人が、不規則で体調不良になりがちなので、きちっと食べましょう。何事もそれからです。
食べ足りないのも、食べ過ぎもいけません。とにかく、具合が悪くなると、あれがイイ、これがイイと探す前に、先ず食を絶つこと。
一食でも二食でも食べない。すると、元の調子に戻ります。
胃腸を休ませてあげると、何を食べるべきかが、自ずから分かります。それが、体の欲している食べ物です。
④最後に、これは若い女の子に。
(大学の講義で、女学生が多かった為)
ケーキやお菓子や清涼飲料水など、絶てますか、少なく出来ますか。これら、糖分はコロナの格好のエサなんですね。
でも、頭脳活動に、糖分は必要です。しかし、摂り過ぎはカロリー過多で、調子を崩しがちになります。
甘いものは要注意。何事もホドホドが大切です。
十八、フレイルを防ごう!!
現代社会は、超高齢化社会です。
2008年には人口減少が始まり、高齢化が加速され、2065年には、全人口の約25%が75歳以上の後期高齢者になり、高齢化率も38%を超えるとの推計が出ています。
日本の高齢化率は世界でも大変高く、今後もハイスピードで進んでいきます。
これは、他人ごとではないのです。
若い人も30年後には、自らも高齢化して、なお二人分の稼ぎを稼がねば、成り立たない厳しい世の中になります。
そこで、最も大切なこと。「年寄りヨ、自立しよう!人の世話になるな!!」という事です。
そのためには、日頃から、足腰を鍛えねばなりません。
フレイル、すなわち老衰・虚弱を自ら防ごう運動です。
コロナで、自粛すれば、益々免疫力が下がります。世間の「自粛・引きこもりセヨ」の薦めに乗らない!! うっかり、乗って楽すれば、後につけが回って、足腰が絶たず、歩けなくなりますよ。
負んぶに抱っこでは、子供に迷惑をかけます。自立・自歩。何時になっても独立の気概を持ちましょう。
そしてPPK。ピン・ピン・コロリで、最期は楽に逝きましょう。目指すは、往生極楽です(笑)。
兎に角、歩く。外出。恐れない。
そして、大いに食べる、飲む。人生をエンジョイする。他の人々と睦み合う。
趣味に、お話に、ボランティアに社会貢献、新しい世界にチャレンジして学ぼう。最後の最後まで、学びの歓びを得よう。
十九、生理が変われば、死は消える!
老子は、「天地は不仁なり」と言い、片や「天地は母なり」とも説いている。
秋霜烈日のように厳しき父、春風駘蕩のように優しき母。
それは子供を撫育する突き放す父の姿、引き寄せる母の心であるのだ。
コロナの世もまた厳しくもあるが、その背景は、優しき愛に満たされている。
それを感じ得るのは、あなたの中に眠る生命力、即ち、免疫力なのだ。
困難に立ち向かう勇気、絶望に立ち上がる希望、それが父母の愛。
その結晶を授かったのが、あなたの健康、あなたの生命なのだ。
体が変われば、心も変わる。生きんとすれば、死は消える。自分に生きる炎が燃えれば、死の闇は消える。
コロナを、新時代への扉にしよう。あなたの新生活の門出にしよう。
明日のあなたに、おめでとう!!!
長きご静聴、ありがとうございました。
(終わります)
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宮下周平
1950年、北海道恵庭市生まれ。札幌南高校卒業後、各地に師を訪ね、求道遍歴を続ける。1983年、札幌に自然食品の店「まほろば」を創業。
自然食品店「まほろば」WEBサイト:http://www.mahoroba-jp.net/
無農薬野菜を栽培する自然農園を持ち、セラミック工房を設け、オーガニックカフェとパンエ房も併設。
世界の権威を驚愕させた浄水器「エリクサー」を開発し、その水から世界初の微生物由来の新凝乳酵素を発見。
産学官共同研究により国際特許を取得する。0-1テストを使って多方面にわたる独自の商品開発を続ける。
現在、余市郡仁木町に居を移し、営農に励む毎日。