グルタミン酸ソーダ(MSG)は大量に血中に入ると脳を損傷する「神経興奮毒物」 

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船瀬俊介連載コラム

大量に血中に入ると脳を損傷する「神経興奮毒物」

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グルタミン酸ソーダ(MSG)は、神経生理学で「ニューロ・トクシン」(神経興奮毒物)と呼ばれています。

グルタミン酸自体は、神経細胞間の情報伝達物質(トランスミッター)の働きをしています。

これはごく微量が血中にあれば、問題なく順調に神経細胞間の情報を伝達します。

ところが、これが大量に脳内に侵入するとどうなるか。

濃度が跳ね上がると、各々の神経細胞は興奮刺激で死滅します。だから「食品成分だから安全……」という論理は、通用しないのです。

1969年10月1日、アメリカ大統領・栄養問題担当顧問のメイヤー博士が「グルタミン酸ソーダは有害なので、幼児食品から除くべきだ」と発言しています。

さらに、この頃ニューヨークのアインシュタイン医科大学では二十一歳から六十七歳までの五、六人の人にグルタミン酸ソーダを食べさせたところ「胸焼け」「頭痛」をともなう「中華料理店症候群」を示したと、報告されています。

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アメリカのルーカスらが、グルタミン酸ソーダを生まれて間もないハッカネズミに飲ませて「目の網膜に変性が起こる」ことも確認しています。

この当時、オルニー博士(前出)は市販ベビーフードに含まれるグルタミン酸ソーダ(MSG)の五倍量を、生後十ヶ月のハッカネズミに経口投与してマウス九例中七例に異常が発見され、MSG「安全性」に大きな疑問を投げ掛けました。

当時のFDA(米食品医薬品局)リチャードソン博士は、「一回だけの轟実験で、はっきり(脳に)損傷が出たのは関心を呼ぶ」と、この実験を評価しています。

オルニー実験では0.75g/kg投与でマウスの81%に、1g/kgでは100%に神経細胞の損傷や破壊が起こることを立証。

これは味の素社ですら公式に認めています。

しかもグルタミン酸塩の経口投与による容量反応曲線、血中グルタミン酸の濃度変化は、マウスやサルなどの実験動物に比較して、ヒトの幼児のほうがかえってずっとケタ外れに大きいのです。

約100mg/kg投与でも、ヒトの幼児は幼マウスに比べて約二十倍も血中濃度が激増。

マウスより、はるかに低濃度投与でもヒトには障害が出るのです。

ですからオルニー実験の五倍濃度は、むしろ少なすぎるのです。

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さらに、脳への有害物侵入を防ぐ脳血管関門(BBB)の未発達な乳幼児は、より強く脳・神経損傷を受けます。

さらにヒト成人の場合でも保護されていない視床下部(CVO領域)が、マウス、サルなど実験動物よりきわめて強く影響を受けます。

ヒトは『第七版・食品添加物公定書解説書』で「もっとも感受性の高い」と記載されたマウスより、さらに二十倍も影響を受けやすい。

頭痛、シビレなど急性中毒症状に襲われる人がいるのも当然です。

味の素社はFDA(米食品医薬品局)、国連のFA0(国連食料農業機構)、WHO(世界保健機構)さらに合同専門家委員会(JECFA)などで「MSGの安全性は立証された」と主張しています。

ところがこれらの実験に共通することは「餌に混ぜて」与えていることです。

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つまり味の素社は「食品と共に摂取した場合、血中グルタミン酸濃度は、ほとんど上昇しない」と反論しているのです。

しかし「ピュア(純粋)なMSGが大量に入ると危険」(井上氏)なのです。

様々な固形食品と混ぜれば、グルタミン酸の危険性が薄まるのは当然です。

さらにFDA実験データには重大な疑惑があります。

「MSG有害性をチェックするのは二重盲検法(ダブルブラインド・テスト)で、比較対照(コントロール) の偽薬に、なんとアスパルテーム(人工甘味料)が密かに使用されていた」という研究者の内部告発が明らかにされています。

アスパルテームはMSGと同様に毒性があり、双方に有意差など出るはずはない。つまり「MSGは安全」という結果を捏造する犯罪的なデッチアゲ実験だった疑いが濃厚なのです。

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MSGは特に「空腹時に」「液体で」「相当量(約1~数グラム)」を摂取した場合に危険なのです。

すると味の素社も認める「脳障害を起こすレベルまでMSG血中濃度は異常に上昇」します。

これは人工哺乳の乳児、MSG入りスープを飲む幼児、MSGで味付けのワンタンスープなど中華料理を食べた成人にも起こりえます。

1970年前後から顔がシビれる、呼吸困難になる…などのMSG急性中毒が、全世界的に中華料理店症候群(CRS)として注目を集めました。

これに対して味の素は「3グラム以上の空腹時の摂取は危険」と、因果関係を認め、鈴木恭二社長(当時)が「味の素の使い過ぎはいけない」と「警告表示」「自主規制」をマスコミ発表。

1972年8月17日付のマスコミ各紙は、いっせいに報道しています。

さらに同社は中華料理店の大会で「過剰使用をやめよ」とパンフレットまで配っているほどです。

グルタミン酸ソーダという単体の化学物質で、風味を付けるーーーという発想自体に、根本的な誤りがあったのです。

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かつおぶし、昆布、しいたけ、煮干しなど、天然だしの索材には旨味成分が数千種類も渾然一体と含まれています。

安全で美味しい……これら自然の恵みをみなおすときです。

前回の記事はこちらから↓

隠された化学調味料(グルタミン酸ソーダ)の恐ろしさ

月刊マクロビオティック 2000年4月号より


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船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家

著作 『買ってはいけない!』シリーズ200万部ベストセラー 九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に参加。

『消費者レポート』 などの編集等を担当する。また日米学生会議の日本代表として訪米、米消費者連盟(CU)と交流。

独立後は、医、食、住、環境、消費者問題を中心に執筆、講演活動を展開。

著書に「やってみました!1日1食」「抗がん剤で殺される」「三日食べなきゃ7割治る」「 ワクチンの罠」他、140冊以上。

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