隠された化学調味料(グルタミン酸ソーダ)の恐ろしさ 

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船瀬俊介連載コラム

「母乳の基本成分であるグルタミン酸が危険・・?」

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これが味の素”擁護派”のかんがえです。味の素の最近のテレビCMも、一人の女性が、トマトをかじり、そして「味の素はアミノ酸」と強調します。

つまり、味の素は「食品の必須栄養成分グルタミン酸だから、安全デス」とアピールしているわけです。

これは、味の素社が三十年も前から”安全論”として、つかってきたロジックです。

「肉・魚・母乳など、ほとんどすべての食物にグルタミン酸が含まれています……こうして私たちは、毎日の食事の中で、蛋白質をとることによって、一日に15~20グラムのグルタミン酸を自然にとっているのです」(「毎日新聞」)1969年11月1日、味の素社、全面広告)。

大半の人はナルホド……と思ってしまうかもしれません。しかしここには、二つのゴマカシがあります。

まず、グルタミン酸ソーダ(MSG)は、グルタミン酸とは違うものです。これは、グルタミン酸と金属の一種ナトリウムとの化合物なのです。

食品批評家、郡司篤孝氏はこれを痛烈に批判しています。

「グルタミン酸とグルタミン酸ソーダを、同一の物質のように宣伝しているところに、消費者を愚弄しきった精神がみられる。

ちょうど、水(HOH)とカセイソーダ(水酸化ナトリウム=NaOH)を一緒にして、カセイソーダも無害ーーと言っているようなものである」(『増補うそつき食品』三一新書)

グルタミン酸ソーダは、グルタミン酸をカセイソーダ(水酸化ナトリウム)で中和して得られるものです。

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これは食塩と同様の電解質の一種で、水などの溶媒に溶けるとイオンに解離(イオン化)します。

しかし、これは理論上のことで、私たちの体内ではもう少し違うことが起きています。

グルタミン酸の金属塩(ナトリウム)であるグルタミン酸ソーダは、私たちの体内ですべてグルタミン酸に遊離するわけではありません。

電解質を溶媒(通常は水)に溶かして溶液をつくったとき、その電解質全量のうち、どれだけが解離してイオンになるかの度合いを「電離度」と呼びます。

最も強電解質の食塩の電離度は高く1に近いのですが、それでもすべて電離する訳ではありません。

さらに電離度は①溶媒の種類、②温度、③共存イオンの有無、④その種類…などによって変化します。

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スープなどと一緒に摂取する、味の素などのグルタミン酸ソーダ(MSG)は多様な「溶媒」に溶けて体内に入ってきます。

これではさらに電離度が弱くなってしまいます。

つまり解離せずイオン化しないグルタミン酸ソーダMSGが体液中に侵入してくるのです。

グルタミン酸にならないグルタミン酸ソーダが体液中に侵入してくる……。これは私たちの身体に重大な影響をもたらすのです。

肥満マウス性成熟の乱れ・・・様々な環境ホルモン作用

ワシントン大学のオルニー博士(神経生理学)は、九四年、MSGの環境ホルモン作用を警告しています。

これらの非電離MSGが、脳神経細胞の生成過程で内分泌攪乱作用を起こしているおそれがあるというのです。

さらに他の専門家はMSGが体内で化学変化したり、他の物質と化合したばあいの複合産生物質による影響を懸念しています。

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すでに実験動物にMSG投与で、成長ホルモン異常による肥満、骨髄の発育異常、さらに脱脳症、唇列、両側性無眼症などの先天異常が観察されています。

これらは、MSG関連の環境ホルモン作用を充分に示唆しているのです。

たとえば0歳から3~4歳までは脳の発育に大変重要な時期です。このときにMSGの入った食品、飲料を毎日飲食して、

「MSGによる反復刺激を受けると、脳損傷が起こらなかったとしても、内分泌系のホルモン分泌リズムが乱され、成長や発達を損なう悪影響が現れる」(オルニー博士「NextToxicology」15)(3)535ー544 94)というのです。

つまりこれはMSGによる内分泌攪乱作用への重要な警鐘です。

その根拠として、オルニー博士は「血しょう中のグルタミン酸塩濃度が、体重― kgあたりMSG150mgの溶液を飲ませた場合、約一時間後の血中濃度がマウス、サルに比べて20倍近くにも急増する」

というおどろくべき事実を指摘しています。

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博士はさらに、MSG投与による視床下部(CVO領域)などへの影響によりホルモン系、神経系が攪乱され、成長ホルモンや性的成熟などが悪影響を受けることを警告。

また名古屋大学医学部の井上稔氏の研究でもマウスが平均の三倍と異様に肥満する傾向を観察しています。

現代人の悩み、得意な肥満体質もMSGによる成長ホルモン、性ホルモン等の攪乱が背景にあるのかもしれません。

このように、MSGの有害性を指摘する研究論文は、1980年半ばで、世界中で少なくとも一―四編に達しています(タイ、チェラロンコーン大学ピチャイ博士報告より)。

この膨大な数の論文を、味の素社は「MSG反対の立場からの論文だから」という理由で黙殺。

これはあまりに露骨に政治的すぎます。

月刊マクロビオティック 2000年4月号より

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船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家

著作 『買ってはいけない!』シリーズ200万部ベストセラー 九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に参加。

『消費者レポート』 などの編集等を担当する。また日米学生会議の日本代表として訪米、米消費者連盟(CU)と交流。

独立後は、医、食、住、環境、消費者問題を中心に執筆、講演活動を展開。

著書に「やってみました!1日1食」「抗がん剤で殺される」「三日食べなきゃ7割治る」「 ワクチンの罠」他、140冊以上。

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