なまこは消化器の疲れを取り肝臓機能を強化する

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森下敬一 『食べもの健康法』●なまこ

人類の中で最も勇敢な人は、初めてなまこを食べた人だ、といわれるとおり、なまこは、まことに奇怪な姿をした生き物である。

そして、その生態もずいぶんと変わっている。

水温が摂氏16℃以上になると穴を掘って土中にもぐり、冬になると出てくる。

昼は隠れていて夜に姿をあらわすところから、ウミネズミの異名もある。

驚くほどバイタリティの強い生物で胴を二つに切って海に投げ込んでも、下半身は生き残って、失われた半身を再生させる。

また、はらわたを抜き取っても、海に返せば、新しい内蔵をこしらえてしまう。

このバイタリティがそれを食べる人間の側にも乗り移る。実際これは神がかりなことではなくて、生理学的な現実なのだ。

食物と人間の関係は、本来そういうものである。即ち、食物は消化されて血になるもので、その血からわれわれの体の細胞はつくられるのだ。

もっと詳しく言うと、血液の細胞である赤血球がいくつも寄り集まって一つに解け合って体細胞に発展する。

その赤血球は、消化管の壁で、食物を素材にして作られるのである。食物の性状が、血液にも、体細胞にも色濃く反映されるのはこのためなのだ。

つまり、バイタリティの強い食物を食べている人間は、健康で強壮になるわけ。

どんな食物も要するに栄養素の集合だから、所定の栄養必要量を確保しさえすればいいという現代栄養学の機械論は、根本的に誤った考え方なのである。

このバイタリティ溢れるなまこの薬効のすばらしい事は、中国で乾なまこを「海参(ハイシェン)」(海で取れる朝鮮人参の意)と呼んでいることに端的に現れている。

なまこのは各種のアミノ酸とミネラルが含まれている。長く水に浸しておいたり、煮すぎたりすると、溶けて形がなくなってしまうほど消化も良好。

そのため消化器の疲れを取り、肝臓機能を強化し、ホルモンの分泌を正常にし、すぐれた強壮・強精効果をあらわす。

しかも、動物性食品なのに、海藻に匹敵するほど多量のヨードを含んでいる。

このため、新陳代謝を盛んにして、血管を若々しく保つので高血圧の防止に卓効をあらわす。

また、ゼラチン質にコンドロイチンがたっぷり含まれる。

これは結合組織を強化して内臓や皮膚の老化を食い止め、動脈硬化を防ぐ。それゆえ、老化防止、美肌づくり、脱毛防止、視力強化に役立つ。

最近は、ガンや胃潰瘍を治す効果も認められている。これはなまこの含まれるカルシウムやタンニンが関係していると考えられる。

乾燥したものは、ナマと違って、独特なうまさがある。水を適宜取り替えながら、1~2昼夜浸して、15分ゆで、包丁目を入れて腹の中をきれいに洗う。

再びゆでて好みの柔らかさにしてから料理に用いる。

■なまこのおろしあえ

材料(1人分)

・なまこ
・大根おろし
・自然塩
・三杯酢(米酢大さじ3、だし汁大さじ2、みりん小さじ2、自然塩小さじ1/2、しょうゆ小さじ1と1/2)

<作り方>

①塩をこすりつけてなまこを洗い、包丁目を入れて腹の中をきれいにし、薄切りにします。軟らかなのを好む方はさっと熱湯を通します。

②大根おろしをやや固めにしぼり、三杯酢で調味し、なまこを和えます。

■なまこの和えもの

材料(1人分)

・干なまこ
・わかめ
・ねぎ
・梅酢
・酢みそ(白みそ大さじ3、だし汁大さじ1、米酢大さじ1と1/2)

<作り方>

①干しなまこは軟らかくもどし、タテ二つ割りを薄切りして梅酢でくさみをとります。

②生わかめは一口大にし、ねぎは白髪ねぎにし、なまこと共に酢みそ和えにします。

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野菜も摂り方を誤ると逆効果になってしまうから要注意

どくだみはめざましい解毒作用を持っていて体質改善に大いに役立つ

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森下敬一 (もりした けいいち) 医学博士

お茶の水クリニック 院長 千島・森下学説『腸管造血』提唱者

東京医科大学卒業後、生理学教室に入り、血液生理学を専攻。千葉大学医学部より学位授与。

新しい血液性理学を土台にした自然医学を提唱し、国際的評価を得ている。

独自の浄血理論と、玄米菜食療法で、慢性病やガンなどに苦しむ数多くの人々を根治させた実績をもつ自然医学の第一人者。

著書に「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す 50歳からの食養生 」「ガンは食事で治す」など約80冊がある。

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