有毒・・・!?天然甘味料ステビアその疑惑を追う

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船瀬俊介連載コラム

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「天然甘味料ステビアーーーEU、食品添加物の使用不許可」

この見出しを目にしたときは驚いた。1999年11月11日付け『赤旗』のスクープ記事である。

「日本では低カロリー食品などに幅広く使われている天然甘味料ステビアが、欧州連合(EU)食品科学委員会(SCF)の食品添加物の評価で、毒性が判明。

食品添加物としての使用を不許可にした」とのショッキングなニュースである。

なかなか、やるものだな、と『赤旗』を見直した。

他のメディアもフォローしているかと注意してみたが、他紙の記事はなし。商業マスコミが、この記事を追えないのもわけがある。

この天然甘味料ステビアは、日本の大半の加工食品に使われているからである。

もっとも有名なものは大塚製薬の「ポカリスエット・ステビア」であろう。なんと、添加物名をそのまま商品名にしている。

だからこの「毒性アリでEU委員会は不許可」のニュースは都合が悪かろう。

その他、ニチレイ「アセロラドリンク」、キリンビバレッジ「サプリ」などなど、多くの清涼飲料水の甘味料として添加されている。それだけではない。

カルビー「かっぱえびせん」からロッテ「のど飴」、カルビー「ポテトチップス」、ロッテ「クールミントガム」などの菓子類さらには即席麺にまで使われていることにびっくりした。

日本ではこうして数百種にものぼる加工食品群に疑惑の甘味料ステビアが乱用されているのだ。

南米原産、砂糖の200~300倍の甘味!?

どうして、ここまでステビアが幅広く使われるようになったのか?

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その理由は、天然系の食品添加物だからだ。ステビアの原産地は南米パラグアイとブラジル国境付近である。

菊科の植物ステビア(Stevia)の葉を原料に抽出、精製された物質。砂糖の200-300倍という甘味度があるという。そこで天然系甘味料として、がぜん注目された。

現地ではインデイオがマテ茶にステビアの葉を混ぜて、甘味をつけるのに使用されていた、という、インカ文明以来使われてきたという言い伝えがある。

1970年頃、一人の日本人が、この不思議な植物に興味を魅かれた。農業技術で現地を訪れていた北海道農業試験場の研究員、住田哲也氏である。

種子を入手して、日本国内で栽培試験を開始。その後民間企業でも甘味料として着目、品種改良と分離技術が向上していった。

このようにステビアは、日本人が発見し、日本企業が育てた、独自の天然系甘味料なのである。

以来、ステビア抽出物は、天然系甘味料としてさまざまな食品に添加されてきた。そして、ついに大塚製薬の「ステビア」のように商品名として知られるようになった。

ちなみに、私もこの飲料「ステビア」を口に含んだことがある。しかし異様な味に、飲み込めずに吐き出し、中身も下水に捨ててしまった。

何ともいえぬ変な苦甘さで、とても砂糖の200~300倍とありがたがるような昧ではない。この私が感じた生理的違和感は正しかったようだ。

なぜ、このステビアはフリーパスで食品に添加できたのだろう?

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それは日本の食品衛生法による食品添加物とは旧来「化学的に合成されたもの」と定義づけられていたからだ。

これらは品質規格や使用基準、使用制限が決められていた。しかし、天然系添加物は、ほとんど規制、規格のない野放しのままであった。

天然添加物とは、自然にある原料を、乾燥したり、すりつぶしたり、濃縮加熱乾燥、発酵抽出、粉砕など「化学合成以外の方法で作られたもの……」という、アバウトな定義があるのみ。

はやくいえば「天然にあるものだから、まあ安全だろう」と、なんとものどかに、とらえられていたのだ。

しかし、たとえばトリカブトなどはヒトも殺す猛毒があることで知られる。

魚介類でもフグ毒はあまりに有名だ。マムシの毒もゾッとする。ワラビにも発ガン物質が含まれることも有名。

だから、天然イコール安全でないことは、子どもでも知っている。

規格、基準のないまま天然添加物は増え続け1980年代半ばには、その数451種類に達した(『天然物便覧ーー食品加工用—ー第七版』食品と科学社発行)。

90年代半ばには1051種類と倍増している。

これは、消費者の食品への不安が高まり、合成食品添加物を加えたものが、嫌われる傾向が出てきたため、食品メーカーも代替物として天然添加物にシフトし始めたからだ。

続きはこちらから⇒有毒・・・!?天然甘味料ステビアその疑惑を追う 2

月刊マクロビオティック 2002年03月号より

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船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家

著作 『買ってはいけない!』シリーズ200万部ベストセラー 九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に参加。

『消費者レポート』 などの編集等を担当する。また日米学生会議の日本代表として訪米、米消費者連盟(CU)と交流。

独立後は、医、食、住、環境、消費者問題を中心に執筆、講演活動を展開。

著書に「やってみました!1日1食」「抗がん剤で殺される」「三日食べなきゃ7割治る」「 ワクチンの罠」他、140冊以上。

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