池田整治連載コラム
◆北朝鮮問題は自分ごと
今、北朝鮮問題から目が離せません。
5月25日にはそれまでの融和ムードを一転するトランプ大統領の「会談中止」書簡まで飛び出しました。
すると二日後には突然の2回目の南北首脳会談。果たして、6月12日、米朝首脳会談は実現するのか。
この拙稿が印刷物になるときには、結果がでています。
この間、会談実現から極東ひいては世界の恒久的な平和を望む人々から、その真逆に会談中止から対立激化、第2次朝鮮戦争勃発で利益を目論む輩たちまで、その人の立場によって悲喜こもごもの情報が流されるでしょう。
これらの「権益団体」の思いを背に感じて、国際舞台上で主役を演じる金主席とトランプ大統領は、まさに時代の「名優」といえます。
そして、その帰趨は日本にとっては、まさに「自分ごと」なのです。
現在の日本は、1950年から3年間行われた「朝鮮戦争体制」がそのまま固定化されています。
その朝鮮戦争は、休戦中であり、終結していません。
つまり、朝鮮半島で戦っている「国連軍と言う名の米軍」を一手に支援する「兵站基地」としての日本が現在の国際舞台での役割です。
だから世界で唯一、「治外法権」付の米軍が駐留しているのです。
平たく言えば、植民地と同じです。つまり、朝鮮半島の情勢いかんで、真の独立国になれるかどうかが決まるという認識を持つことが大切なのです。
要するに戦争になっても、平和統一になっても莫大な「事業費」がかかりますが、その大半は金のなる木「日本」が支払わされるのです。
そして、その事業計画は既に出来上がっていると見ていいでしょう。事業が大きければ大きいほど計画、準備の期日は長いのですから。
◆1多次元的思考から多次元的思考へ
さて、自分ごととして真剣に情勢判断するには、多次元的思考が大切です。
朝鮮半島情勢一つとっても、敵・味方つまり、米国からの見方、北朝鮮からの見方、そして鳥瞰図的観点の三方向から総合的に判断しなければなりません。
さらに、これらに加え「世界金融支配体制(他国籍企業等)」、さらに「宇宙文明」的観点もこれからは不可欠となるでしょう。いわゆる5次元的、多次元的思考です。
多次元的思考を具体例で見てみましょう。
それには、戦後の日本を形作った原因であり「仕掛け」の大東亜戦争が最適の教材です。
≪1次元的思考≫
まず、1次元的思考。これは戦後の壮大な社会実験ともいえる「極東軍事裁判史観」です。
大東亜戦争を、日本の軍事力の行動だけで判断させる。
つまり、卑怯なハワイ奇襲からアジアへの軍事侵攻だけを論点とするものです。
確かに戦闘機や軍艦の動きだけ見れば、最初に行動した日本の軍国主義が戦争の原因となってしまいます。
今でも、日本人の大変はこの「洗脳」下にあります。
≪2次元的思考≫
次に、2次元的思考。これは対戦国の米国を分析する見方です。
すると、日本が対米戦争をしなければならないように仕掛けた「ルーズベルト大統領の奸計」が明らかになってきます。
国際関係論的には、ドイツ戦で苦戦を強いられている英国を支援するために、日本に「最初の一発」を撃たせたというのが今では定説となっています。
そのための「マッカラム対日戦争作為八か条」が明らかになっています。
つまり、日本の石油輸入を完全封鎖し、日本が呑めない条件を最後通告として提示し、生存をかけてアジア唯一のインドネシア・パレンバン油田攻略に向かわざるを得ないように「仕掛けた」わけです。
ハワイ奇襲は、そのパレンバン油田からの輸送路を横から切断する米国太平洋艦隊を「除去」するための「支作戦」でした。
いずれにせよ、兵站的思考力の希薄な日本、特に海軍の下手な戦争で負けてしまいました。
もっとも、パレンバンまでのアジアは白人の植民地でした。
その四百年の白人による過酷な有色人植民地支配を、同じ有色人の日本人が解放したわけです。
これは地球人類史にとっては、画期的な出来事と言えます。
≪3次元的思考≫
次に、3次元的思考です。ソ連、スターリンつまり、コミンテルン・共産主義の観点です。
実は、米国大統領の側近等は、共産党員が跋扈していました。
日本への最後通告ともいえる「ハルノート」を書いた財務次官補ハリー・デクスター・ホワイトもその一人でソ連のスパイでした。
共産党国家ソ連が崩壊した時に、ソ連共産党からこれら米国内の共産党員への指令である秘密電報文が見つかりました。
いわゆる「ヴェノナ文書」です。ルーズベルト大統領は、まさに「死に体」で、ソ連共産党に操られていたわけです。
そのソ連の戦略を一言でいうなら、「漁夫の利」戦法。世界を共産化するために、その敵となる資本主義国家同士を戦わせ、弱体化し、最後に一気に攻めて占領支配するというものです。
最終的な支配領域を見ればわかります。西は東欧圏、東は満州、中国、樺太、北方四島、北朝鮮等がソ連の支配下に落ちました。
つまり第二次世界大戦は、共産・ソ連の一人勝ちとも言えます。
日本でも、近衛内閣のブレーンとして日中戦争を推進した元朝日新聞記者の尾崎秀実などがソ連のスパイでした。
日本を泥沼の中国戦線に引きずり込むことにより、精鋭の極東ソ連軍を対ドイツ戦に投入できるようにして、決戦であるスターリングラード戦でドイツに勝ったわけです。
≪4次元的思考≫
そして、4次元的思考は、国家の奥で国家を使いながらお金儲けする軍産複合体等「世界金融支配体制」の観点です。
戦争は巨大な事業です。
国家を作り、その国家を様々な仕掛けで敵対して戦わせ、武器弾薬・燃料・食料・施設等あらゆる「商品」で、双方から、お金を搾り取るのです。
たとえば、彼らの頂点に位置していた英国女王の石油会社が、ドイツとの戦争の間も石油のないドイツに南アフリカ経由で石油を売っていました。
最近では、ISの最大のオーナーがフランスのセメント会社ということもわかってきました。
イスラム国建設の名のもとに戦争で都市を破壊し、戦後の復興で使われるセメントで儲ける、というわかりやすい構図です。
特に、莫大な事業費を計上する各国政府に、自らの支配下の中央銀行から利子付きで資金を貸し出すことにより、やがて借金地獄に陥ったその国家を金融支配できるようになります。
共産中国の奥もこの世界金融支配体制がいます。
米国で、この軍産複合体/世界金融支配体制の存在に最初に警鐘をならしたのは、アイゼンハワー大統領で、辞任演説の時でした。
その4年後に、現役大統領として国民にその存在を明らかにしようとして殺されたのがケネディ大統領でした。
これ以降の米国の対「悪の枢軸国」戦争、対テロ戦争は、かれらの金儲け・我欲のための戦争でした。
実は、その支配体制に気づいた軍人をバックアップに、この支配体制を終わらせようとしているのがトランプ大統領であり、プーチン大統領なのです。
≪5次元的思考≫
最後に、5次元的思考です。国家は人の集まりです。
人は、何のためにこの地球に生まれ、死んでいくのでしょうか。
今や、人は霊止(ヒト)であり、3次元の肉体に宿って様々な体験を何度も繰り返して魂を成長させ、やがてこの地球そのものも成長した愛の5次元社会にするために、「今」「ここで」生きていることがわかってきました。
そうです。「宇宙文明」的観点です。
米国では20年ほど前からグリア博士による宇宙情報、UFO情報の開示運動が行われてきました。
墜落したUFOの超高度技術を独占使用することによって利益を得るために、世界金融支配体制がこれらの真実を封印していました。
その封印組織の中心がNSAであり、実行部隊がCIAであり、NASAは偽の宇宙情報を広める機関でした。
その究極の秘密が、空間から自由にエネルギーを取り出す装置、つまりUFOの飛行原理でした。
現在は石油等エネルギー独占で彼らは世界を支配しています。
ただで空間から自由にエネルギーが取れることがわかれば、彼らの支配も終わります。
これらの情報を知るために、ぜひ『ディスクロージャー』(ナチュラルスピリット社)をお読みください。
◆ヤマトごころの5次元思考が世界を救う
化学物質、放射能、遺伝子組み換え食品、電磁波、ワクチン等生活環境悪化に伴い、この地球号は滅びの道を突き進んでいます。
今こそ、この社会を裏から支配している世界金融支配体制を知り、4次元思考で分析するとともに、地球号が本来向かうべき宇宙文明を認識する時ではないでしょうか。
5次元、多次元的思考が世界を救います。
宇宙文明の入り口で、「頑張ったね」「よく来たね」と笑顔で待っている先輩たちの姿が見えませんか?
自然とともに生きてきた和の国日本人こそ、実は高次元の宇宙文明への導き手なのです。
そのヤマトのこころに目覚めてほしいのです…。
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池田 整治
1955年3月22 日、愛媛県愛南町生まれ。作家。元全日本実業団空手道連盟理事長。東藝術倶楽部顧問。空手8段。
1973年、陸上自衛隊少年工科学校前期課程修了。防衛大学校入学。2008年、陸上自衛隊小平学校人事教育部長。2010年退官。最終階級は陸将補。
オウム真理教が山梨県上九一色村に作ったサティアンへの強制捜査に自衛官として唯一人同行支援した体験などから、「真実とは何か?」を独自に研究。
自衛官在任中時代に『マインドコントロール 日本人を騙し続ける支配者の真実』(ビジネス社)を出版、ロングセラーとなる。
北海道での単身赴任時代、万が一の場合、4人の子どもたちへ父の想いを残し伝えるためメルマガ『心のビタミン』を開始。
退官後、〝真実の語り部〟として情報発信を始める。現在もブログ、書籍、講演会などを通じて精力的に活動を続けている。
著書に『1000年先の地球のために―「滅びの道」から「永久の道」へ』(ナチュラルスピリット)『マインドコントロール2 今そこにある情報汚染』『離間工作の罠 ~日本を分断する支配者の手口~』(以上、ビジネス社)、
『今、知らなければいけない 重大な真実を語るメジャーな人々 東京・日比谷公会堂での講演からVol.1』(ヒカルランド)など共著も含めて20点以上。
メルマガ、講演などはこちらから→ 公式HP: http://ikedaseiji.info/
美し国 副代表