アルミニウムの有毒性 

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船瀬俊介連載コラム

鉛で滅んだ…ローマ帝国の教訓

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古代ローマ帝国は、鉛で滅びた…といわれる。

この当時、日常の食器や水道管などには鉛が使われていた。当時の技術からいえば、鉛の精練鋳造技術はまさに最先端テクノロジー。

そこで水差し、調理器など身の回りの什器に、鉛が多用されていたのである。

ところが、いまや鉛は恐るべき有毒金属として知られている。「鉛中毒」という病名もあるほどだ。

日本でも歌舞伎役者などが鉛中毒にかかり狂い死にしたと言い伝えられている。舞台化粧をするときに「鉛白」という顔料を顔、胸にべた塗りし舞台に立った。

この鉛化合物が目や鼻、さらに、皮膚などから体内に浸透。役者は悲惨な末路をたどったのだ。

このように鉛には深刻な神経毒性がある。しかし、当時はその因果関係に気づく人はいなかった。ローマ帝国もそうだった。

私は海外ニュースで「子供たちが将来、犯罪者になるかどうか、骨に蓄積した鉛含有量で予測可能」という報告に驚いた記憶がある。

つまり、体内の鉛蓄積は、その人間を凶暴攻撃的にする。その結果、犯罪など反社会的行動に走る確率が高くなるという。

犯罪は、さまざまな原因が絡み合って発生する。しかし「キレる」という衝動行為に、鉛が陰で脳に大きな影響を与えていたのだ。その事実に愕然とした。


環境ドラッグ―あなたの子どもはなぜキレる

いわゆる、鉛などの金属類も”環境ドラッグ”として作用することを、知らねばならない(参照拙著『環境ドラッグ』築地書館)。

かつて古代ローマ帝国は、パンとサーカスの享楽、そしてグラディエーター(戦闘士)たちの殺戯に興奮する狂宴のうちに自滅していった…。

ローマ市民の鉛汚染が帝国の崩壊を早めたのだ。この事実に時の皇帝たちですら、まったく気づかなかったはずだ・・・。

「アルミ調理器が犯人だ!」ベッツ博士の驚愕

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これと似た悲劇が、現代社会をジワジワと蝕んでいる。それが、アルミニウムの悲劇である。

「アルミニウムのヤカンで沸騰させた水から簡単にアルミニウム粒子を検出できた」

「皮をむいたイモをアルミニウム容器に保存すると、ひと晩で黄ばみ、それを料理するとしなびて内部にまでどす黒い筋が現れた…」

これはアメリカのカス・T・ベッツ博士の証言である。彼は良質のアルミ製調理器具を購入して毎日の食事を楽しんでいた。

ところが、数年たつうちに博士は悪性の内臓疾患に冒された。

肝臓、すい臓‘腎臓などにアルミニウムが蓄積していることに愕然とする。「なんとかしないと、間違いなく私は死ぬ!」博士は調理器具の徹底チェックを行なった。

「アルミニウム調理器具で作ったパンやパイのドゥは灰色がかる」「キャベツを鍋で煮ると、鍋がどす黒くなる」

「二時間ほど沸かした良質の水は乳白色になり、アルミ容器の内側を黒っぽくした」「アルミ容器でつくったレモネードを金属容器に保存すると味がひどくなった」

さらに博士は水を一時間半ほどアルミ容器で沸騰させたのちガラス容器に移してみた。すると、明るい羽毛状物質が肉眼で確認でき、冷却後は容器の底に沈殿した。

「これは、いったい何だ?」

アルミ毒性を公式に認めた米政府リポート

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博士は、1925年から30年にかけて、アメリカ政府が「アルミの毒性」に関する徹底的な調査リポートをまとめていることを知る。

連邦取引委員会は158人の証言を400ページにわたる膨大な報告書として公式発表していたのだ。

その内容は—ーー、

▼アルミ器具で牛乳といっしょに料理されたシーフードを食べたひとが病気になった。

▼集団中毒がもっとも起こりやすいのは、アルミ容器で料理された後、十二時間にわたり同じ容器に保存されたニワトリ、ブタ、子牛などの塩味フリカッセが出されたときである。

▼教会の夕食で二00人が食中毒にかかった。それは長時間、肉汁ソースをアルミ容器に放置してソース全体が毒性になったためである(医師の証言)。

さらに、連邦取引委員会は、これら証言を踏まえて「これらが有毒であると断定する根拠がある。

調理器具から分離したアルミを食品とともに摂取すると人体に悪影響を与える証拠」と明記している。

米政府が、かつてアルミニウムの有毒性を、公式に認めていたことに驚く。

以上の徹底調査ののちベッツ博士は、すべてのアルミニウム調理器具を家庭から追放した。

「すると、八週間後には、わたしの健康が回復し、その後は健康を維持することができた」

月刊マクロビオティック 2001年03月号より

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船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家

著作 『買ってはいけない!』シリーズ200万部ベストセラー 九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に参加。

『消費者レポート』 などの編集等を担当する。また日米学生会議の日本代表として訪米、米消費者連盟(CU)と交流。

独立後は、医、食、住、環境、消費者問題を中心に執筆、講演活動を展開。

著書に「やってみました!1日1食」「抗がん剤で殺される」「三日食べなきゃ7割治る」「 ワクチンの罠」他、140冊以上。

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