梅干しの効能を高めた〝梅干しの黒焼き〟

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マクロビオティック one テーマ (文)ムスビの会主宰 岡部賢二

マクロoneテーマ⑧今月のテーマ梅干しの黒焼きの効用

梅干しの効能を高めた〝梅干しの黒焼き〟

「梅干しを食べれば医者いらず」と言われるほど、昔ながらの製法で作られた梅干しにはさまざまな効能があります。

その働きは強い抗菌作用だけでなく、クエン酸による食欲増進や疲労回復、血液を弱アルカリ性に保ち、サラサラにする働きなど、数え上げたらきりがありません。

そんな梅干しを黒焼きにすると、その効果がさらに高まるだけでなく、新たな働きが備わります。

それでは今回は、梅干しの黒焼きについて見ていきましょう。

作り方の手順とそのポイント

まず梅干しの黒焼きの作り方は、素焼きのツボに梅干しを敷き詰め、こねた小麦粉を蓋と鍋本体の間に塗って密封状態にし、2時間くらいとろ火で焙煎していきます。

空気が入ると酸化してしまうので、密封状態で蒸し焼きにしていくのが作り方のポイントです。

炭焼きと同様に、無酸素状態で蒸し焼きにすることで還元作用が備わるのです。

そして焙煎が終わったらすり鉢で微粉末になるまで摺って、細かなパウダー状にします。種は硬いまま残るので、取り除きます。

湿気がこないように蓋つきのビンに入れればできあがりです。

悪玉菌の増殖抑え感染症の対策にも

梅干しの黒焼きは天然の副作用のない抗生物質のような働きをします。梅干しや梅酢、梅肉エキスでも効かないようなしつこい感染症には、この黒焼きが役立ちます。

以前、海外でコレラ菌に感染し、梅醤番茶や梅酢ドリンクなどの手当てをしても下痢が止まらない、という方で、最後に梅干しの黒焼きを試したらよくなったという方がいました。

黒焼きの面白いのは、悪玉菌は抑えるが、善玉菌は活性化するという選択機能が付いている点です。

これを用いれば、しつこいインフルエンザ菌や結核菌、病原性大腸菌などの感染症の対策にもなります。また、歯の治療後にこの黒焼きをなめておけば、悪玉菌の増殖を抑えることができます。

手術後や切り傷の際の化膿菌による感染予防のためにも摂っておくとよいでしょう。

極陽性の性質で中毒症状も中和

他にもカルシウムやマグネシウム、鉄といったアルカリのミネラルの宝庫である梅干しの黒焼きには蛇毒やハチ毒を中和する作用があります。

噛まれた患部に直接塗ってもよいのですが、里芋湿布に黒焼きを少量まぜて患部に貼る方がより効果的です。

以前、スズメバチに刺されて病院で治療したものの、痛みと腫れがおさまらないという方がいたので、黒焼きを少量服用してもらい、患部には黒焼き入りの里芋湿布を貼ってあげたら、一晩でよくなりました。

夏場は、行楽先でそうした怪我が増える時期なので、外出する時には持ち歩くようにするとよいでしょう。

陽性の梅干しに火と時間の陽性が加わった極陽性の梅干しの黒焼きには、陰性化した赤血球を陽性な本来の状態に戻す働きもあります。

陽性が強い赤血球ほど、陰性な酸素を引きつける力が強くなります。

火事の時に煙を吸い、赤血球に一酸化酸素が取りついて中毒症状を起こした時には梅干しの黒焼きを用いれば、赤血球から一酸化酸素が引き離され、酸素を運べる健全な状態に戻すことができると言われています。

高山病や潜水病など、赤血球が弱った状態の時にぜひ活用してみてください。

血液もサラサラ健康にいざという時の常備薬に

また、梅干しの黒焼きには炭と同じようなマイナスイオンを放出する作用も期待できます。

本来、赤血球の表面はマイナスに帯電していますが、電磁波や放射線、化学物質などの影響でプラスイオンが増えると赤血球の一部がプラスに帯電します。

マイナスに帯電している時にはサラサラ流れていた赤血球は、プラスに帯電したものが増えることで、プラスマイナスでくっつき合いが起こり、団子状に固まってしまいます。

これをルロー状態といいます。

このような時には耳かき2~3杯の梅干しの黒焼きを葛湯に溶かして服用することで、血液をサラサラの健康状態に戻すことができます。電磁波や放射線の被爆と思われる症状がある時に試してみるのも一案です。

古くからの民間薬として用いられてきた梅干しの黒焼きは、科学的には未解明の部分も多いのですが、いざという時の常備薬として備えておくと大変便利です。

ぜひ、日々の生活の中で活用してください。

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月刊「むすび」 2016年08月号より

正食協会では、月刊誌「むすび」を毎月発行しています。「むすび」は通巻600号を超える息の長い雑誌です。

マクロビオティックの料理レシピや陰陽理論、食生活、子育てや健康、環境問題など幅広いテーマを取り上げています。

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Profile おかべ・けんじ

大学在学中に渡米し、肥満の多さに驚いて「アメリカ社会とダイエット食品」をテーマに研究。

日本の伝統食が最高のダイエット食品と気づいた後、正食と出会う。正食協会講師として活躍後、2003年、福岡県の田舎に移り住み、日本玄米正食研究所を開設。

2005年にムスビの会を発足させ、講演や健康指導、プチ断食セミナーやマクロビオティックセミナーを九州各地で開催している。正食協会理事。

著書は「マワリテメクル小宇宙〜暮らしに活かす陰陽五行」(ムスビの会)、「月のリズムでダイエット」(サンマーク出版)、「心とからだをキレイにするマクロビオティック」(研究所)、

家族を内部被ばくから守る食事法」(廣済堂出版)、「からだのニオイは食事で消す」(河出書房)、「ぐずる子、さわぐ子は食事で変わる!」(廣済堂出版)、「月のリズムで玄米甘酒ダイエット」(パルコ出版)。

ムスビの会ホームページ http://www.musubinewmacro.com

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