明日葉(あしたば)は体の調子がふるわない人、便秘気味の人などにとてもよい食べ物

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森下敬一 『食べもの健康法』●あしたば

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あしたばは、明日葉。

今日葉を摘んでも、あくる日には、もう新しい芽が出てくる、というほどに生命力の強い植物だ、という事から名づけられたらしい。

別名は「あしたぼ」。

新芽が穂のように天に向かって真っすぐに突き出る植物、というわけ。

いずれにしても、食物のもつ生命力は、それを食べる我々の体にも好影響を与える。

何しろ我々の体は、食物が素材になって作られている「食物の化身」なのだから。食物の性状はストレートに体質・体調に反映するわけだ。

事実、乳牛にあしたばを与えると、乳の出が3割がた増えるという。それほど、代謝を高め、体に自力をつける働きがめざましいわけだ。

ルテオリン7-グリコキシド、イソクエルチドリンなどのフラノボイドが有効因子になっていると考えられる。

なんとなく体の調子がふるわない人、難産を避けたい人、便秘気味の人、腎臓の弱い人などにはとてもよい食べ物だ。

セリ科の植物で、黒潮の流れる温暖な地域に野生している。特に、八条島や伊豆七等に群生しており、またの名を「八丈草」ともいう。

八条島に遠島になった流人が、海浜に生えていたこの植物を食べて元気をつけたからだ。

どうやらセリ科の植物は、健康長寿と密接な関係があるらしい。

私が数度にわたって実地調査におもむいたソ連邦のグルジアには、120歳、130歳で元気いっぱいに働いている百歳壮年が、日本の100倍もいる。

彼らが長寿の秘訣だといって常食している青葉が、やはりセリ科の植物であって、野性味の強いペトルーシカやシュディックなどだ。

実際、あしたばには、体内諸機能の分泌活動をよみがえらせる作用があるので、延若効果は大いに期待できる。

もちろん野性味の強い青菜だけが延若不老の秘訣ではない。

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自然医学の見地から見ると、それが、未精白雑穀を主食にしていること、副食が野菜中心であること発酵食品をたっぷりとっていることなどと、相まっているからだとわかる。

一般にあしたばの存在が広く知られるようになったのは、最近になってからだが古い書物である『大和本草』にも、不老不死の植物として紹介されている。

秦の始皇帝が、探し求めていた不老長寿の仙薬とは、あしたばであった・・・・・・という説さえあるほどである。

特性の一つは、普通の植物にはあまりないビタミンB12が豊富に含まれていることである。

ビタミンB12は、悪性貧血に有益な物質だ。また、スタミナ増強作用もある。

あしたばが本場・八条島などではもっぱら強壮・強性食品として愛食されているのも、B12に負うところが大きいのであろう。

葉はつややかな緑色。いうまでもなく、葉緑素は豊富だ。葉緑素は、造血になくてはならない成分である。

これとビタミンB12がセットになっているわけだから、貧血症にも卓効を表す。

現代日本女性、特に若い人では半数が貧血症だ。それも肉食が原因の高蛋白性の貧血だから朝食をしっかりとっても、錠剤を飲んでも治らない。

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天然の葉緑素をしっかり補足することが、根治の決め手だ。

あしたばは、セリ科植物特有の香りとほろ苦味が、食欲を増進してくれる。また、切れ味のいい風味は、食品一般の個性が失われつつある食卓に、新鮮な喜びをもたらしてくれる。

スーパーなどでも手軽に求められるようになったのも嬉しい。

若葉をおひたし、ごま和え、からし和えにすると最高の味である。また、汁の実や雑炊の具にしてもよく、天ぷらや油炒めもおいしい。

また、細かく刻んでパセリの代わりにもできる。

なお、茎を折ると黄色い汁が出る。この汁は、虫にが刺されたとき、患部にぬると、かゆみもすぐとれ、あとを残さずにきれいに治る。

■モチとあしたばの炒めもの

材料(4人分)

・もち・・・3個
・あしたば・・・300g
・にんにく・・・1片
・しょうゆ・・・少々
・干しえび・・・1/3カップ
・ごま油・・・大さじ4
・自然塩・・・小さじ1

<作り方>

①干しえびに熱湯をかけざるに上げ水気を切ります。

②もちは小口から厚さ3cmに切ります。

③あしたばは長さ3cmに切り、にんにくは薄く切ります。

④中華なべに大さじ2杯のごま油を熱し、②のもちを炒めて取りだします。

⑤ごま油2杯半を加え、にんにく、塩を入れて熱し、③のあしたばを入れて強火で手早く炒め、①の干しえび、④のもちを加えて炒め合わせます。

⑥最後に、しょう油少々を鍋肌から注ぎ、混ぜて香りづけをします。鍋にいつまでも入れておくと、水っぽくなり、味をそこねるので、炒め上がったらすぐに器に盛ります。

■からし和え

<作り方>

①色よくゆで、水にとって冷まし水切りしたあしたばを2cmぐらいにざく切りします。

②しょう油を少々ふりかけて、水気をしぼります。

③酒炒りした、あさり(むき身)とともに、からし醤油で和えます。

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森下敬一 (もりした けいいち) 医学博士

お茶の水クリニック 院長 千島・森下学説『腸管造血』提唱者

東京医科大学卒業後、生理学教室に入り、血液生理学を専攻。千葉大学医学部より学位授与。

新しい血液性理学を土台にした自然医学を提唱し、国際的評価を得ている。

独自の浄血理論と、玄米菜食療法で、慢性病やガンなどに苦しむ数多くの人々を根治させた実績をもつ自然医学の第一人者。

著書に「血液をきれいにして病気を防ぐ、治す 50歳からの食養生 」「ガンは食事で治す」など約80冊がある。

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