「健康も環境も破壊するファストフード」 

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船瀬俊介連載コラム

私は、約200万部の大ベストセラーとなった『買ってはいけない』で、ハンバーガーを批判した。

その内容はーーー

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▼90年ニューヨーク・タイムズ紙など全米主要十五紙朝刊に「ポイズニング・アメリカ(毒を盛られるアメリカ)」と、マクドナルド社のビッグマックなどが「健康に有害」と写真入り、名指しで非難された。

広告主は全米心臓病救助協会(NHSA)という市民団体。

▼ふだんの食生活をマクドナルドですませるような若いひとに味覚障害や精子激減などファストフード症候群が増えている。

▼ハンバーガーを食べることは狂牛病の恐怖まで上乗せである。

▼『文芸春秋』(90年11月号)に「ハンバーガーに乾燥食用ミミズが使われている」とメーカー開発室長の詳細な証言が載っている。

▼肉牛の放牧用に熱帯雨林が破壊されている。ハンバーガー1個食べると約九平方メートルの熱帯雨林が破壊される。

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これを”ハンバーガー・コネクション“と呼ぶ……などなど。

これに対して、『「買ってはいけない」は買ってはいけない』(夏目書房)が、噛みついてきた。

「狂牛病はイギリスの牛に現れた疫病で、批判の対象に取り上げられたマクドナルドの牛肉はオーストラリア産なのだ」(横山茂彦)

ごていねいに「何の取材もせずに書くからこういうマト外れなことになる」とまで、書き加えている。

さらに「マクドナルド社は熱帯雨林地方の牛肉は使用していない」・・・などなど。『「買ってはいけない」は嘘である』(文芸春秋)の日垣隆氏も、同様の誹謗を書き連ねている。

企業(広報室)の抗議内容は其っ赤な嘘だらけ

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ところが、これらはすべてマクドナルド社の嘘の言い訳の受け売りなのだ。

発行元の『週刊金曜日』(99年8月22号)宛に、マクドナルド社広報室から抗議文および訂正要求が来た。

それは、

①過去・現在において熱帯雨林や痴呆の牛肉は使用していない。

②オーストラリア産牛肉のみを使用。親牛まで確認しており狂牛病とは無関係。

③狂牛病は、ひとには移りません・・・・・・etc。

これらが攻撃本の下地となっている。企業の言い分を丸のみして、企業批判をする言論に牙を剥き、噛み付き、攻撃する。

これを”番犬ジャーナリズム“と呼ぶ。彼らは悪徳企業の広報のいう事を、すべて”真実”とハナから信じこんでいるのだ。

あまりに純朴というより幼稚レベルな感覚ではないか。

このマクドナルド社広報室の言い分を、根底から否定したのは、他ならぬ日本マクドナルド総帥、藤田社長。

彼は『週刊ポスト』(2000年2月4日号)のインタビューで

「グローバル・パーチェシングといって原材料の世界調達です。

牛肉・タマネギ・ポテトは、今、どこが安いのか、瞬時に全世界から価格情報を集めて、一番安いところから大量に仕入れますーーー」と豪語。

同社広報室が、真っ赤な嘘をでっちあげて抗議してきたことは明白。広報責任者は私の追及取材でも嘘を認め陳謝した。

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「狂牛病が人には移らない」なども、唖然とする嘘なのだ…。ここまで堂々とデッチアゲをいう大企業広報。

さらに、その嘘を錦の御旗に、攻撃してくる御用ジャーナリスト。

情けないというより、空恐ろしい世の中だ。

ちなみに藤田社長は「私は12歳まで食べたものは、死ぬまで食べ続けるという”十二歳味
覚論”を唱えています」と胸を張る。

日本人を餌付けしていることを自慢しているのだ。

月刊マクロビオティック 2000年7月号より

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船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家

著作 『買ってはいけない!』シリーズ200万部ベストセラー 九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に参加。

『消費者レポート』 などの編集等を担当する。また日米学生会議の日本代表として訪米、米消費者連盟(CU)と交流。

独立後は、医、食、住、環境、消費者問題を中心に執筆、講演活動を展開。

著書に「やってみました!1日1食」「抗がん剤で殺される」「三日食べなきゃ7割治る」「 ワクチンの罠」他、140冊以上。

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