私たちが日頃飲んでいる水道水がいかに汚染されているか・・ 

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船瀬俊介連載コラム

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「安全と水は、タダ・・・」これは、日本人の安全感覚を皮肉った言葉。

ところが、それはもう過去の話。かつての山紫水明、澄みきった日本の水も夢物語。かつてNHKが『蛇口の向こうでいま何が?』というルポルタージュ番組を放映し、大きな反響を巻き起こした。

1992年放送。

「サブタイトルは広がる有害物質汚染」。制作は大阪放送局報道部。そこで、私たちが日頃飲んでいる水道水がいかに汚染されているかを克明にリポート。

さらに、その取材で構成された単行本『飲み水が危ない』(角川書店)も、日本の飲み水の汚染実態に警鐘を鳴らしている。


飲み水が危ない―ノンポイント汚染にどう対処するか

プロローグにこうある。

「……飲み水の元となる川や湖の汚染について、これまで見過されてきた新たな問題があることを知った。

微量ではあるが、人体に有害なさまざまな化学物質によって、川や湖が汚染されているというのである。

まずいとか臭いどころの問題ではない」

つまり、この時点ですでに、日本の水道水は味や匂いの問題をはるかに超えるレベルに汚染されていることがわかったのである。

次の報告は、衝撃的だ。専門家の調査で、浄水場の取水口に近い大阪の淀川下流の水から30種類もの農薬が検出されたのだ。

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300種類もの有害物質が検出された

ショックを受けたNHK取材班は、東京や関西の水道水を分析。

その結果、24種類もの有害物質の残留を確認した。たとえば、発ガン性が確認されているトリハロメタンやテトラクロロエチレンなどなど。

おどろくのは、それだけではない。

取材班が専門家に確認すると、なんと日本の水道水からは「300種類もの有害物質が検出されている」という。

さらに恐ろしいのは、それら衝撃データが未発表のまま隠蔽されている、という事実だ。

人間だけでなく、あらゆる生命は水なしで生きていくことはできない。

人体の約70%は水である。つまり、われわれの体の約六O兆もの細胞は、水によって生かされているのだ。

つまり体質は、体にとりこまれる水質によって決定される。とりわけ、胎児、幼児などちいさな生命に果たす水の役割は大きい。

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なぜなら、子どもは大人にくらべて水分が多い。人体が発生する最初の受精卵のレベルでは93%が水分である。

母体からの胎盤血液は83%が水分。こうして生まれた新生児の80%が水分である。「みずみずしい命」とはよくぞいったものだ。

その命の水が、300種類もの有害物質で、汚されてしまっている・・・。

水質は体質。とうぜん、体質も低下し、ガンや奇病、難病におかされるようになる。

農藁10倍で虫害2倍のナンセンス

水質汚染の理由は、まず日本列島自体が目を覆うばかりに汚染されてしまったからだ。

さて、まず水道の最大の汚染源は、農薬ーーー。

わたしは、正確には農毒と呼ぶべきだと主張している。ついでに言うと、散布するのに”消毒”と言うのもおかしい。

毒をまくのに毒を消すとは、これいかに?

政府(権力)は、つねに真実をめくらましで隠してしまう。毒を食べ物にかける・・・という行為も、考えてみたら恐ろしい話だ。

さらに愚劣コッケイなのは、すでに農毒散布(毒まき)は、まったくナンセンスとなっているのに、政府・農薬メーカーなどは、その事実をヒタ隠しにしていることだ。

たとえば、アメリカの例では、1945年から89年のあいだに、殺虫剤使用量は10倍に増えている。

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なら害虫被害は10分の1になった…と、だれでもが思う。ところが、なんと害虫による損失は、減るどころか全収穫量の7%から13%へと、約2倍近くに増えているのだ。

これは、耐性昆虫という遺伝的に農薬が効かないムシたちが、ぞくぞくと出現してきたからだ。

これらはスーパー・インセクト(超昆虫)と呼ばれる。除草剤で枯れない雑草も出てきた。スーパー・ウィード(超雑草)だ。

すると、さらに毒性の強い農薬除草剤を多投せざるをえない。すると、また耐性を得た虫や草がはびこる。いわゆる農薬ジレンマ。

次々に毒性の強い新製品を発売する農薬メーカーは笑いが止まらない。いっぽう強カ(猛毒)になった農薬は、散布する農民をも襲う。

インドネシア農民の21%は散布期間に三つ以上の農薬中毒症状を示していた。中国では、93年だけで約一万人もの農民が農薬中毒で死亡している。

ほんらい虫を殺す農薬で、ヒトを殺しているのだ。まさに文明の狂気暴走、支離滅裂…。

月刊マクロビオティック 2001年06月号より

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船瀬俊介 (ふなせ しゅんすけ)地球環境問題評論家

著作 『買ってはいけない!』シリーズ200万部ベストセラー 九州大学理学部を経て、早稲田大学社会学科を卒業後、日本消費者連盟に参加。

『消費者レポート』 などの編集等を担当する。また日米学生会議の日本代表として訪米、米消費者連盟(CU)と交流。

独立後は、医、食、住、環境、消費者問題を中心に執筆、講演活動を展開。

著書に「やってみました!1日1食」「抗がん剤で殺される」「三日食べなきゃ7割治る」「 ワクチンの罠」他、140冊以上。

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