現代医学における癌の三大療法(手術療法、化学療法、放射線療法)も有害無益

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小澤博樹 連載コラム

現代医学は発癌の原因は不明だとしながらも、細胞の突然変異説を有力視している。

正常細胞が突然変異をおこし無制限無秩序に活発な分裂を繰り返し増殖する異常な細胞だと説明している。

さまざまな原因により核染色体または細胞質に突然変異が生じ、異常な細胞が誕生したと考えるわけである。

そしてその誘起物質として放射線、化学物質などをあげている。

また近年では、健常な人であっても、一日のうちに数千個もの癌細胞が発生するが、人の免疫機能が働いて、それらが増殖しないように抑制しているとも述べられている。

現代医学でも免疫機能の重要性を認めている。

しかし、ここですでに矛盾が生じている。

細胞が突然変異をおこし発癌させる誘起物質として放射線や化学物質などをあげているにもかかわらず、現代医学はその検査や治療において、これらを常時使用して人の免疫機能を低下させ、その結果癌をさらに進行させたり、新生させたりしている。

つまり放射線や化学物質に発癌性があると知りつつもこれらを有益な検査や治療だと称して使用している。

三大療法

三大療法を施せば施すほど免疫機能は低下し、かえって癌は増殖するのである。

もし三大療法が癌の治療に貢献し、功を奏しているのなら、癌による死亡率は年々低くなっているはずだ。

今から何十年もまえまでは20人に1人が癌で死亡していたが、今では3人に1人あるいは2人に1人が癌で死亡している、2013年の癌による死亡数は1985年の約2倍、2013年の癌罹患数は1985年の約2.5倍である。

つまり現代医学的療法は有効ではなく有害であることが証明されている。

癌は正常細胞が突然変異をおこし、癌細胞に変わるという説は、もちろん仮説でしかない。

突然変異によって正常細胞から癌細胞に変化する過程を顕微鏡下で観察し証明しえた研究者はいまだかって存在しない。

しかし日本では、細胞の癌化過程を顕微鏡下で観察し実証している研究者が存在している。

元岐阜大学教授の千島喜久男医学博士(1899~1978)は、腸造血説を唱え一躍、世間の脚光を浴びたが、現代医学が支持する骨髄造血説を否定するものであったため、医学界から異端視され、これが定説とはなりえなかった。

もしこれが定説となっていたなら、現在の治療法や検査法は大きく異なったものとなっていたであろうし、癌による死亡数も死亡率も年々低下していたことであろう。

千島博士は、赤血球は食物から腸の絨毛で造られ、造られた赤血球はさらに白血球やその他全ての細胞に分化し、それぞれ固有の機能を果たしていると述べている。

しかし腸内で造られる赤血球はその原料となる食物の質が悪く、摂取量が多すぎる場合、正常な状態とはなりえず、これが癌細胞へと変化していくのである。

従って癌を治癒に向かわせるには、食生活を改善し、体内環境や腸内環境を清浄化していかなければならない。

お茶の水クリニックの森下敬一医学博士(1928~  )も同様な理論を提唱している。

食生活を改善するとは、現代的な食事、肉や魚、卵、牛乳、乳製品などの動物性食品や食品添加物、農薬などの化学物質で汚染された食物、砂糖や砂糖を加えた食物などを摂取せず、無農薬有機農産物を使った玄米菜食にすべきなのである。

反対にこれらのことがなされず、赤血球や血液を清浄化できなければ、手術やその他現代医学的な治療を行っても癌を治癒に向かわせることはできないばかりかかえって悪化させる。

三大療法は癌治療において有害無益なのである。

現代医学は人間の身体を機械と同一視し、生命現象も物質的な原理によって完全に説明できると考えている。機械論、唯物論的である。

フランスの哲学者ルネ・デカルト(1596~1650)のごとく、精神と肉体とは別ものだという二元論的見方を示している。

この考え方が西洋医学の根底に根付いている。

本来は、魂も心、精神、肉体も全てが相関し、互いに影響しあって一個の生命現象を営んでいるのが人間の真の姿である。このことは東洋思想や東洋哲学、東洋医学に表現されている。

現代医学は、人体を機械と同一視するため、ある臓器が障害されるとその臓器のみをターゲットにして、その部位を修理したり、それを交換しようとする。

機械的にあるいは化学的に。しかし本来は魂を含めた体全体が障害されているのであるから、体全体を治療(治霊)しないかぎり、その一部の障害をも解決することは不可能である。

その良い例が、臓器移植だ。故障をおこした部品である臓器をとりかえるがごとくに、他人の臓器を無理矢理取り付けようとする。

同じ金属や素材でできた機械どうしの部品を取りかえるのであれば、問題はおこらないであろうが、人間は機械ではない。

免疫抑制剤

遺伝子の異なる他人の臓器を使うのであるから、これを移植された側の人体は拒絶反応をおこす。

体内に異物(他人の臓器)を入れられれば、それを免疫の力で排除しようとする。そのあたりまえの免疫反応に対し免疫抑制剤を投与する。

めちゃくちゃな話だ。

免疫抑制剤とは抗癌剤と同様のものであるから、人体の免疫機能は当然低下、破壊される。免疫機能が抑制されれば、新たに発癌発病する。

白血病患者に行われる骨髄移植も上記同様、有害無益なものだ。

赤血球は骨髄で造られるのではなく腸で造られるのであるから、骨髄移植を行ったところで治るはずもなく、その上、免疫抑制剤を投与するため白血病はさらに悪化する。

また、臓器提供者(ドナー)が生前持っていた記憶や習慣が、臓器移植を受けた相手(レシピエント)によみがえってくるケースもある。

個人の臓器はただの物体や機械の部品と同様のものではないからだ。

癌の手術を行う際、例えば、胃癌の場合、病巣のある胃とその周囲のリンパ節やリンパ管、リンパ組織を含め広範囲な切除を行う。

癌を根治する上でこれが最も重要だと考えているからだ。

しかし、胃癌であれば胃だけが障害されているわけではない。患者の体全体に蓄積されてきた毒素を胃に集め、そこから体外に排出しようとしている。

毒素は赤血球を異質化し、その赤血球が胃で癌細胞と化しているのである。癌細胞は壊死をおこし崩壊して排出されるが、その時、出血したり痛みを伴うのはそのためである。

このことを海に浮かぶ氷山にたとえてみると海面上に突出した氷の部分(肉眼で見える部分)を胃の内部に発生した癌腫だとしよう。

現代医学は手術によって海面上に突出した部分だけを削り取ろうとする。

しかしこの氷山の一角だけを完全に削り取ったとしても、海面下深くに沈んだ氷山の裾野の部分(肉眼では見えない部分)は依然として残されたままだ。

そのため時がたつと海面下に残されていた氷が徐々に増大し、海面上に盛り上がってくる。

これを現代医学では再発と称しているが、もともと海面下にかくれていた氷つまり癌の残存部が増殖してきただけのことである。

癌を手術によって取り除こうとしてそれを切除しても、次から次へと癌は顔を出してくる。

モグラ叩きゲームの様な物だ。

もし手術によって癌を取り切るとすれば、人の体全体を切り刻まなければならない。そんなことをすれば人の命はどうなるのか、だれにでも分かるはずだ。

癌を治すには癌を作り上げている癌体質自体を改善しなければならない。

それには血液や赤血球を汚すような食生活や生活習慣を根本から改善し、血液を清浄にし、免疫機能を高めていかなければならない。

これこそが唯一の治療法である。

手術や抗癌剤、放射線が癌を治すのではない。つまり医者や薬が病気を治すのではなく治せるのはあくまでその病人自身なのである。

また、手術をする際、術者は癌病巣を切除するために、それを引っぱったり、押しつけたりという物理的な操作(力)を加える。

このため癌組織内にあった癌細胞は血管内に入り込み、血流に乗って他の臓器や組織にまで運ばれそこで新たに癌病巣(転移病巣)を形成する。

これが手術操作による癌の転移である。従って手術をすればするほど、癌は転移をおこしやすくなる。

また、手術の際は、癌病巣が存在する臓器のみではなく、その周囲のリンパ節やリンパ管なども同時にできるだけで広範囲に切除してしまうのが常識となっている。

しかし、これらリンパ系の組織や器官などは免疫機能を維持するために大きな役割を担っている。

このリンパ系システムを切除し破壊してしまうことも免疫機能の低下につながり、癌はさらに進行することになる。大きな矛盾である。

胃や肝、腎、肺、脳など全ての臓器や器官が寄り集まってひとつの人体を構成している。

それらが相互に影響し合いながら、バランスを保ち、免疫機能や健康を維持しているのである。

もしこの状態から、ひとつでも臓器を切除、摘出してしまえば、人体内の生理機能もバランスを失い、免疫機能も低下し、症状はさらに悪化することになる。

また、乳癌などの検査として用いられる針生検(ニードルバイオプシー)は乳房内に発生した腫瘍に皮膚を通して針を刺し、腫瘍の一部を採取し、採取した腫瘍組織を顕微鏡で覗き、癌か否かを判定するものである。

もし採取した腫瘍が癌である場合、その腫瘍から針を抜き取ってくる時に癌細胞が周囲の組織にばらまかれ、癌が広がってしまうことになる。

そして、手術を受ける際、患者の手術による精神的、肉体的ストレスあるいは恐怖心などが相まって、癌に対する抵抗力や免疫機能を減弱させてしまうため、癌はさらに進行拡大することになる。

さらに手術をする際は全身麻酔をし、輸液(点滴)、輸血などを行う。

麻酔剤も輸液剤も化学薬品であり患者の免疫機能を低下させる、また輸血に使われる血液も多くの化学物質と放射線で処理されているし、血液自体が患者にとって異物であるため、免疫機能を低下させると同時に発癌促進剤でもある。

本来、内臓器は空気に触れてはいけないものである。

しかし、開腹術、開胸術、開頭術などの手術の際、内臓器は長時間、空気に触れることとなる。

空気に触れればそれらは酸化される。

その結果、内臓器は種々なる障害をおこし、術後の後遺症を増悪する危険性がある。

この様に手術療法も百害あって一利なしの治療法である。人体の破壊法でしかない。

次回は化学療法の有害性について→ 抗癌剤を投与すればその副作用に苦しみ免疫機能を破壊する

【参考文献】

「人体病理学」    福永昇・著   大修館書店

「血液と健康の智恵」 千島喜久男・著 地湧社

「自然医学の基礎」  森下敬一・著  美土里書房

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小澤 博樹

1949年愛知県碧南市生まれ。1974年東邦大学医学部を卒業後、同付属病院にて消化器外科学、一般外科学を専攻。

1984年、碧南市にて小澤医院を開業し、「食養生」を基本とした代替医療を展開し、現在に至る。

現代医学そのものが金儲け主義であると批判。自らは最少の費用で最大の成果を提供しようと模索する。頑固と良心の共存した、清貧な医者である。

マクロビオテック(玄米菜食)による体質改善、免疫力・自然治癒力の向上を図り、病気を治療に導く有床診療所「小澤医院」のHPはこちら→小澤医院

主な著書に「治す医者か、ごまかす医者か―絶対あきらめない患者学」「医者ができること、してはいけないこと―食い改める最善医療」などがある。